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掌編小説集10 (451話~最新話)

分かれ道にて

作者: 蹴沢缶九郎

二つの分かれ道があり、その間に村人と立て札が立っていた。立て札にはこう書かれてあった。


『どちらか一方の道が正直村へ続く道で、どちらか一方が嘘つき村へ続く道です。村人が正直村の者なら正直に、嘘つき村の者なら嘘しか言いません。村人への質問は一度だけ許されています』


そこへやって来た、正直村に行きたい旅の若者は立て札を読むと、しばらく何かを考え、適当に一方の道を指差し、ただ黙って立っている村人に尋ねた。


「あなたは、この道の先にある村に住んでいますか?」


家の事情で数ヶ月前に嘘つき村に越していた正直村出身の村人は、正直に「はい」と答え、旅の若者は意気揚々と嘘つき村への道を歩いていった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 村の名前と住民の性質が一緒だと誰が言った?ってことですね。でも言われてみればという感じの落とし穴ですね!面白いです。
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