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村襲撃←実はちょびっとだけ!・・・


さて、村を襲うための準備が始まってから一か月(精霊召喚は昨日)

そろそろ村を襲ってみようと思う

火の精霊はダンジョンの中にいるが、小さな村なら大丈夫だろう

オースがなんか進化してたし・・・


というわけで僕達は今ソフォス魔術学院から森を挟んで反対側にある、小さな村に来ています

インプ125匹とコボルト300匹とめっちゃ怖くなったオース連れて・・・

最初は適当に脅して定期的に食糧をもらう契約でもしようかとも思ったんだけど・・・

よく考えたらダンジョンを使って栽培、収穫すればいいだけの話だし!

とりあえず今回は牛や羊、鶏といった肉や、乳、卵、毛皮を提供してくれる動物たちと、農産物の種の強奪が目的です

アモルにはお留守番をしてもらってる

まだ火の精霊は第一階層でコボルト燃やしてるし、第二階層に着くのは第三階層が出来てからになるでしょう

コボルトといえば異常繁殖しすぎてダンジョン外の洞窟にあふれだしたし、拠点にも大量に入ってくるのでたいへんだ

合計で10000くらいはいるんじゃないんだうか?

栄養価たっぷり、おまけもあるよ――――空気の中の魔力を吸って分裂します と繁殖力がもともと高いコボルトの組み合わせは危険すぎたな・・・まあ龍脈にあるダンジョンのせいでスライムの増殖にコボルトの消費があってないんだが・・・

