表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ほらっ、ホラ〜だよ  作者: 灰色の猫
5/34

繋がり

じつは実話です、これ。


 異性の友達。

 彼女は友達以上友達未満。つまりは友達。俺が抱きたいと思わなかった数少ない女性。どんな流れかは覚えてないが、一緒にご飯を食べた後に、近くの湖までドライブに行く事になった。


 透明度の高さで有名な湖だった。季節は夏。道中にはペットの霊園があったり、外灯の少ない道路、閉鎖はしていたが殺人事件のあったラブホテルなんかもあった。怖い話なんかもして盛り上がっていた。夜の湖ってもしかしたら出るかもね、なんて冗談を言いながら車を走らせていた。



 湖の駐車場に着いた。車はちらほら。シャッターの閉められた売店と虫が群がる自動販売機の横を歩きながら、俺達は湖のそばまで歩いていった。



「ちょっと、だれかいるよ」


 友達が小声で言ってきた。


「あ、ほんとだ」


 俺はちょっと残念だった。性欲はないが、二人っきりで夜の湖を楽しみたかった。そして次の瞬間、友達が信じられない言葉を口にした。





「あ、交尾してる!!」


 俺は言葉の意味が分からず、目を凝らした。柵に掴まる女性。そして後ろから絶えず突きまくる男性。確かに、それはセックスというより交尾、野性的な言葉が似合う光景だった。俺は声にだして笑った。



「あっはははは」


 友達もつられて笑った。交尾していた男女はズボンを上げていた。



 結局、夜の湖を楽しまずに俺達は帰った。あん時は邪魔してすまんかったね。

野外でするのは勝手だけど、透明度の高い湖には出さないでね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