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そらゆめ  作者: ひらめ
2/5

誤解と疑問

何がどうなってるのか分からずパニックになり、頭の中は疑問に溢れかえっていた。


(何でここにいるんだ?)


(ここで何をしてるんだ?)


(ていうか誰なんだよ?)


(いや、待て、とりあえず落ち着こう…)


(そうだ!もしかしたら何か用事とか、誰かから逃げていて仕方なくここにいるとかどうにも出来ない事情があるのかも…)


(そうだよ!じゃなきゃこんな所にいるはずないし…。うん!きっとそうに違いない!)


(よし、まず話を聞いてみよう。)


ごちゃごちゃの思考をまとめて、いざ話そう!と決心してところで俺はやっとあることに気づいた。


…この子、俺の上に倒れて気を失ってるじゃん…


(え~これはどうすりゃいいのさ…)


俺は筋力なら人並み以上だという自信がある。

だから本来なら普通に女の子をどかして起き上がればいいだけの話だ。

しかし、さっき倒れた拍子にどこか打ったらしく体にうまく力が入らない…


しばらくどうしようか悩んだ挙げ句女の子が目覚めるまで待つことに決めた。

よくよく考えてみれば、この状況は結構役得な気もするし…


だってさ、いってみればキレイな女の子に押し倒されてるって事でしょ!?

それなら悪い気はしないっていうか、むしろ最高っていうか…


え?変態だって?

仕方ないじゃないですか!男なんだから!!


「ん…あれ?なんで私…」


おっと、どうしようも無いこと考えてるうちに目を覚ましたようだ。


「えっと…確か泥棒を退治しようとして…」


…ん?泥棒って俺のこと?


「でもあの人は確か…」

と、言ったところで目があった。


「…………」


…そして数秒間の沈黙の後に、

「え!?何で?何でここに!?ていうか離れて…!離れて下さいーー!!」


凄い慌てようだった…まぁ無理もない。

何故なら彼女が倒れてきた位置の関係で、顔は吐息がかかる距離、体はお互いぴったり重なっていてそれはもうマズイ状態なのである。


「まさか…私を襲いに来たんですか!!?」

「違うから!とりあえず落ち着いて!落ち着いてってば!!」

「そう言うなら早く離れて下さいーー!!」

「いや、君がどいてくれないと離れられないから!!」


そう言うと彼女は自分が上に乗ってることにようやく気付き、まるで猫のような素早い動きで離れていった。


そして本棚の陰に隠れながら、

「あなたは誰ですか!?どうしてここにいるんですか!?」

と、昼間とは比べ物にならない大きな声で叫んできた。


「いや、どうしてって言われても…ここ俺の家だし…」

「ウソ言わないで下さい!だってここは私の…」


彼女が何か言おうとしたその時、俺たちがドタバタしたせいで不安定になっていた本が、本棚の上から彼女の上に落ちようとしていた。


もちろん分厚くていかにも重そうな本。

当たればひとたまりもないだろう…


それに気付いた俺は考える間もなく動いていた。

体がうまく動かないのも気になるなかった。


「危ないっ!!」


俺は急いでその場から彼女を押し出した。

彼女にぶつかるはずだった本は代わりに自分にぶつかろうとしていた。


(あ…ヤバ…)


ドカッ…


そして俺は気を失った…


1話目は中途半端に終わってしまいすみません。

1話とこの話で1話分のという感じになってます。

感想とかアドバイスがあればよろしくお願いします。


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