表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/112

第二十七話

ストックは帝都空襲まで書きましたがインド重視でインパールもした方がいいかな?






――第一航空艦隊旗艦赤城――


「エンタープライズは捕獲出来たか……」


「それに重巡を二隻もです」


 小沢長官の言葉に将宏が補足する。


「後は……真珠湾を破壊するだけだ」


 ニヤリと小沢長官は笑う。それに釣られて古村参謀長、内藤航空参謀、将宏もニヤリと笑った。


「問題は敵攻撃隊だ、第四次攻撃隊からの報告では約二十機の編隊が此方に向かっているようだな」


「迎撃態勢は整えておきましょう」


「うむ、勝っているからと言って油断してはならんからな」


 小沢長官は許可を出して八隻の空母から計二四機の零戦が発艦して高度三千で飛行した。


 それから一時間後、空母赤城の対空レーダーが敵攻撃隊を探知した。


『対空レーダーに探知ッ!! 敵攻撃隊です、数は約二十ッ!!』


 レーダー室からスピーカーで報告が来た。艦橋とレーダー室はスピーカーで繋がっており、迅速の報告が義務付けられていた。


「迎撃隊は?」


「既に燃料タンクを落としました」


 上空では二四機の零戦が燃料タンクを落として米攻撃隊に向かった。


「敵はどうやら戦爆連合のようです」


「雷撃隊は来なかったか……」


「速度が遅いデバステーターだと重すぎると判断したんでしょう」


 小沢長官の言葉に将宏はそう呟いた。二四機の零戦隊が米攻撃隊に襲い掛かる。


 攻撃隊は一斉に散開をして六機のワイルドキャットは乱射をしながら零戦隊に突っ込む。これには零戦隊も驚いて一旦は態勢を整えた。


 窮鼠猫を噛むという言葉があるように六機のワイルドキャットが何をするのか分からなかったのだ。ドーントレス隊はその隙を突くようにしてダイブブレーキを開いて急降下を開始した。


