主人公の妹はたいがいチート(偽)
僕達がダンジョンを作ってから1週間たった
オースは驚くべきことに、5日であの群れを統率し、普通におしゃべりをしに来る
アモルは拠点でのんびりとしたりオースと話したりし、僕はスライムを作っていた
ダンジョンスライムは1階層が生成し終わり、第二階層の生成が始まった
魔力吸収量もLVもまだ変わらない
もしかしたら、冒険者とかを撃退することでレベルがあがるのだろうか?
「オース、アモル、そろそろ第二段階に行こうと思う」
インプの部屋に封印をしてこっちに来てたオースとアモルに言う
「「第二段階?」」
「うん、ダンジョンスライムは第1階層を作り終わった。だけど、まだダンジョンスライムには一匹も魔物がいないんだ。」
「魔物がいないダンジョンなんてダンジョンじゃないだろ」
「インプとか大量に呼べばいいんじゃないの?オースに任せて」
「ちょっ、それ俺がめっちゃきついじゃん、勘弁してよ!」
アモルの提案に慌てるオース
うん、仲がいいことはいい事だよ
「あのインプ達はあくまで瘴気をためる用だよ、それに、悪魔を大量に呼んだら僕の魔力が消費されすぎて大変な事になる。いずれはダンジョンスライムから恩恵が来るから魔力の問題は無くなるんだけどね、それまではそんな事できない」
「じゃあどうするんだ?」
「ところで気になったんだがなんでこの迷宮みたいな場所には俺たち以外になんにもいねーんだ?普通こんぐらいの迷宮ならなんかいると思うんだが」
「これは僕が作った空間だからね、まだ誰にも知られてないんだろう、それに入口も見つかりにくい場所だし、魔物を連れてくるまでは僕の作ったスライムか、召喚した悪魔しかいないさ」
「なぁアモル」
「どうした?」
がりがりと石のような腕で頭をかくオース
「ガイストがこの空間を作ったって聞こえたんだが?」
「そんなこと気にしてたらだめだ、私だって凄く驚いたんだがら」
「・・・嘘だろ?」
「・・・・・・」目をそらすアモル
「お前本当に12歳かよ!?」
「失礼な、こんぐらい年齢があったら大抵の事はできる
あとマスターと呼べってば
そんな事より話を続けるぞ
僕が作ったスライムと合成した魔物は繁殖したり、分裂したりして数を増やす事ができない
僕が無能と呼ばれる理由の一つだな、スライムだけなら分裂して増えるのを作れるけど
スライムは基本的に弱いし上位個体も生まれない
だからスライムだけだと簡単に攻略されてしまうんだ
魔物の雌は同種のより強い雄と交尾するという法則があるから
何体か同じ種族の魔物をつれてこよう
もし上位個体が生まれたらダンジョン全体の戦力が上がるだろうし」
「ほー、よくかんがえとんのな」
「ガイストはチェスとか得意だもんな!それで、どんな魔物を連れてくるんだ?」
「うーん、コボルトにしようかなって」
「コ、コボルトォ!?」
「またコボルト!?なんでだよ!?」
「うん、まず一つ目の理由なんだけどね、ダンジョンってのは一つの生態系なんだ
だから食べられるがわ・・・生態系のピラミッドでいう一番下の所から用意しないといけない
コボルトは弱いし、繁殖力も凄いからね、エサさえあればどんどん増える
エサになるスライムも作ってダンジョンの中に入れたから、あとはコボルトを捕まえてくるだけでいい
オースと僕等とインプを5体くらいで行って
番を2つくらい持って来ればいいと思う
それでその番をダンジョンに放り込んで入口をオースが見張ってれば
エサになりうるスライムを食べる
スライムは高栄養、発情の能力がある奴だからすぐに新しい群れができると思う」
懐かしいなぁ・・・このスライム僕が7歳のころに6才の妹に食べさせられそうになったんだよなぁ
本当になに考えてたんだろ
「そ・・・そんなスライムが・・・」
「ぜひほしい!」
驚愕してるアモルと興奮してるオース
とりあえずそれは放っておいて
「そうゆうわけでコボルトを捕まえて来ようと思う
なんかこれよりいい案ある?」
「んー・・・いいんじゃないか?」
「俺はそれよりそのスライムが気になるぞ!」
「じゃあコボルトを捕まえに行こう」
「俺の意見は!?」
「ところでコボルトってどこにいるの?」
「知らないのかよ!」
「あー・・・ガイスト、山の坑道とか森の中に穴掘ってそこらへんに巣をはって暮らしてる
ちなみに主食は虫とか動物の死体だな、同族の死体もたべるぞ
こんもりとした土山があったらだいたいそうだ、ここは森の中だから案外簡単に見つかるんじゃないか?
