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マゼルの勇戦戦争  作者: モルモラ
第一章 旅立ち編
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第十一話 魔法使いの街の勇戦戦争(後編)

「嫌だよ! せっかくできた友達なんだよ!」

 ラズラは俺を心配してくれるがここまでだ。敵の数が多すぎる。とりあえず爆炎銃撃ち続けるか。


 爆炎銃(ブレイブピストル)!


 どうやら爆炎銃(ブレイブピストル)は効くようだ。化け物たちは次々と倒れていく。これだったら時空間魔法も使う必要はないか。

 すると背後から悲鳴が聞こえる。ラズラの声だ。くそ!前方に気を取られているうちにやられたか。俺は背後を向こうと思っていたが、そんな隙はなかった。

 俺はラズラを助けようとして、時空間魔法を使うことにしたが、一つ心配なことがある。ラズラは時空間に送られるのかどうか。

 もし送られた場合、帰って来ることができなくなる。


 確か、この魔法は敵を時空間に吸い込む魔法。ということは、今はラズラは俺の味方だ。すなわちラズラは吸い込まれないという結論に至った。


 時空間魔法!


 黒い大きな穴が現れ、どんどん化け物たちを吸い込んでいく。まずは前方の敵を全て吸い込み、手を後ろに向け、背後の敵も一掃できた。しかしながら、もう魔力がもたない。ラズラが吸い込まれなかったことは確認できたが、全ての魔物を吸い込んでいるかどうかはわからない。


「マゼル! 大丈夫?」

 ラズラは泣きながら俺の方に駆け寄って来た。

 やっぱり俺は魔力が少ない。どんどん意識がなくなっていく。

「私は大丈夫だけど、凄いね時空間魔法!」

 時空間魔法はいっぱい魔力を消費するんだって。俺はついに倒れてしまった。

「俺は大丈夫さ、早く逃げてくれ!」

「私、マゼルを置いて逃げたくない!」

「何わがまま言ってるんだ、俺の言うこと聞けって」

「逃げるから私の背中乗って!」

「ごめんな、動かないんだ」

 すると俺はあることに気づいた。魔物たちはみんなラズラが渡してくれたチョコレートに群がっていることに。そうかあのチョコレートが原因だったとは。

 ラズラは力づくで俺を背中に乗せ、ラズラの家の方向に向かっていく。

「俺なんてほっといてもいいんだぞ……」

「ほら、追いかけてこないよ。でも私のせいでこんなことなってごめんなさい」

「謝らなくていいんだよ、こちらこそありがとう」


 なんとかラズラの家まで気づかないうちについていた。ラズラは俺を床に下ろすと、ラズラは俺の頭を氷で冷やしてくれた。

「ここは襲われることはないから大丈夫だよ、安静にしてね」

「あ、ありがとう」

 ラズラは力づくでここに連れて来てくれたのに、俺は倒れてるって男子としては最低だ。

 すると、ラズラは白ポーションを持って来てくれた。白ポーションは魔力を回復させるアイテム。今の俺にうってつけだ。飲むと少し気が楽になり、なんとか立てるようになった。

「ごめんな、心配かけてしまって」

「謝ることないよ、それよりも助けてくれてありがとう」

「いや、お互い様だよ」

 時空間魔法なんてチート魔法とか言っていたけど使い勝手が悪いんだよな。倒れてしまってラズラに迷惑かけることにもなったし。


「お風呂沸いてるから、先入っていいよ」

 そういえば二人とも汚れまくっている。さっきの戦いで泥がいっぱいついたからな。

 そう言われて俺は風呂に入ることになり、シャワーでゆっくり全身を洗い流した。俺が風呂から上がると女の子用の服が用意されていた。

「マゼルの服を洗ってるから私の服だけど着ていいよ」

 なんていい子なんだ。ラズラの両親が犯罪者の娘とは思えなかった。その後、ラズラは風呂に入っていきシャワーを浴びに行った。

 部屋は白で統一されており、とても清潔感ある家だ。

 キッチンも綺麗だし、何かフランコさんのキッチンと似ている。すると、ラズラが風呂から上がってきたようだ。

「おまたせ! ご飯作るから待ってね」

 俺は机の上でご飯を待っていると何か焦げ臭い匂いがしてくる。何か焼いているのだろうか。

「できたよ!」

 ラズラが持ってきたのは焦げた卵焼きとウインナーと普通の白飯だ。まるで朝ごはんのようだが、慌てて作ったので仕方がない。

「じゃあ、いただきます」

 食べる気にはならなかったがラズラが頑張って作っているのを見ていたので残すのはもったいない。自力で全て時空間魔法のように食べていった。

「どう? 美味しい?」

「美味しいよ……」


 ラズラは頑張り屋さんだと思う。俺はそんなラズラのことを知れば知るほど好きになっていくのであった。

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