『敵ィィィ急降下ァァァ直上ォォォーーーッ!!!』


 狙われた空母は赤城と第二航空戦隊の飛龍であった。


「一機残らず撃ち落とせェッ!!」


 赤城と飛龍の十二.七サンチ連装高角砲、四十ミリ連装機銃、二五ミリ三連装対空機銃が火を噴いてドーントレス隊を落とそうと奮戦する。


 数機のドーントレスが運悪く命中して爆発四散をするが残りは腹に搭載した四百五十キロ爆弾を投下して離脱した。


『回避ィィィッ!!』


 二隻の艦長は叫んで急ぎ回避運動をする。


「……これは当たるな」


 上空を見ていた将宏はそう呟いた。赤城は旧式な事もあり、舵の効き具合は遅かった。


 赤城の周りに二発の水柱が吹き上がった。しかし、赤城の飛行甲板に二発の命中弾が出た。


「消火急げェッ!!」


 日本版の――ダメコン隊――応急隊が消火ホースを持って消火活動を始める。


「飛龍はッ!?」


 その光景に少し唖然としていた将宏は我に返って急いで飛龍が航行している場所を見た。


「……飛龍は無事だ……」


 飛龍は赤城とは旧式艦ではないので軽快に回避運動をして爆弾を避けていた。


「……良かった……」


 飛龍が無事だった事に安堵したのか将宏はヘナヘナと床に座り込んだ。


「おいおい、腰が抜けたのか?」


「そのようです……」


 内藤航空参謀の問いに将宏は恥ずかしそうに答えた。


 既に攻撃は終了しており、上空には二四機の零戦隊が心配そうに赤城上空を旋回していた。


「被害の状況はどうですか?」


「まだ詳しい事は分かってないが飛行甲板が使用不能なのは確かだな」


 その後、被害報告が纏まった。結果的に赤城は中破した。前部飛行甲板に集中して四百五十キロ爆弾二発が命中した。


 これにより一時的に飛行甲板は使用不能であったが、火災が鎮火したら着艦だけは可能になったので損傷機は赤城で着艦する事になった。


 その他の被害は、格納庫に納めていた九九式艦爆二機が破壊され死傷者は約六十名前後であった。


「……歴史が変わった事で無傷とはならなかったな」


 被害報告を聞いていた将宏がポツリと呟いたのを小沢長官は見逃さなかった。


「それは仕方ない。君がこの世界に来た時点で歴史は変わっているのだよ」


「それもそうですね」


 将宏はそう言った。既に将宏が来た時点で本来の歴史とは変わったのだ。


「(変えないとな……あの歴史を……)」


 将宏は心の中でそう思った。



 真珠湾が奇襲攻撃されてから二日後の十二月十日。


 真珠湾は沖合いから第一艦隊による艦砲射撃をされていた。


「撃ェッ!!」


 第一艦隊司令長官の高須中将の号令と共に大和から主砲が発射される砲弾――対空用砲弾である三式弾は真珠湾の燃料タンク群に降り注いでいく。


 命中した燃料タンクは爆発して無傷な燃料タンクを誘爆させていく。


「燃料タンク群は徹底的に破壊しろッ!! ドックや施設の破壊も怠るなッ!!」


 高須中将はそう命令していく。


 一方でそれを受ける米軍には恐怖であった。


「ジャップめ、沖合いからばかすかと撃ち込んできてやがるぜッ!!」


 防空豪に隠れている米兵が沖合いを見ながら叫ぶ。


「仕方ない、海軍と航空部隊は壊滅しているんだ。奴等が調子乗るのも当たり前だ。それにキンメルの親父も戦死した話しだぜ」


「ファックッ!! 何故神はジャップに味方をしているんだッ!!」


 米兵がそう叫んだ時、三式弾の射撃で防空豪は炎に包まれた。


 第一艦隊の艦砲射撃は五時間にも渡って続けられ、燃料タンク群や軍港施設等は徹底的に破壊されたのであった。



 少しだけ時系列を八日に戻す。シンガポールのセレター軍港は燃えていた。


 角田空母部隊から放たれた攻撃隊がシンガポールに停泊していたイギリス東洋艦隊を攻撃していたのだ。停泊していたイギリス東洋艦隊の戦艦プリンス・オブ・ウェールズは魚雷五発が命中して着低。レパルスも同様に着低していた。


 生き残っていたのは駆逐艦くらいだけだった。またシンガポールの航空基地も破壊されてイギリス空軍の戦闘機は地上でその翼をもがれていた。角田少将は攻撃隊を収容後、燃料、機銃弾、爆弾を搭載させて第二波攻撃をさせた。


 第一波から少し時間が経っていたので無事だったイギリス空軍の戦闘機が応急修理した滑走路から飛び上がって待ち構えていたのだ。しかし、イギリス空軍の戦闘機であるハリケーン、アメリカから輸出されたバッファローは零戦の敵ではなかった。


 制空戦はあっという間に零戦の手に渡った。イギリス軍はせめての反撃として対空砲を撃つが、攻撃隊はそれを物ともせずに攻撃を敢行。


 シンガポールの基地機能は完全に喪失したのであった。



――十二月十日柱島泊地、聯合艦隊旗艦敷島――


「……出来すぎて怖いくらいだな……」


 海戦報告を聞いた堀長官はそう呟いた。


「米軍を過小評価する輩も出そうですな」


 黄金仮面である宇垣参謀長が言う。


「陛下から訓示してもらうしかないだろう。こんな時こそ勝って兜の緒を締めよだ」


 堀長官はそう言った。


「それと井上中将の第四艦隊がそろそろウェーク島の攻略を開始します」


「……何としても井上には勝ってもらわないとな」


 堀長官は史実の意味を込めてそう呟いた。




――第四艦隊旗艦八雲――


「敵機接近ッ!!」


「零式水戦を向かわせろッ!! 全艦対空戦闘用意ッ!!」


 乗組員が慌ただしく動き回り、高角砲、対空機銃を上空に向ける。接近してくるのは二機のようだ。


「何としても二機を撃ち落とさねばならん……」


 井上中将は腕を組みながらそう呟いた。第四艦隊は対空戦闘用意を万全にさせた。









御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