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選べるなら、人間以外で  作者: 黒烏
第6章 碧い竜
287/457

246(人物情報その6)

 【ファイエル・アズライグ】

種族:竜人族

外見:男性、身長190cm、赤髪

年齢:30歳

適性:炎、土

その他:炎神竜の眷属

特記:帝国の秘匿戦力。<業火>と呼ばれる。大雑把で前向きな性格であり、「細かいことは苦手」とよく言うが、頭の回転は速い。勇者マサキが現れてからすぐにその対策を立案。サンシャン山脈トンネルでの封じ込め作戦を成功させた。

 その後、第二作戦を実行。ヴェスタの邪魔が入るも、連合軍の仕業に見せかけた神聖国ノースウェル領土への流れ弾の偽装に成功。神聖国を戦争へと介入させた。第二作戦については、帝国の皇帝と神聖国の教皇の「とある因縁」から、神聖国が帝国の意図を読み取って連合軍に攻撃してくれるものと踏んでいたが、実際には神聖国は連合軍のみならず、帝国にも進撃。結果として連合軍に痛手を与えるも、帝国も相応の損害を負うこととなった。

 ファイエル自身は、第二作戦の発動任務は成功させたものの、ヴェスタとの死闘の末、死亡。戦争に紛れ込んでいた竜人族としてはトルン・ファーヴニルに次ぐ2人目の脱落者となった。


 【カイル・クエレブレ】

種族:竜人族(異世界人)

外見:男性、身長180cm、青髪

年齢:32歳

適性:水、?

その他:水の神子、水神竜の眷属

固有魔法:『レインメイカー』(本来はただ雨を降らせる魔法。カイルはそれを改良、この魔法で降る雨水すべてを己の体の一部のように操る魔法にまで昇華させた。)

主な武器:「龍顎りゅうがく」(2本一対のソードブレイカー)

特記:<雨竜>の二つ名を持つ帝国の秘匿戦力。対個人、対多数、対兵器、いずれにおいても無敵を誇る最強の水魔法使い。ほぼすべての敵を逃さず殲滅して来た。帝国の秘匿戦力の中での貢献度も最大である。唯一、マシロだけを3度仕留めきれず逃がしている。

 素の魔法性能が高いため、『龍脈』を使う必要がない。というか、本人の矜持ゆえに使用を拒んでいる。「戦いは対等の条件で行うべき」「一方的な殺戮などつまらない」そんな信条故、とにかく強敵を求める。

 前世は北米出身。趣味の関係で日本語もそこそこできる。竜人族の島は英語が主流だったが、島外に出るに当たり、勉強し直して流暢に話せるようになった。

 前世では姓はクエレブレではなかった。転生に当たり、「もう前世の家族とは関係なくなるから」と前世の姓は名乗らなくなった。クエレブレは水神竜の眷属である証。これまたカイルは気に入らないので、滅多に姓まで名乗らない。


 【カエデ・ザルティス】

種族:竜人族

外見:女性、身長160cm、水色髪

年齢:28歳

適性:風

その他:風神竜の眷属

主な武器:「殺生風の薙鎌」(柄が長い鎌。風魔法の威力を底上げする。)

特記:<鎌鼬かまいたち>の二つ名を持つ帝国の秘匿戦力。魔法容量・魔法出力の高さもさることながら、特に高いのが風適性。数値で表せば、レベル12。魔力を100%空気の運動エネルギーに変換できるだけでなく、発動時に周囲の魔力が自然と集まって威力を増すレベル。

 戦艦オーラム争奪戦ではマシロと接敵するが、その強力な風魔法と随伴の帝国兵の協力でマシロを接近させず、マシロを撤退させた。その後、対神聖国戦でカイルと共にヘカトンケイルの谷の防衛に従事。決着までの約1週間、谷を守り切った。

 表向きの性格は、清楚、お淑やかなお嬢様。普段から巫女服を着ているため、清廉な印象を受ける。しかし内面はというと、竜人族以外を見下す竜人至上主義者。笑顔の裏で人間を見下している。

 カイルに好意を寄せており、余人がいない状況ではかなり積極的にカイルにアプローチする。現状、カイルはスルーしているが、いつか振り向かせよう、と躍起になって仕事に励んでいる。世界一強い女になれば、カイルが振り向くと思っているが、それが誤りである事に気づいていない。カイルは積極的過ぎるカエデが苦手なだけなのだが・・・


 【ブリッツ・シュガール】

種族:竜人族?

