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ほらっ、ホラ〜だよ  作者: 灰色の猫
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トイレの花男さん


 うちの学校には四つの七不思議がある。ん? 三つも足りないじゃないか? それもそうだ。なんせうちの学校は去年できた新設校。あと三つは今探している最中なのである。


 今日は、先週から新しく仲間入りした『トイレの花男さん』という話を紹介したい。


 各クラスの教室がある棟をA棟として、理科室や音楽室等がある棟をB棟とする。B棟の二階にある男子トイレ。そこの奥の便座がある所にトイレの花男さんは現れる。


 トイレの花男さんと会うためには手順がある。まず、学校の玄関にある傘立てに、真っ黒な傘がある日が花男さんがいる日。ちなみに真っ黒というのは、傘の金具の部分も艶がない黒である。だいたい週に一回は必ず置いてある。月曜が多いかな。


 傘があるのを確認したら、花男さんが現れるトイレにその傘を移動しておく。誰に見られないように。誰かに見られたら花男さんは現れない。そして、会うときは一人。例外はあるが基本的に一人じゃないと、花男さんは現れない。なかなかシャイな人らしいね。



 そして、傘を移動したら、午後の四時半にその個室に鍵をかけていること。すると、誰かがトイレに入ってきて必ずノックをしてくる。ノックの数は三回。コン、コン、コンと一定間隔で三回。そしてそのノックに、倍の数の六回で応えること。ここで間違えたら花男さんは帰ってしまう。



 ちゃんと六回のノックを返したらようやく花男の登場。扉の上に手がガッと現れ、花男さんは君の目の前に現れる。



 なんで僕がこんなに詳しいかって? 僕が花男さんだからさ。なんで僕がこんな事してるかって? 実は花男さんに会いたがる人はある性癖の人だけなんだよ。



 どんな性癖かって? 確めたかったら君もちゃんと手順を踏んで会いに来てよ。損はさせないさ。

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