それにコボルトも生まれる数がやたら多いんですが、上位個体がまだ生まれてないし・・・弱いし

今のあのダンジョンの守りは実質火の精霊だけだな

「ガイスト!どうすんだ?これから村を攻める訳だが」

「とりあえずコボルトの大群を村の正面からぶつけるから、注意がコボルトに向いている間に反対側から行って家畜とか野菜の種とか盗んできて

柵しかないから簡単でしょ?」

「殺しは?」

「なるべく控えて

コボルトだけど数が数だから

実力のある奴はそっちに行くだろうし

その間にできるだけ早くインプ達をつかって目標を拠点に運びこんで

あと可能だったら保存倉庫に火をつけちゃって

もう収穫は終わった時期で冬が始まるから、そうすればこの村はソフォス魔術学院に頼らざるをえない

そしたらソフォスからこの村へ食糧が運ばれて、その帰り道を襲撃して怪我をさせる

そうしたら学院は僕達を無視できない」

「りょーかい」


オースがインプ達を連れて反対側へと行く

反対側といっても森で姿が隠せる範囲でだ


100数えて僕はコボルトに命令する

「あの村を攻めろ」

その一言でコボルトたちは村に向かって突進していく

たかがコボルトって言っても300の数は多い

昼間だったこともあってすぐに村の人達が出てきて応戦し始める

クワやスキをふって追い払おうとしたみたいだが、すぐに数をみて顔を青くして

応戦を始める

一回農具を振り回すごとに4.5匹が宙に舞うけど、まだまだ数が多い

すぐに他の人達も集まってきて応戦する

様子をみるにあと3分もあれば、コボルトは全員宙に舞う経験を済ませるだろう

だけど生き残ってたコボルトがまた突っ込んで行くからさらに時間はかかる

その間にオース達は家畜と野菜の種を持って離脱するだろう

2分くらい経過したころに

村の中にある少し大きな建物から煙が上がり始めた

空に向かう黒い柱

不幸の象徴のような姿で、オースが他の家にも火をつけて行ってる

今更だけど、血の気が引くのがわかる

ああ―――――僕はあの人達、顔もしらないけれど・・・

人を傷つけてしまったんだ・・・

とわいえ、もう引き返す事なんてできない・・・

コボルトは予想以上に死んでてあと1分も持たないだろう事は明らかだ

正直あともうちょっと時間かかったらやばいなぁって思ってたこともあって

物凄くいいタイミングだ

これで今回のは成功

さっさと拠点に戻らなきゃ




「おかえり~ガイスト」

僕が拠点に戻るとアモルが迎えくれた

今回僕は何もしてないからちょっと気まずいけど、もともと僕は指揮をするとか、作戦立てるとかしかできないからね

「ただいまアモル」

「どうだった?」

「とりあえず成功した。この後にこのダンジョンが見つかるまでにやることがほとんど無くて暇だけど・・・」

「う~ん、新しい魔物でも捕まえに行くか?」

「それは難しいかな・・・ここらへんは弱い魔物しかいないはずだし、いたら学院にもコボルト以外の魔物が実験用としてか剥製として置いてあったはずだ」

「つまり?」

「ここらへんはコボルトしかいない」

「おいおいじゃあなんでこんなとこに作ったんだよ?」

オースがもっともな質問をしてくる

「理由は二つ

一つ目はここに龍脈が流れている事

龍脈が流れているのと流れていないんじゃぜんぜん違う

それに龍脈を見つけたのは本当に偶然だったからね

他の龍脈をみつける自信がなかったんだ

二つ目はダンジョンはその性質上時間をかけなきゃ強くならない

特に僕のダンジョンスライムはその性質が強いし

他のダンジョンと違って一気に大きく拡張できない

こんな田舎なら弱い奴しかいない

マギアはなかなか厄介だけどあれは広域殲滅でダンジョンでは弱い

他はぱっとしたのがいない

本職の冒険家とかが出てくるまえに雑魚でならしておきたいってとこ」

「だけど強い魔物とか連れてこないとダンジョンは強くなんねえんじゃねぇ?」

「まあ俺がいるから大丈夫だけどな」

どっからそんな自信が出てくるんだか・・・

「時間さえあればそれは解決するよ」

「そうなのか?」

「俺がいるから大丈夫だけどな」

「オース・・・例え君でも英雄が出てきたら一撃だよ・・・

あのダンジョンの模型は上に行けば行くほど出てくる魔物も強くなって行くように設計してある

例えコボルトだけでこのままダンジョンが成長して行ったとしても、上に行くにつれてどんどん上位個体が出てくる

種族としての進化もするかもしれない

そうなったらコボルトの再生能力がある以上むしろホラーだよ」

「だからってダンジョンが進化するのを待ってたらいつまでかかるかわかんないじゃんか」

「俺みたいにでかくなる奴とかいればいいのにな」

「一応改善策は用意してあるけどね」

「ふーん・・・ん?」

「どうしたの?アモル?」

「なんかコボルト達がおかしいような・・・

なんか近づいてきてる?」

「侵入者か!?」

「まさか!速すぎる!」

いくら精霊を狂わせたっていっても対応が速すぎる

ここらへんに精霊使いがいるって話は聞いてない

まあ、僕とアモルが死ななかったら別に問題はないんだけど

「とりあえずダンジョンに入れて様子を見よう

いざとなったら逃げる方針で」

「えー

俺が迎撃してやるよ」

「オースは戦いたいだけだろ?私は賛成

準備段階で死ぬなんてばかげてる」

「とりあえず拠点で待つ

侵入者が強い場合はここから出て逃げる

オースはインプ達と時間稼ぎを」

「しょーがねーなー」

「わかった」


三人とも無言で待つ

僕はダンジョン内の状態を見る魔術(所有者の僕しか使えない)を発動して様子をみる

コボルト達が交尾してる光景が大量に写しだされてアモルが顔を赤く染めてるけどスルーで!

ダンジョンの外に出ていたコボルト達が慌ててダンジョンに戻ってくる

交尾していたコボルト達も何事かと振り返る

そして入口にそれが写しだされる

「あ・・・忘れてた」

半透明のぶよぶよした身体

喰われたコボルトは消化されずに、窒息で死んでいる

身体のなかには様々な鉱石や宝石の原石、水晶、そして稀少鉱石が輝いている

そしてそれは、ダンジョンのなかにズッ、ズッ、と入りこんできた


「気持ちわるっ」

「つーかマスター、忘れてたってあれがなにかわかんのか?」

「う、うん」

それの外見はとても気持ちわるい

発光するナメクジ・・・といった所だ

僕も中身が入ってない透明の状態のしか見てなかったから

・・・気持ちわるい

僕は画面を消した


「「・・・」」

「おい、どうしたんだ二人とも?てかあれって結局なんだったんだ?」

影響がないのはオースだけだ

あれ見てコボルト達だってめちゃくちゃパニくってたし

やっぱり悪魔って、どこか感性がずれてるんだろうか・・・

「おーい」

「・・・あれはワームとスライムを合成した奴

外の迷宮を掘らせてた奴だよ

土とか、土が固まったものしか食べないから、この部屋に身体に貯まった鉱石を出しにくるのをすっかり忘れてた

まさかあんなに気持ち悪くなるなんて思わなかったよ」

「それってあれがここにくるのか!?さっさと逃げよう!」

「ん~?つまりあれは敵じゃねんだろ?