外見:男性、身長170cm、金髪

年齢:25歳

適性:雷、闇

その他:雷神竜の眷属

特記:帝国の秘匿戦力ではない。その異常性から制御困難であり、その存在を秘匿しながら戦う秘匿戦力には向かないとして、今までは竜人族の島にいた。秘匿戦力の存在が明るみに出始めたこと、単純に手が足りないことから、対神聖国戦に投入された。

 肉体を持たず、電気の塊のような体で行動し、通り過ぎただけで生物を殺傷する電流となる。その移動速度は雷の如く速い。彼の魔法出力を上回る魔法攻撃でなければダメージを与えられない。電気の体で動くなど常識外れであるが、彼は実現した。ただし、肉体なしで動くという常識外れを実現するために、彼の精神はやや破綻している。

 無敵に近い能力だが、欠点もある。肉体がないので目も耳も鼻もない。それらしき構造は見られるが、形だけである。そのため、感知は魔力と電気を使うしかない。もし彼がもっと高精度な感知ができれば、それだけでも周囲の把握は可能だろうが、それができないために、周囲で魔力が動く物しか認識できない。

 そしてもう一つ、この電気の体で動いている間、彼の本体は無防備である。流石に脳も細胞もない状態で思考はできない。あくまでも電気の体は、ある場所にある彼の肉体が遠隔操作しているだけであり、その遠隔操作している電気の体に、精神を丸ごと移してしまっているだけである。当然、肉体が死亡すれば電気の体も消える。


 【フィエルテ】

種族:?

外見:女性、身長165cm、白髪

年齢:?歳

適性:光

その他:光の神竜

特記:竜人達に崇められる神竜の1人。光を司る。光魔法で空間を操り、ワープする。それによってほぼ世界中のどこでも自在に一瞬で移動できる。竜人族に対して急ぎの連絡があるときは、稀に彼女がその能力で伝えに来る。


 【イーラ】

種族:?

外見:男性、身長200cm、赤髪

年齢:?歳

適性:炎

その他:炎の神竜

特記:竜人達に崇められる神竜の1人。炎を司る。ファイエルの師に当たる。体は竜人以上に強固な鱗で覆われ、規格外の魔力を有する。

 対神聖国戦では、戦死したファイエルの代わりに山を防衛。その圧倒的な魔力でもって、<ノースウェルの人形達>の不死性すら吹き飛ばして殺した。

 かつてヴォルフを暗殺したのもこの男。圧倒的な火力の前ではいかなる小細工も通用しない。


 【ボウロン】

種族:人間族

外見:男性、身長170cm、黒髪に白髪交じり

年齢:49歳

適性:木、風

主な武器:『無銘』(切っ先に魔力を奪う冷鉄を仕込んだ日本刀。実験的に作られたもので、銘は付けられなかった。)

その他:ノースウェル騎士団団長

特記:不死身の騎士団<ノースウェルの人形達>の1人であり、騎士団を束ねる団長。

 帝国内のとある剣術道場の門下生で、道場でも五指に入る腕前だった。しかし銃が一般に広まるにつれて廃れ、道場は潰れた。行き場を失ったボウロンは放浪の末に、建国したばかりのノースウェルに辿り着く。

 騎士団結成の話を聞いたボウロンは一縷の望みをかけて志願。銃を用いない主義に、銃で撃たれても死なない体。ボウロンが望むものがそこにあった。ボウロンはそこで才覚をいかんなく発揮し、剣術指南の腕前も買われて団長に抜擢された。

 魔法による遠隔攻撃は苦手だが、それを補って余りある近接戦闘能力が強み。近接戦闘では騎士団でも頭一つ抜け出ている。

 マリス・ノースウェルの死によって神聖国軍が敗れた後、マシロとの決着をつけるためにクロ達の前に立ちはだかった。マシロと一騎打ちの末に敗れ、死亡。


 【ルートリクス】

種族:人間族

外見:男性、身長185cm、金髪長髪

年齢:29歳

適性:光、木、雷

その他:ノースウェル騎士団副団長

特記:不死身の騎士団<ノースウェルの人形達>の1人であり、騎士団を束ねる団長の補佐役。

 一応長剣を装備しているが、メインは魔法による攻撃。特に光魔法による攻撃が強力で、勇者マサキほどではないが、実戦的な発動速度と威力を誇る。

 今回の戦争では、その能力を活かして連合軍の要である<大山>シンに重傷を負わせた。

 終戦時は、復帰して暴れ回るシンに対処していた。敗戦を知るや、速やかに撤退。いつの間にか抜けた騎士団長ボウロンに代わり、敗軍をまとめて首都に引き上げた。


 【レパルトス】

種族:原始獣人族

外見:男性、身長200cm、黄緑髪短髪

年齢:20歳

適性:木、風

その他:ノースウェル騎士団部隊長

特記:レパルトスは、獣の姿を色濃く残す原始獣人に生まれ、ずっと差別を受けて生きてきた。原始獣人はその姿通り、知能はヒトに及ばないとされ、半ば障碍者扱いになっており、同族であるはずの獣人族にすら疎まれている。

 それ故にフレアネス王国にもカイ連邦にも居場所がなく、一族を連れて流れ流れて神聖国に移住した。

 神聖国に入ってからは、その身体能力を活かして、騎士団に入団。めきめきと実力を伸ばした。しかし、その外見故に住民には恐れられがちで、就ける仕事が少なく、昇進はしていない。

