第四十八話 ベットの勇戦戦争
「部屋はこちらでございます。ごゆっくりなさいませ」
一人一部屋で寝ることになったのだが、フランコさんは酒を大量に飲んでしまったせいで体がフラフラしている。
「じゃあ……おやすみ……だな」
よろけているフランコさんはゆっくり部屋に入ったのだが、今でも倒れそうだ。
「マゼル、おやすみ!」
俺は部屋に用意された服に着替えて、歯を磨いた。
真っ白な布団はとても暖かくふわふわして気持ちがいい。
俺はベットの上で笑顔ではしゃいでいた。
トントン……。
俺の部屋に誰かノックした音が聞こえる。
恐る恐る扉の前に近づくとそこにはラズラがいた。
「なんでここに来てるんだよ! もう夜遅いぞ」
「てへへ、マゼルのこと気になって来ちゃった」
もう俺は正直寝たい。それなのにラズラが来てしまったので寝られないじゃないか。
「もう寝る時間だぞ」
「いいじゃん、ちょっとだけ」
「は?」
確かにラズラのことは嫌いではないが、今来てもらったら困る。
「今日はマゼルと一緒に寝るの!」
ふっ、ふふふ。おかしいよなぁ。ラズラと寝るとか。
俺は苦笑いするだけだった。
「布団いただきー!」
「おい、自分の部屋で寝たらいいじゃないか!」
「もうー! 恥ずかしがり屋なんだから」
そうじゃない。邪魔なんだよ、寝られないだろ?
でもラズラってそう言えば、こんな明るい性格だったんだな。
こんなラズラを見ていると自分まで明るくなる。
「もう寝たいから明かり消すからな」
「うん、いいよ」
俺は明かりを消してベットの中に入ると、そこにはもうラズラが中に入っていた。
「ラ、ラズラ……もう入ってのかよ」
「気づかなかった?」
「気づかないよ、びっくりしたぁ」
朝――
「はぁー、もう朝か」
昨日は夜遅かったし、まだ眠い。
ベットの中のラズラの寝顔はとても可愛かった。
俺がカーテンを開けると、部屋の中に光が差し込んでくる。
「綺麗だな」
「え、なにが?」
ラズラがゆっくりと目を覚ました。それにしても、朝なのにラズラは元気だ。
「自然だよ、自然」
「本当だ。綺麗だね」
俺は部屋の明かりをつけて、歯を磨いた。
「マゼル、私の寝顔見たでしょ?」
「えっ、えっとね……」
「やっぱり! 見たんだね!」
俺は嘘をつくことが出来ず、ゆっくり頷いてしまった。
「もう、恥ずかしいじゃん」
ラズラが俺の部屋に入ったからだと思ったが、仕方なく謝った。
「お食事できましたよ」
ブルコビルの声が部屋に響き渡る。




