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選べるなら、人間以外で  作者: 黒烏
エピローグ
457/457

あとがき

 拙作「選べるなら、人間以外で」を投稿し始めて4年以上。構想を練り始めた時期も合わせれば5年以上になりますが、ようやく完結させることができました。仕事が忙しくて体調を崩したり、引っ越しで忙しかったり、投稿ペースを落とすこともよくありましたが、どうにか完結まで漕ぎ着けることができました。

 思えば、仕事のストレスで鬱になり、死にたくなることも何度もありましたが、この作品を完結させるまでは死ねない、と歯を食いしばって耐えてきました。仕事を辞めて実家に戻った今は鬱も概ね治りましたが、あの辛い時期を乗り越えられたのは、この作品を書き続けていたおかげだと思います。


 そんな背景もあり、私が社会を生きる中で溜め込んだ鬱憤を吐き出すように書いたこの作品は、割と過激な内容になったと思います。

 単に私のストレス解消もありますが、こんなストレスを溜め込まなければ生きていけない現代社会に対して、私の思うところを書いていたらこうなった、というのもあります。


 今の社会が本当に最適な状態なのか?改善の余地はないのか?もし余地があるのならば、なぜ誰も実行しないのか?

 そんな考えの基、人間としての常識も、良識も、倫理も、人道もかなぐり捨てて、ただの生き物として考えた時、どんな解決策が考えられるのか、そういった思いで考えてみました。

 実際に特別変わった視点で考えられたかどうかは自信がありません。自分が平凡な人間であることを痛感せずにはいられません。

 それでも思い至ったのは、到底他人に話せないような非人道的な方策ばかり。思いついても誰にも提案なんてできません。

 でも、もしも現実の大きな問題が、今後さらに悪化し、なりふり構っていられないほど追い詰められた時、そんな発想も必要なのではないか?

 そう思うと、この思いを墓まで持って行くのももったいない。


 そうして、その思いをこの作品の中に散りばめました。

 もちろん、これらの方策がとても正しいと言えるものでないことは承知しています。

 それでも策や計画を立てる時と言うのは、まずは否定することなく、実現性などは棚に上げて、いろんな意見を出すことが重要です。

 だからこそ、ここに書き連ねて、誰かの目に留まるようにしました。

 願わくは、いつかの未来で誰かの発想の一助になれば。



 次に作品自体について。

 正直、書き上げてみると、完結を急ぐあまり、駆け足になってしまったと思います。

 未完で終わるということだけはないように、と思って急ぎましたが、少しもったいなかったかな、と思います。

 とはいえ、書き直す気にもなれず・・・初期の頃の文章なんて、恥ずかしくて読めないかもしれません。

 いや、今だって文章力が向上してるとは言えないと思いますが。

 とにかく、書き直しはしないと思います。


 代わりに、次回作は急がずゆっくり書きたいと思います。その分、投稿は遅くなると思います。

 まずは登場人物の設定をちゃんと詰めてから、次回作に取りかかりたいです。


 次回作については、本作品と同じ世界になると思います。

 つたない作品と思いつつも、この世界観だけは気に入っているので。

 感想にもいただいたように、本作品は主人公が共感しにくい設定だったので、次回作はもう少し普通な主人公を目指したいと思います。

 また、シリアス成分を少なめにできたらいいな、と。殺伐成分は変わらないでしょうけれど。


 こんな作品をどれだけの人が読んでくれたかはわかりませんが、もしも楽しんでくれた方がいるのであれば、次回作をゆっくり待ってくださると幸いです。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 現実を見据えている部分が好きでした。 キャラクターがしっかりと描かれている部分も良かったです。 平凡とは仰いますが、こうした作品を書き上げただけでそれは非凡だと思います(褒め言葉です)。 …
感想一覧
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