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悪魔にだって普通じゃない奴はいる

光が収まるとそこには白く発光する赤いスライムがあった

・・・成功だ

このスライムにダンジョンの入口と最終の空間をしめしてやればダンジョンの生成が始まる


僕はこの部屋を最終空間とし、この部屋の入口をダンジョンの入口として指定した

スライムが部屋を覆い、そして入り口に集まって魔力を吸い始める

ここは魔力の豊富な空間だから魔力は心配する必要がないし、主従契約のおかげで僕とアモルは全然魔力を吸われないこのスライム・・・ダンジョンの崩壊因子は、ダンジョンを攻略された後に僕とアモルが殺されること

当然そうなったら死ぬ事になるので、ダンジョンが進化していくにつれて、僕とアモルに恩恵が得られる


「なあ・・・もうできたのか?」

アモルが不安そうに言ってくる

「うん、もうダンジョンの生成が始まってるよ。ここは魔力が尽きる事はあんまりないし、すぐに第一階層はできると思う」

そういいながらダンジョンの状態を確認する


ダンジョンスライムLV0

魔力吸収   5/日(単位は万)

瘴気     0

第一階層形成中


魔力吸収はダンジョンスライムが成長していくにつれて上がっていくだろうし、すぐにダンジョンが作れるわけじゃない

それにしても、1日に5万も魔力を吸収してるなんて・・・僕の最大魔力は50ぐらいだぞ!?

ここが龍脈だからかもしんないけど凄すぎる

かなり力のある魔術師でも1000ぐらいのはずだ

英雄とか勇者だったらそれぐらいはいきそうだけど・・・

だめだ・・・絶対に落ち込む


とりあえずダンジョンはできたけど、きちんと準備をしないと簡単に冒険者とかに攻略されてしまう

そうならないように見つかりにくい用に家の暖炉を入口として作ったんだけど

それに食糧も1年分くらいの量は保存してるから、準備の時間は十分に取れるはずだ


「とりあえずご飯にしよっか?」

「そうだな」

乾物系になっちゃうから少しいやだけど





「では、これから悪魔に分別されるインプを召喚しようと思います」

「はい!質問ですガイスト先生!なんでそんなものを召喚するんですか」

わざわざメガネをつけて説明する僕・・・なぜかアモルと教師役と生徒役に分かれてこんなことをする流れになってしまった

「はい、いい質問ですねアモル君。インプを呼ぶのは知能が低く操りやすい事と瘴気をためることが目的です。インプを含む悪魔に分類されるものは、そこにいるだけで僅かですが、瘴気を発生させます。インプのような力の弱いのではたまるほど瘴気を発しませんが、密閉した空間に大量においておけばインプ程度でも十分な濃度の瘴気を集めることができます。今回はダンジョンの入口の向かい側にある部屋にインプを15体ほどいれ、扉をつけることで密封して瘴気をためます」

「はい!わかりました!ではガイスト先生!瘴気っていったいなんですか?」

「瘴気とは生物が死んだり、悪魔が存在することで生ずる魔に属するモノの気のことです。反対の意味、効果を持つものとして祈りや、天使の類が存在することで生まれる神気があります。ダンジョンで役に立つのは瘴気の方です。なぜなら瘴気の濃度が高くなると、侵入してきた冒険者達が死んだ場合にリビングデットとしてよみがえって私達の味方をしてくれたり、魔物が瘴気の気配につられてきて住み込んだり、魔物が自然発生するからです。神気で満たしても、多少魔法の成功率が下がるだけで、冒険者が死んだ場合には濃度が下がるため、ダンジョンで使うのは向いてません」

「なるほど、だからインプを召喚すんのか?」

「そう、とりあえずインプとかのまとめ役としてガーゴイルも召喚するけど、とりあえずガーゴイルとの契約内容こんな感じにしようと思うんだけど、いいかな?」

「うわっ細かっ、何個くらい書いてるの?これ?」

「ざっと100くらいかな?内容に穴があったら言ってくれる?僕は召喚陣書いてるから」

「お、おう」

少しアモルが引いてる・・・まぁ契約に逃げ道ができないようにどんどん付け加えていったからね。

それにダミーの命令も入ってる

重要な命令は僕とアモルを死なせない事、封印させない事、僕の仲間になったものに手を出さない事

ダンジョンの管理、インプ達の管理、僕の命令に従う事

向こうに支払う対価は魔力と僕の命令で殺した敵の魂

こんなところかな?