というわけでよろしくオース」
「俺かよっ!?」
ぶつぶつと文句をいいながらもインプを使ってコボルトの巣を探しに行くオース
僕とアモルはオースが巣を見つけるまでは二人でのんびりしていた
大体10分後
オースが巣を見つけた
全員でその巣の所まで行く
「とりあえず、どうするんだ?けっこうな数がいると思うぞ
そんな感じの音と匂いだ」
オースが僕を見て言う
「何体ぐらい?」
「50くらいか?小さい群れだがこのまま突入したら危ないんじゃないか?」
そんなに!?
学院ではいつも20くらいしかいないのに
野生の方が死に安いからせいぜい10くらいかと思ってた
ま、まあ、問題ない
このために妹が作って昔使った
『お兄ちゃんと寝たいがために作った魔力を吸って眠らせるスライム――――水はかけないでね』
を用意しておいた
やたらこれ、調合が難しいんだよな・・・
それを巣のなかに放り込んで
僕の魔力を入口に叩き込む
すると中からコボルトの慌てる鳴き声とか、走り回る音が聞こえてくる
その間にインプ達に水を用意してきてもらう
まあ、近くに流れる小川の水を大量にのんで、いつでも出せるようにしてるだけだけど・・・
「なあ、マスター、今度のスライムは一体なんなんだ・・・?」
「お兄ちゃんと寝たいがために作った魔力を吸って眠らせるスライム――――水はかけないでね」
「「は?」」
「妹が作った奴なんだよ!それより、中はどんな感じかわかる?」
「あ、ああ、そうだな・・・恐るべき破壊力といったところか・・・音がしない」
「そっか、じゃあオース、インプ達に水かけさせてスライム壊して、コボルト達回収してきて
スライム溶けたら20分くらいで目が覚めちゃうからとっととダンジョンに放り込もう」
「わかった」
オースとインプ達が入っていく
インプ5体とオースだけだから7体くらいが限界かな?
「ガイストって妹いたんだな」
「うん、僕によく懐いてくれてたんだけどね、僕の才能がないからって首都の方の学院に無理やり通わされてる
僕のスライム作りはほとんど妹が作ったレシピを使ってやってるよ」
「そうか・・・」
「せーの!」
土山が崩れて、オースが出てくる
大量のコボルトの群れをもって
「「オ、オース!?なんでそんなに持てるの(ってるの)!?」」
絶対に持てる量じゃない
インプ達は完璧にコボルトの群れが落ちないように支えてるだけだし
「ん?多い方がいいと思ってな!それにガーゴイルってのは荷物持ちとかよく頼まれるんだ
だからこんぐらいだったら楽勝だぜ!」
そんなガーゴイルはオースだけだろう
いっつも喋ってるから頼まれるに違いない
門番が門をはなれてどうすんだよ
「ま、まあいっか。じゃあさっさとダンジョンに戻ろう
アモル、暖炉までいったら悪いんだけど転移魔術お願い
僕はまだ使えないし、あれじゃ暖炉で引っかかる」
「入口のドアはいいのか?」
「あ、そこもお願い」
僕達はダンジョンに戻っていった
オースにコボルトの数を聞くとメス10オス7だって、
17体も持つなんて・・・
それをダンジョンスライムのところまで持っていき
インプ達をよびだして中に運ばせる
ダンジョンスライムの中に僕等も入り、奥の方にある、通路より広い小部屋
すぐそばにある部屋や通路には
『栄養価たっぷり、おまけもあるよ――――空気の中の魔力を吸って分裂します』
のスライム達(10センチくらいの球型)が動きまわり、分裂して増えていっている
この小部屋は入口が20センチくらい高いから、スライムたちが入っていない
大急ぎで来たけどもう20分すぎてて、アモルの魔術で眠らせてる状況だから
さっさと帰ろう
コボルトたちをその部屋において
製作者権限を発動
僕とオース、アモル、ついでにインプ達をダンジョンスライムの入口まで転移する
