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光と闇の歯車  作者:
第1章
1/21

始まり 1

格好いい女の子が好きなので、それ系統に…………。


すみません。


でも、読んでください!


世の中には誰にも手に入れられない、美しい花がありました。


その花は、赤い花と白い花。


二つで一つ。二輪で一輪。


赤と白。正反対のその花は、戦の中で美しく咲き誇りました。



『ルネアシア王国』童話



★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


「やっと来たか。待ちくたびれたぞ。」

先に口を開いたのは少女の方だった。

王宮の一室。居るのは、大分歳をいった白髪の男と少女の二人だけだった。

男は床に片膝を付き、頭を下げている。一方、少女の方はその綺麗な長い金髪を夕陽に照らして、男に背を向け立っていた。

「申し訳ありません、陛下。」

「まぁ、良い。急だが一週間後、民間を招いたパーティーが行われることになった。」

「そんな……急な。」

少女は振り返り、苦笑いを整った顔に浮かべる。

「ルシアが決めたことだ。すぐに準備に移ってくれ。」

男は、返事はせずに一礼して退出していく。


この国はルネアシア王国と言い、軍事拡大をしながら発展してきた国である。

それなりに歴史もあり、良い国だ。

現在、国王は二人存在し国をおさめている。

一人目はルシア・ルネシア。 国の決定権は彼女の側にあり、政権をまとめる賢い女王。

二人目はユミカ・ルネシア。 軍事力に力を入れ、この国をより強固なものとして支えている女王。

といっても、彼女達は14歳と実に若い。

先程、男と話していた少女が、ユミカ女王だった。



「ルシア様、お呼びでしょうか。」

私―――ユミカ・ルネシア―――はそう言って入室した。

「呼んだ、呼んだ。呼んだんだからユミカは今、ここにいるんでしょ?」

返ってきた返事がこれ……………。

私はただ、一般的な挨拶をして入った。ならば、相手も一般的な態度をとるべきではないのか?

だが、この目の前にいる美少女―――ルシア・ルネシア―――にそんな普通のやり取りを期待をする分、無駄なのだ。

「…………………………………。」

私はなにも答えない。

「やだなぁ。冗談だよ。冗談。」

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