召喚陣を丁寧に書いて、何度も確認する。これを間違えてしまったら悪魔に襲われることとかもある

だから何回も確認して、呼び出さなきゃいけない

ガーゴイルなんていうのは、村や町の入口に置かれてる門番のような物だ。

大抵は偽物だけど、たまに本物がいたりするからみんな少し警戒する

比較的簡単に使役できるし、対価も血とか肉体とかでそんなに高いものじゃない

だからこの条件でも使役できる可能性がある


「多分だけど、穴はないぞ?これならうまく使役できるんじゃないか?」

「そっか、じゃあ始めよう、僕がいいっていうまで円から出ちゃだめだよ」

どうせ僕には召喚魔術の才能はない、せいぜいガーゴイルが精いっぱいだ

ダンジョンの恩恵があったら話は違うけど、今呼べるのはガーゴイル程度だろう

スペルを唱えて、ガーゴイルを呼ぶ

召喚陣が輝き対面の円に緑色の炎が巻き上がる

深く響きわたるように声がきこえる

【我を呼ぶ愚か者は誰だ】

「ガーゴイルなのになんでそんなに偉そうなんだよ」

【・・・】

「・・・」

【たまには上位悪魔みたいな事してみたっていいだろう?】

炎が消え、山羊のような角に蝙蝠のような羽根をもった石像が現れる

「はぁ・・・とりあえず普通に喋ってくれない?契約の話に移りたいんだけど」

「わかったわかった。で?どこを守ればいいんだ?正直座ってるだけなんて退屈でイヤなんだが」

「とりあえずそこに紙がおいてあるだろ?それに書いてある事がお前の仕事だ。対価として魔力を与える」

「はぁ!?魔力だけ!?ふざけんなよ!そんなの誰も働くわけねーだろ!血か身体をよこせ!」

「だめ、その代わりに僕の命令で殺した相手の魂を食っていいから」

「は?ガーゴイルつうのは門番だぞ?それが人を殺すわけねーだろうが!」

「別に門番に門番以外の仕事をさせちゃいけないって法はないだろ?」

「・・・つーことは、あれか?好きに人を殺してもずっと黙ってなくてもいいと?」

「好きにはだめだね、僕の命令の時だけあと黙る必要があるとき以外は黙らなくていいよ」

「マジ?」

「マジ」

「いやっほう!いやーガーゴイルってさーずっと黙っていなきゃいけないからイヤだったんだよねー」

「で?契約する?しない?」

「ちょっとまってろ、今確認すっから・・・細かっ!」

「さっさと確認してくれ、嫌なら送りかえしてやるから」

「ちょっと待てって・・・・・・まぁ、契約してやってもいい」

「それで?」

「血もくれないか?」

「だめ」

「ほんの少しでいいから」

「だめ」

「はぁ・・・わかったわかった、この条件で契約してやるよ。ほれ、こっちこい」

「舐めてるのかな?それとも消えたいのかな?判断にすごく困るよ」

「ちっ、しょうがねえ、契約してやる」

召喚陣が輝き、契約が成立したことを告げる

「君の名前は?」

「オースだ、まっよろしくなマスター」

「よろしくオース」

アモルはずっと黙っていた。召喚の契約中に話しかけると条件があいまいになりやすいからそれを考慮して黙ってたんだろう

「次はインプ達ね、大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫」

「なんだ?インプも呼ぶのか?」

「契約内容に書いてあっただろう?インプ共のまとめ役もオースにやってもらうから」

「そうか・・・ちなみになんのために?」

「瘴気をためる為、じゃあさっさとやっちゃおう、オース、僕がいいって言うまでここからインプを出したらだめだよ」

「おいおい瘴気をためる為だったらけっこうな量のインプが必要だぞ?

そんなに呼んで契約してたら魔力がもたねーだろ」

「大丈夫だよ、呼ぶだけで契約はしないから」

「・・・は?」

「オース、頑張ってねー【サモン】」

そして呼ばれるインプの群れ、ざっと二十くらい

「なぁぁぁ!?」

んじゃ、後よろしく~

そう言って拠点にアモルと一緒にもどる

「なあ、ガイスト」

「ん?」

「案外、悪魔使い荒いのな」

「まあね、できるだけ楽して戦力を増やさないと。オースなら一週間くらいであのくらいの数は統率しそうだし」






本日のダンジョン

ダンジョンスライムLV0  ダンジョン

魔力吸収   5/日(単位は万)

瘴気     0

第一階層形成中


ガイスト  人間

戦闘力 2

最大魔力量 50(普通の魔術師の平均は80くらい、修行、呪文を使う事により徐々に上昇する。ガイストはスライム生成等をしていたため、普通より少なめ)

スキル 合成魔術

    錬金術と魔術の中間といってもいい技能。無生物に命を与えるが、あまり知能は与えられない


    スライム生成

    ホムンクルスなどを作ろうとして、失敗した結果がスライムだが、合成魔術専用のスライムをわ    ざと作る程度の技能がある


アモル   フェアリー

戦闘力 1

最大魔力量 75

スキル 回復魔術

    下位の回復魔術を行使可能。擦り傷などの傷や、小さな怪我を治せる


    ???

    まだ公開されていない


オース   ガーゴイル

戦闘力 8

消費魔力  3

スキル 無し


備考 よく喋るため、どこかで門番として働いてもすぐに首にされてたガーゴイル 現在のダンジョンでは一番強い、が、間抜け


インプの群れ インプ

戦闘力 5(全部で)

消費魔力  2,5

スキル なし


備考 インプ25体、契約はしてないためガイストが使う魔力はこの世に繋ぎ止めて置く分だけなため、かなり安価。ただガイストの命令聞かない

オースによって管理、支配される運命にあるだろう

ガ「どんどんぱふぱふ~」


ア「作者は今修行中なんだ、だから出てこないって」


オース(以下オ)「修行?あんなへタレの奴が修行なんてすんのか?」


ア「あれ?オース、作者に会った事あるの?」


オ「会った事はねえが、空気中にへタレの魔力が漂ってやがる」


ガ「へタレの魔力?なにそれ?」


オ「簡単に言うと告白しようと決意して一年たっても告白できなかったり、髪切り  に行くための予約の電話かけられない奴が放つ魔力だな」


ガ・ア「「なるほど」」


オ「ちなみに俺の名前の由来は口って意味だぜ、何語だったかは忘れた」


ガ「ところでオース、インプ達は?」


オ「全員殴って気絶してる、そろそろ起きるころだな、俺は戻るぜ!」


ガ「頑張れよー」


ア「オースもいなくなったし、こっちもそろそろ終わりにすっか」


ガ・ア「「次回、主人公の妹はたいがいチーと(偽)見てね~」」


ア「お前の妹・・・どうしたんだよ・・・」


ガ「・・・(遠い目)」

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