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マゼルの勇戦戦争  作者: モルモラ
第三章 魔王軍編
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第七十話 二人の男の勇戦戦争(後編)

 俺はあの木の化け物を倒す方法を早く見つけなければ。

 俺は自分に人差し指を立てて爆炎銃ブレイブピストルを発動して木のお化けに当てたのだが、全く効いていなかったようだった。

 俺の爆炎銃ブレイブピストルは火をまとっている。しかし、木は燃えずに俺を睨んできた。


 木のお化けは俺にぬるぬるといした動きでこちらに近づいてくる。

「や、やめて!」

 斧使いはまだ苦しそうな顔で締め付けられている。

 このままでは死にそうだ。


 俺は何度も死にかけていたし、死んでいる。

 苦しんでいる人の姿を見ると助けないといけないという使命感があった。

 俺は魔王なのだが、俺はみんなが想像している魔王とは少し違うだと思う。俺はそういう性格なんだ。仕方がない。


 俺の魔王のイメージは悪い奴で、強そうな男だった。

 しかし、俺は悪い奴で弱い男だ。

 これはダメなのだろうか。

 俺は悪い奴だ。はっきり言って負けてばっかだ。


 けれども俺はもう負けられない。

 なぜなら俺には使命があるからだ。

 早く俺は斧使いを助けなければ。


 俺は近づく木のお化けを引きつけて、俺は木のお化けに背を向けた。

 普通にこの状況で敵に背を向けるなんて馬鹿な行為なのだが、俺には作戦があった。

 すると木のお化けは俺に根を巻きつけようとしてきた。

 でもそんなの関係ない。


大風剣タイフーンソード!」


 俺は大風剣タイフーンソードをここで発動した理由、それは魔法が反射される。

 だから俺は木のお化けに背を向けて大風剣タイフーンソードを発動したのだ。

 たくさんの光り輝く剣が俺に向かってくる。

 俺はとっさに大きくジャンプして大風剣タイフーンソードを避けた。

 大風剣タイフーンソードがどこに向かっていくというと、木のお化けだ。


 光り輝く剣はどんどん木のお化けにぶっ刺さっていく。

 斧使いにはその剣は一つも当たらなかった。

 なぜなら俺は木のお化けの下あたりを狙ったからだ。


 木のお化けの動きは止まり、木のお化けは斧使いを離して地面に戻っていった。

 俺は右手でガッツポーズをした。

 俺の作戦がまたまた成功したのでとても嬉しかった。


「やったな、マゼル!」

 フランコさんは嬉しそうな表情で俺のほうに向かってきて手を出した。

 俺はフランコさんの右手を掴み、握手をした。

「とりあえず、終わりましたね……」

「そうだな」


 俺はあと時空間魔法を使って、勇者たちを時空間に送りこみ地球に戻すだけだった……。

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