それなら逃げる必要ねーんじゃねーの?」

「だって気持ち悪いだろ!」

「え?どこが?」

「全部だよ!!」

「あー、アモル、落ち着いて。

多分ここまで来ない・・・というか来れないから」

「ほんとだなっ!?

ウソじゃないなっ!?」

「うん、頭よくないし・・・多分同じところぐるぐる回って乾燥して死ぬと思う・・・

第二階層もあるし大丈夫じゃないかな・・・」

「よかった・・・今、モーレツに感動している!」

「大げさだなぁ」

ふう・・・とりあえずしばらくはダンジョンの中を見ないようにしよう


「ところで、なんの話だったっけ?」

オースの言葉で思い出した

戦力強化のための話し合いだったんだ

「そういえば、改善策ってなんだったんだ?」

「あ、ああ、ほら、精霊を召喚した時にコボルトの生命力吸って結晶に込めたでしょ、あれをコボルトに埋め込めばそれなりに強くなりそうな気がしない?」

「そんな簡単に行くかな?」

昔の先人達は素晴らしい言葉を残してくれた・・・

「モノは試しだよ!」

「なあ、アモル・・・ガイストの奴、ちょっと興奮してないか?」

「多分村襲っちゃったからだろ・・・これからはいつ敵が来るかわからないわけだし」

聞えてるんだよ!

「コホン、とりあえずどうせ一個余っちゃったんだし使ってみない?

運がよければレベルアップ

運が悪くてもなくなるのは使う予定のない結晶だけだし」

「埋め込むってもどうやるんだ?」

「回復魔術かけながらナイフで傷つけて傷口に押し入れる感じじゃだめかな?」

「それじゃ完全に体内に入らないんじゃね?

そんな適当でいいのか?」

「ん~・・・なんかさ、身体から半分だけ、結晶体が出てるのって、かっこよくね?」

「「・・・」」

「まあいいか・・・さっさとやろーっと」

アモルとオースを連れて、いったんダンジョンを出て、第一階層に住んでいるコボルトに生まれたばかりのコボルトを持ってきてもらう

「なんかコボルトの赤ちゃんって変な顔してんだな」

「ん~、そんな事は置いといて、アモル、回復魔術の準備よろしく

オースはちょっと抑えておいて」

魔物とはいえ、ちっちゃい赤ちゃんを傷つけるのは物凄く罪悪感が湧き上がりそうになるんだけど・・・

「準備できたぞ」

「はいよ」

まあ、これも僕のダンジョンの為だ

「ごめんね」

ナイフで心臓を傷つけないように肉をめくる(●●●)

同時にあふれる鮮血

そして開けた空間に結晶を入れる

「アモル」

「ああ」

アモルが回復魔術を行使し、結晶が3分の1ほど外に見える状態で固定される

・・・

ちょっと待ってみたけど、急激な変化とかはないみたいだ

呼吸も安定してるし

とりあえず周りのコボルト達にこのコボルトを大切に育てるように、と指示をだして拠点に戻った





「なあ、アモル、熱くないか?」

「ん?いつもと変わんないと思うぞ」

拠点に入ってから、3時間くらい

だんだん身体が熱くなってきて、汗も掻きだしたからちょっと外に行こうと思ってアモルにも声かけてみたけどアモルは変わんないらしい?

