表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/112

第六十六話

何故かこうなった。






「おい、将宏。朝だ、早く起きろ」

「ん……」

 霞に身体を揺すられて将樹は目を開ける。ぼやけているが霞の姿がそこにあった。

「……は?」

 眼鏡をかけて霞を見ると将宏は唖然とした。何故なら霞は白いエプロンしか着ておらず、後は裸である。もう一度言おう裸である。

「な……何やその姿は……」

「何って裸エプロンだが?」

「何でお前がそれを知ってんねんッ!!」

 霞の言葉に将宏は思わず突っ込んだ。

「う、五月蝿いぞマサヒロ。何時まで寝てるのだ。さっさと起きろ」

「なッ!?」

 そこへ部屋にヒルダが入ってくるが、何とヒルダも裸エプロンをしていた。もう一度言おう裸エプロンをしていた。(大事な事なので二回言いました)

「な……な……」

 将宏は口をパクパクと開けて言葉が出ない。それに気付いたヒルダが顔を紅く染めて訳を話す。

「こ、これか? 将宏が好きそうだと思ったから霞と着たのだ」

「ど、どうだ将宏? に、似合うか?」

 二人はそう言って胸を将宏に見せつけるかのような姿をする。霞も恥ずかしさからなのか顔を赤らめている。

「……gutgutグートグートや。二人とも」

 将宏は感無量の様子で静かに泣いていた。しかし、ヒルダは将宏の何かを見てニヤリと笑い、将宏に抱きついた。

「マ・サ・ヒ・ロ♪」

「ヒ、ヒルダ?」

「あ、ヒルダッ!! 協定違反だぞッ!! 第二十一条に引っ掛かるぞッ!!」

 将宏にヒルダは意を決して抱きついたのに対して霞が噛みつくが……いや何の協定だよ?

「ほ、ほら見るのだ霞。マサヒロの此処、私達のおかげで朝から元気過ぎるようだ」

 ヒルダは少しオドオドしながらもそう言って手を将宏の下に向かわせる。え、下? ……考えてくれ。

「ちょッ!? ヒルダッ!?」

 流石に将宏は驚く。(そりゃそうだ)

「霞、こ、こういう時は私達で将宏のを鎮めないとな」

「し、鎮めるだと……」

 ヒルダの言葉に霞は顔を赤らめながら将宏の下に手を伸ばす。

「お、おい二人とも……」

「だ、大丈夫だマサヒロ。ちゃぁんとしてやるからな。主砲が発射寸前だ」


「う、うむ……」


 そう言って二人はあ〜んと舌を出して将宏のアソコに……。






「ぬわっひゃァァァッ!?」

 そこで将宏は目が覚めた(笑)

「………」

 将宏は無言で辺りを見渡すがそこは前田家で将宏の部屋であった。

「ゆ……夢オチかよ……」

 将宏は深い溜め息を吐いた。何か背中に哀愁が漂いそうな雰囲気であるが……。

「……溜まってるんかなぁ……」

ムニュン。

「ん?」

 起きようとした時、右側になにかが当たった。脳が起き出してくると漸く分かってきた。

 右手に抱きつくように何かがいると……。

「………」

 将宏は意を決して布団を捲った。

「……すぅ……すぅ……」

 そこには何故かタルノフ大尉が寝ていた。将宏の右手を抱き枕にして自身の胸を押し付けていた。

「……なして此処に……?」

「将宏、朝だ……ぞ……」

「(……最悪のタイミングや……)」

 そこへお玉を持ち、白い割烹着を着た霞が現れたのである。

「……この……馬鹿者がァッ!!!」

バチィィィンッ!!

「ぷげらッ!?」

 朝から盛大に殴られた将宏であった。



「……そんで、日本人は夜中に寝所へ遊びに行く文化があると聞いたので俺の部屋に行ってそのまま寝てしまった……と?」

「まぁその通りだな」

「……色々言いたい事があるけど、取りあえず……色々と違うわッ!!」

 両頬が手形で腫れていた将宏がそう叫んだ。ちなみに右頬は霞であるが、霞の叫びにヒルダが駆けつけて状況を見たヒルダが思いっきり将宏の左頬を叩いたのである。

「……そうだったのか、てっきり私は将宏がタルノフ大尉を滴こんだのかと……」

「……同じくだな」

「俺の心はチキンなんです。鶏なんです」

 二人の言葉に将宏はさめざめとそう言うのである。



「ハッハッハ。それで手形があるのか」

 話を聞いた宮様が愉快そうに笑っていた。将宏は海護司に来ていた。

「……他の奴等にはジロジロ見られましたけどね」

「ハハハ、仲が良い証拠だな」

「はぁ……(そうなのか?)」

 どう見ても憤怒しているように思えた将宏であった。

「ところで……そんな痴話だけ聞かせるために此処に(海護司)に来たのではないのだろう?」

「……バレましたか。輸送船の状況を聞きにきました」

「今月の沈没船は無しだ……いや訂正しよう。八ヶ月連続無しの皆無だ」

 宮様は自信満々の表情でそう答えた。輸送船は海護の護衛のおかげで史実より遥かに損害は低かった。

「……だが、護衛艦は少し予想より上だな。今月で五隻撃沈、二隻大破された」

「……嫌な報告ですね」

 宮様の言葉に将宏は顔をしかめた。工業力が低く、生産力がアメリカより下の日本に艦船の沈没は痛い喪失である。

「まぁ戦没艦は旧式の駆逐艦だから痛いとまでは言わないがチクリとくるな」

 宮様はそう言った。

「新型の方はどうですか?」

「松型護衛駆逐艦は有能な艦だな」

 史実ではソロモン戦等で消耗した艦隊型駆逐艦の代わりに計画建造したのが松型駆逐艦だった。

 この世界での松型駆逐艦は海護の松型護衛駆逐艦として生まれ変わっていた。

 なお、GFの駆逐艦は陽炎型、夕雲型が主流である。予備位置では対空兵装を増強した吹雪型駆逐艦がある。

 秋月型は防空駆逐艦の艦種になっている。

「勿論海防艦も活躍しておる」

 今の海護の一個艦隊は護衛巡洋艦一、護衛駆逐艦八、海防艦八、小型空母一隻で構成されており四個艦隊が活躍していた。

 護衛巡洋艦は日露戦争で活躍した装甲艦吾妻、出雲、磐手、春日、日進である。

 五隻は船体の後部は史実で航空巡洋艦に改装された最上と同じように水上機の飛行甲板が設置されていた。

 水上機は零式水偵、零観が二機ずつ搭載されている。

 更に海護には開戦初期で鹵獲した連合軍艦隊の艦艇も配備されていた。

 アメリカのアジア太平洋艦隊に配備されていたヒューストンは改装されて艦名を対馬と変えて聯合艦隊に配備されていたが、それ以外は海護に配備されていた。

 なお、少数ながらもオランダ海軍の潜水艦も鹵獲されたが整備をされてインド方面に展開している第二潜水艦隊に配備されている。

「史実では輸送を軽視したせいで島国日本は敗れた……だが、やらせはせんよ」

 宮様の言葉に将宏は頷くのであった。









御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