インプ達はインプの部屋に戻して
僕達は拠点に戻る
「そういえばいいのか?入口で俺が見張ってなくて?」
「あそこはそれなりに奥の方だし、ダンジョンの出口からも遠いから大丈夫だよ、
出てくるころにはかなりの数が繁殖して群れが出来てるだろうし、出ても問題ない
それよりオースは魔術とか使えるの?」
「おいおいガーゴイルに何を求めてるんだ?ガーゴイルにできるのは
門番と爪とかに頼った肉弾戦だけだぞ
そんなもん使えるわけねえだろうが」
「そっかぁ・・・うーん、オースにどんどん悪魔を呼んでもらうってのは無理か・・・」
「今度は何する気なの?」
アモルがぐったりしながら聞いてくる
ずっと魔術使ってたから疲れたんだろう
「うん、これは第3段階の計画なんだけどね」
「「第3段階・・・」」
「村を襲おうと思うんだ」
新しい戦力
コボルト
戦闘力 0,5
備考 物凄く弱い魔物、何十体もいて少し面倒だな・・・というレベル
再生力、繁殖力が高く、一つの番がいれば1週間後には30体くらいになる
スライムの影響で超大量発生する事が予想される
元は土の妖精、鉄を腐らせるため魔物に堕ちた種族
巣を作って群れを作る。穴掘りの達人なので、普通のダンジョンではどんどん規 模を大きくしてくれる存在また、コボルトがいると入る度に迷宮が変わっているという
栄養価たっぷり、おまけもあるよ――――空気の中の魔力を吸って分裂します スライム
戦闘力 0
魔力消費量 0.5
備考 ガイストの妹が作ったレシピを使って作ったスライム
本当に栄養価たっぷりであり、空気中の魔力を消費して増殖するため、エサとして高い性能を持つ
おまけとは、媚薬効果であり、ガイストの妹はこのスライムをガイストに食べさせようとしていた。
インプの部屋
瘴気 0,23 普通の場所とほとんど変わらない
ア・オ「「・・・」」
ガ「なんだよ」
ア・オ「「・・・」」
ガ「なんか言えよ!」
オ「いや・・・だって、なぁ?」
ア「そ・・・だな、よくカメラ回ってる時にこうならなかったって自分をほめた い」
ガ「いやいや!まだ回ってるから!次回予告!次回予告!」
オ「なんだよ『お兄ちゃんと寝たいがために作った魔力を吸って眠らせるスライム――――水はかけないでね』って!?おかしいだろ!お前の妹どんだけだよ!」
作(ちなみに魔力を急激に無くすと気絶しますが、このスライムは魔力を吸うとともに睡眠薬=揮発性を発生させています。水という大きな弱点がありますが魔力を吸うだけのスライムと比べて、かなり高度です。子供が作るものじゃねえ)
ア「しかもなんだよ『栄養価たっぷり、おまけもあるよ――――空気の中の魔力を吸って分裂します』って!あきらかにおまけの方が本命じゃねーか!何作ってんだ!お前の妹は///」
ガ「ハハ、ハ・・・(遠い目)」
作(媚薬はかなり生成が難しいものなのにそれを副作用なしでスライムにいれちゃう妹って・・・)「ここで作者からのお知らせです!」
ア・オ「「うわっ、でたなへタレ」」
グサッ
作「言葉の・・・言葉の暴力がいたいよ・・・」
ア「いいからお知らせ続けろよ」
作「はい・・・お知らせですが、話のストックが切れたので、しばらく投稿はしなくなると思います・・・ごめんなさい。あと、ガイストの妹の名前募集してます。いいのあったらください。妹が出てくるまでに名前が貰えなかったら適当に探します。名前まってます」
オ「しばらくってどんぐらいだよ」
作「知るかー!!そんなのわかったら苦労しねーんだよ、っけ」
オ(#~プルプル)
ア「とりあえず次回予告だ」
作・ア・オ「「「次回!村を襲おう(準備編)!見てね!」」」
・・・
ア「結局ガイスト復活しなかったな・・・」