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ほらっ、ホラ〜だよ  作者: 灰色の猫
16/34

ラッキー


 その日もなんとなくパチンコしに行ったんだ。時間潰しと、あわよくばおこづかい稼ぎ。四円とかそんな余裕はないから一円でまったりと。



 最初は煩く感じた玉の音も、今ではポップな音楽に聞こえてきたこの頃。別にたいした知識もないけど、それっぽく台の釘や、データを意味もなくチェックしてた。



 すると、好きな台に女が座ってたんだ。正直ガッカリしたよ。初めからその台にしようと決めていたから。どんな感じなのかな、と思ってその台の後ろまで行ってチラ見したんだ。その瞬間、台に反射した女の目と合っちまってゾクッとしたよ。



 ちょっと怖くなって、もう一回空いている台をチェックしたんだ。でも、やっぱりこれっていう台が無くてね。好きな台まで戻ってきたんだ。そしたらさっきいた女はいなくてね、結構嵌まっていて諦めた感じだった。



 俺は煙草を台に置いて、缶コーヒーを買いに行ったんだ。とりあえず今日は当たればいいや、そう思って自販機から取り出した瞬間、さっきの女が後ろにいた。ビックリして、お釣りを取らずにそのまま来たんだ。相変わらず視線が怖くてね、早く離れたかった。



 台に戻ってようやく落ち着いて打ち始めたんだ。そしたら、最初の投資で見事に当たってね、時間は夕方だったけど、そのまま閉店時間まで当たりっぱなしだった。なんだかあの女の人に悪い気がして、今度会ったら飯でも奢ろうかなと考えてたんだ。




 しばらくして、同じ店に行った時にその女はいたんだ。また同じ台に座ってたから、隣の台で打ちながら飯に誘ったんだ。まあ、ラーメンだったけどその女は喜んでくれた。好きな台が同じだったからか、話も盛り上がった。




 その日からかな。夜寝付けなくなったのは。暑い夜が続いたせいなのかもしれない。バカみたいにツイていたせいで興奮していたのかもな。




 そういえば、あの女の名前聞くの忘れたな。今度会ったら聞こう。あの女に会った時はいつも勝っちゃうからな。

ツイてるときは気を付けて。


憑いているかもしれないから。

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