これからの方針
ド「なあ、主人公のガイストって二つ名メーカーで診断すると【ガイストは『沈黙の剣士冷酷な錬金術師』です。】って出たぜ」
作「なんだと!?・・・よし!それ採用!」
ド「・・・・・・は?」
僕は・・・自分の無力さを、思い知らされた
このままじゃ、また、マギアみたいな奴に攻め入られて、みんな喪ってしまう
ダンジョンの強化が絶対に必要だ・・・
そんなことより・・・今は
目を覚まさないオースが、気になる
「ねぇ、アモル、オース、目を覚ますと思う?」
アモルはすこし顔をしかめて
「わかんねぇ、大体悪魔ってのは分霊だから気を失うって事がありえねぇんだ
死んじまったら本体のいる所に還るし
封印されたって意識を失うことはないはずだ・・・
死んでもおかしくない傷だったから、目を覚まさなくてもおかしくねえ」
そっか・・・
オースが目を覚まさないと行けないんだけど・・・
ここにオースを置いて行くってのもやだし
せめて、持ち運びできる物だったらいいのに
ん?
・・・持ち運びできる物?
オースはガーゴイルだ
ガーゴイルはダメージを受けても気を失ったりしない
ここに呼び出されている肉体はあくまで魔力で作った仮初のモノだから
でも、なんでかオースは巨大化した
巨大化した後は、明らかに今までのオースとは威圧感とかが違った・・・外見は
で、巨大化したオースは、傷をうけて気を失った
って事は・・・
巨大化したさいに、肉体を手に入れた?
・・・うーん
可能性は高そうだ
僕の合成魔術は、魔力だけで作られたモノは合成できないから・・・それで試してみればわかる・・・
でも、オースの了解を得ないでやるのもなんかダメな気もするし・・・
でもすごい気になるなぁ・・・
でもオースは起きる気配ないし
うーん・・・
・・・・・・
結論
起きないオースが悪い
「よし、オースを合成しよう」
「ガ、ガイスト?」
「肉体が傷ついて気を失ったんだから、新しい容器に入れれば意識が戻るはずだ!
(知的好奇心を満たすために、オースには生贄になってもらおう!)」
「なるほど・・・(目がめちゃくちゃ輝いてるな・・・こんなガイストはダンジョンを合成した時以来だ)」
「そうと決まれば、準備しなくちゃ」
オースを中心として、合成用の魔法陣を書いていく
合成する物質はどうしようか・・・
とりあえず、ナイフでいいか・・・スペアもあるし
あとは合成スライムで、そうだ!合成スライムにここにある稀少鉱石突っ込んだ状態で合成してみよう
ここの魔力の濃さがあれば失敗はしないだろうし
物のところに、ナイフを置いて、
合成スライムに、稀少鉱石をどんどん詰め込んでいく
ワームスライムみたいに、気持ち悪いモノになっちゃったけど・・・
まあ、いっか
なるべくスライムを見ないようにして、詠唱をする
やたら長い詠唱を、アモルは眠そうに見てる
そして、スペルが終わると、オース達と陣がまぶしいくらいに光って
柄の部分に悪魔のような顔があり、あごの下から剣が生えている・・・といった形の、長剣があった
「うおおおおおお!、また身体が動かねぇぇぇ!!!」
「あ、オースが起きた」
「ん、アモルか、おはよう」
「合成できた・・・てことはやっぱり、オースは肉体を手に入れてたんだ・・・」
「ガイスト~、オース、どうすんの?」
「どうすんのって何!?なんかすげー不吉な響きなんですけど!?」
「持ってく」
「「持ってく!?」」
「おいおいガイスト!今外にいくのはまずいんじゃないか!?さっきまであの魔術師がいたわけだし」
「てかなに!?俺ってどうゆう状況!?今!?」
「出て行ってから少しは時間立ってるし、今なら会ったとしても魔力切れ状態だ
だから出ていくなら今しかないよ」
「出ていくって・・・ここを捨てんのか?別にそれでもいいけど」
「捨てないよ、捨てはしないけど・・・少しの間、離れる離れる事には、なる、ね」
「離れる?」
「うん、今のダンジョンは、最弱のコボルトだけだ
それは、だんだんと進化して行くだろうからいいんだけど、やっぱり他の魔物も入れていかないと・・・すぐに攻略されちゃうと思うんだ・・・
だから、このダンジョンに他の魔物も入れにいく」
「でも、ここらへんにはコボルト以外いないんじゃ・・・」
「だから・・・首都に向かう」
「「首都?」」
「うん・・・こうなった以上、いつ攻略されるかわかんないからね・・・第二階層に仕掛けしてから、首都に向かうよ、ちょうど首都までの道は、だんだんと魔物も強い種が出てくるようになってるから、都合がいいし」
「そうか・・・わかった、ガイストがそういうなら、それがいいと思う」
「もともと俺は、ガイストと契約してるからな、ガイストが行くならそれについて行くぜ!・・・ところで、ホントに俺、どんな状況なの?」
「ありがとう、アモル!、オース!、それじゃあ準備を始めるね!」
「おう!」
「え!?スルー!?俺スルー!?スルーなの!?」
本日のダンジョン
オース ロングソード
消費魔力 0
戦闘力 ?
備考 とうとう合成されて、完全にガーゴイルじゃなくなったオース
オ「なんか、俺・・・最初の面影なくね・・・」
作「文句ならドМに言え」
オ「あの変態がーーーーー!!!!」
ア「・・・なんか、ドンマイ」
ガ「でも、オースが起きないかと思って、ああするしかなかったんだよ」
オ「そっか、わりいなガイスト、アモル
これからも、ずっと一緒にいような」
作「なんかそれ、プロポーズみたいだな」
ア「!?す、すまんオース・・・心に決めたヒトがいるんだ」
オ「告ってないのに振られたーーー!!???」
作「じゃあ、次回予告」
オ以外「「「次回!『首都へ』」」」
オ「なんか最近俺の扱いが酷い気がする・・・・・・」
ガ「だ、大丈夫だよオース!僕とアモルはずっと友達だから」
オ「ガイスト~」
作「ちなみに『首都へ』は何話かにわけてやると思う」