 現在は同族のみで構成された特殊部隊の隊長となっている。<人形達>の中でも並外れた身体能力と2本の魔剣を武器に戦う。

 今回の戦争では、副騎士団長ルートリクスの元、<大山>シンと戦闘。大いに貢献した。

 敗戦後はルートリクスに従って撤退した。


 【マリス・ノースウェル】

種族:魔族(元異世界人の森人)

外見:女性、身長170cm、緑髪

年齢:150歳

適性:木

固有魔法:『リバース・リペア』(いかなる傷も時間を巻き戻すように治す。どの状態に戻すかは、術者が知る範囲で指定できる。対象に触れていることが条件だが、『イングリィイン』を併用した場合のみ例外。消費魔力は治す部位の大きさ・複雑さに比例。)

その他:木の神子、木神竜の眷属

特記:100年以上前にこの世界に転生した異世界人。前世で紛争地域で戦闘に巻き込まれた人々を見た経験から、どんな傷でも治せる魔法を強く望んだ。木魔法を最大限生かすために森人に転生した。

 転生後は、固有魔法だけでなく前世で得た医療知識と各種木魔法を併用して、各地でケガや病に苦しむ人々を救った。100年前の対魔族戦争にもこっそり紛れ込み、傷病兵の治療を行っていた。戦後、平和になってからも旅を続け、各地でケガ人を治し続けた。

 およそ60年前、勇者カイ達の死を契機に世界が荒れ始めても、彼女はまだ治療の旅を続けていた。この時すでに彼女は半魔族化していた。原因は不明。戦があったと聞けば積極的に出向き、無償で治療する。それを10年以上続けたが、やがて限界を感じ、後の教皇となるアペティとの出会いをきっかけに、建国を決意する。

 アペティの伝手で本格的に魔族化。建国後は素性を隠して裏方に回った。首都の教会で一修道女として働きつつ、『イングリィイン』で全国民と契約し、痛覚を一方的に共有する裏技を利用して全国民の健康状態を監視、不具合があり次第『リバース・リペア』で治療していた。消費魔力は膨大だが、契約したアペティの龍脈からほぼ無限に供給されているため、問題ない。

 戦争時には全ての騎士の痛みを共有しているが、表情には一切出さない。常人なら発狂どころかショック死するレベルだが、彼女は平然と耐えている。精神の化物。

 スミレの暗躍によりその存在を知った勇者マサキが接触して来るも、撃退。マサキの『光の盾』をこの世界で初めて破った。しかし、その直後にクロ達に強襲を受け、死亡。これにより、今まで神聖国全国民を守護していた加護は消滅した。


 【アペティ・マラク】

種族:竜?

外見:男性、(人間体)身長160cm、白髪に緑混じり

年齢:?歳

適性:木

その他:木の神竜

特記:かつて竜人族に崇められていた神竜の1人。木属性を司る。

 竜の鱗は全属性の防御結界と同等の効果を持ち、物理的衝撃はもちろん、熱、電気、磁場や放射線にすら高い耐性を持つ。それをさらに木魔法で強化しているため、絶対的な防御力を持つ。さらに竜の身体能力は非常に高く、それもまた木魔法で強化されているため、攻撃・防御・速度・再生能力全てが非常に高い水準で備わっている。遠距離攻撃手段だけ乏しいが、彼の速度であれば基本的に問題にならない。

 他の神竜との意見の相違により袂を分かち、竜人族が住まう島から離れた。いずれ訪れる「世界の終焉」から人々を守る方法を求めて。

 その先でマリス・ノースウェルに出会い、彼女と契約。さらに彼女の『イングリィイン』を経由して人々を庇護下に置くことで、「終焉」から神聖国民を守ろうとした。

 しかしクロによりマリスが殺されたことで、そのシステムは崩壊。アペティのおよそ50年に渡る人類保護計画は水泡に帰した。

 アペティは全てを諦め、「終焉」まで眠ることにした。その身を世界樹と同化し、マリスの墓標に代えて。


 【シルビア】

種族:人間族

外見:女性、身長165cm、金髪

年齢:45歳

適性:木、土

その他:ノースウェル教皇の側近

特記:神聖国ノースウェル建国前からの教皇たちの仲間。マリス・ノースウェルがケガ人を治療しながら諸国を巡っていた際に出会った。マリスが後の教皇と出会い、建国を決意する場に立ち会った。そこで、己を含む何を犠牲にしてでも彼らの理想を実現することを誓った。

 鍛えた木魔法のおかげか、年齢のわりに若く見える。特筆した戦闘能力はないが、『イングリィイン』の特性を利用したマリスとの遠隔連絡など、マリスの正体を知る彼女にしかできない仕事を担当している。また、基本的な戦闘技術は護衛として身に付けている。


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