「どうしたんだガイスト?なんか汗出てるぞ」

オースも心配して声かけてくる

「風邪でも引いたか?」

そう言いながらアモルが近づいてくる

「おいおい、こんな時期に風邪なんて大丈夫かよ?今日はもう寝ちゃえばいいんじゃね?」

オースも近づいてくる、け・・ど・・・

目がアモルを追っていく

身体が何かを求めてる

息もだんだんと荒くなっていく

ドクドクと心臓の動悸が激しくなっていくのを感じる

少しずつ目の焦点が合わなくなっていき、アモルしか目に映らない

「とりあえず回復魔術でも使っとくか?」

欲しい

「いや、風邪とかの場合回復魔術だと風邪も活性化させちまうから状態回復のほうがいいはずだぞ

薬の行商のおっさんが言ってた」

欲しい

「それならそっちにしとくか、風邪悪化しちまったら大変だしな」

アモルが欲しい!

「さっさとかけてやれよ」

だめだ・・・理性が蕩けそうだ

「ああ・・・」

アモ・・・あれ?

「ガイスト、まだ体調悪いか?」

「ううん、だ、大丈夫」

さっきまでのって・・・

もしかして、魅惑(チャーム)

でも、アモルが僕にかけるわけないし

・・・コボルトが原因?

悪魔のオースは置いておいてもアモルはなんにもないみたいだし

それに普通の魅惑より効果が遅くて強かったような・・・

アモルと僕の違い・・・

もしかしてコボルトの血か!?

僕はコボルトの血がかかってたわけだし・・・

あれか?栄養価たっぷり、おまけもあるよ――――空気の中の魔力を吸って分裂します

を大量に食べて増えた結果か!?

それにしても血に触れるだけで媚薬効果なんて・・・どんな鬼畜ダンジョンだよ・・・

「ホントに大丈夫か?無理すんなよ?」

・・・・・・アモルには絶対に言えないな・・・

「ダイジョウブダヨ」

「今日はもう寝ようぜ」

「ウン」

アモルの優しさが痛い・・・








本日のダンジョン

ダンジョンスライムLV0  ダンジョン

魔力吸収   5/日(単位は万)

瘴気     14 火の精霊が大量のコボルトを燃やしている。時間経過とともにどんどん増えていくだろう

第三階層形成中


新しい戦力

ワームスライム スライム

戦闘力 0

スキル ぶよぶよの身体

生物に生理的な嫌悪感をあたえる外見

平気な人達を除いて一気に士気を削る


備考 ダンジョンまでの洞窟とかを掘っていった合成魔術で作られたスライム

腹の中に鉱石などを保管しており、腹掻っ捌けばそれなりに高価なものがとりだせる

おそらくダンジョンで死亡するが、腹の中身の内高価な物はダンジョンが吸収して、宝箱の中身に生まれかわるだろう

ただの石とかはダンジョンの補強などに使われる可能性大


ストーンコボルト コボルト

戦闘力 0.5+α?

備考 コボルトに生命力のこもった結晶を埋めつけただけ

どう違うのかはまだわからない



ステータス追加

コボルト コボルト


備考 栄養価たっぷり、おまけもあるよ――――空気の中の魔力を吸って分裂しますを食べ続けた結果なのか・・・血液が肌に触れるだけで媚薬の効果を出すようになった

剣士や兵士泣かせの特徴だ・・・

通常の媚薬より、発動時間までの潜伏時間が長い

効果はあまり変わらない

作中の主人公の表現は、主人公がそんな経験がほとんどないためである



ガ・ア「「///」」


作「なんか・・・後からみると恥ずかしいな、これ」


オ「ガイストの様子がおかしいと思ってたらこうゆうことだったのか」


ガ・ア「「///」」


作「で、後から事情がわかったアモルも赤面してると」


ガ・ア「「っ~~///」」


オ「まあそんなに虐めてもかわいそうだしこんぐらいにしといてやれよ」


作「そうだな、とりあえず次回予告だ・・・といっても次回まで時間がかかるかもしんない・・・具体的にいうと作者試験中だから。

今日受けた科目は結構瀕死状態だった気がする・・・手ごたえ的に」


オ「勉強しろよ・・・」


作「普段からちまちまとはしてるんだけどね・・・」


オ「まあ、とりあえず次回予告だ」


作・オ「「次回、襲撃、衝撃、決意」」


作「まあ、仮だから変更するかもだけどね」


オ「おいおい・・・」





ガ・ア「///////////」

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