闘技場(1)
「出ろ」
そんなに考える時間もなく、牢を出される
これからどうするんだろうか
明日までは、何もないはずだ
「何を?」
とりあえず聞いてみる
荷物検査とかだったら。危険だけど、逃げよう
「ただの買い物だ。少しでも生存率は上げた方がいいだろう?」
なにも言わずに頷く
まだ警戒は抜けない
「まあ、お前も売られたんだから、借金になるだろうがな」
「借金?」
「ああ、奴隷に物を売るには借金してもらわないと売れないだろう?
生き残れば賞金からその分を引いていく
死ねばそのまま
腕のいい奴は残っていって、闘技場も儲かる
金がなくてもほとんどの奴が買うからな
ちょうどいいんだよ」
なるほど
これは振るい落としに使われてるんだろう
予測だけど、勝てば勝つほど危険な魔物と戦う事になる
そしてどんどんいい装備に変えていかないと勝てないから、金は儲からない
そうしなければ死ぬ
自分を買い戻すこともできないから、結局闘技場からでられない
死んだら死んだで魔物をしまってから回収すればいいだけ
うまい仕組みだ
壁にある蝋燭の明かりしか明かりがない廊下を、もくもくと歩いていく
しばらく歩くと、前の方に明かりが見えてくる
そして、地下に続く階段
降りていくと、そこは
まるで、町の縮図だった
地下は、仕切りで区切られていて、その仕切りの中で、商売がされてるみたいだ
今は階段の上の方だから見渡せるが、完全におりたらどこに何が売っているかわからないだろう
武器を売っているところ、防具を売っている所
鍛冶場のような場所から薬草や魔術的な道具をうるところ
教会のように祝福を授ける場所から、娼館のような場所まであった
おっさんに小突かれてしたに降りていく
地下にこんな所があるなんて、闘技場を町の名物にしているだけはある
おっさんにそのまま連れて行かれて、白い仕切りが多いなか、唯一の赤い仕切りの所へきた
ここに、何があるんだろうか?
「何を?」
「いいからさっさと入れ」
どうやらおっさんの案内はここまでのようだ
入らないという選択肢はなさそうだし・・・しょうがない、入るか
赤い布をかき分けて入ると
そこは、酒場だった
毛深くて腕が丸太のように太い奴らや、ひょろひょろの学者のような人
さらには踊り子のような服装をしたものまでが、肉や、酒をのんで騒いだり、内緒話をしたり、寝ている
僕を見ている人もいるけれど、その視線もどこか、見定めるような視線だ
そして奥にはカウンターがあり、そこにやけに小さく古ぼけた人形が置いてある
かなりの魔力を感じられるから、多分自動人形の魔術具だろう
かなり高いと思うが・・・
あれに話かければいいのだろうか
人形の前まで歩いて行く
すると人形が声をかけてくる
【新入り、お前の対戦相手はトロルだ。準備を怠るな。明日の昼時に試合だ】
トロル・・・愚鈍で力だけの種族だ
「ここはなにをするところだ?」
【金を払えば、お前の他にも人を連れて闘技をする事ができる】
他にも人を呼べるのか・・・でも、人は信用ならないからいいか
「そうか・・・試合の時はどこへ行けばいい?」
【ここに来い、ここから送ってやる】
「わかった」
明日までは、ここに来る必要はないな・・・
もう行くか
そのまま外に向かって歩いて行く
酒場の奴らが、やけに僕の事を見ているけど、それはどうでもいいや
「あいつ、死んだな」
「そうだな、動きも剣士の動きって感じじゃねぇし、ここで誰も雇わないなんざ」
「初戦はつらいのにねー」
「あいつが生き残るか賭けねえか?」
「勝負にならないでしょー」
そんな声が聞こえてくるなか、同じように酒場にいた男だけは、鋭い眼で彼を追っていた
その男はそっと席を立つと、ゆっくりと彼の元へ歩いて行く
さて、これから何をしようか。
ここで、魔術品をそろえてみるか?
でも魔術師だと思われない方がやりやすいだろうしな・・・
とりあえず、明日までは何もできそうにない
明日にどうやって逃げるか
オースに任せるか、それとも他の手がでてくるのか
明日のトロルで勝てなければそれも無理なんだろうけど
どうしよう
「少し・・・話がしたい」
「!?」
後ろから、なんの気配もなく声をかけられた
慌てて振り向くと
黒い外套の男がいた
左目は黄色で、右目は黒い
虹彩異色か?
髪も黒い、が、あれは血が固まって着いた色のようにも見える
全体的に黒というイメージを持たせる存在感のなか、左目だけが浮いていた
「お前と、試合に出てみようと思う」
オ「なんか変なの出たーーーー!!!!」
ア「出番ないのに新キャラかよ!」
ガ「まあ二人は喋れない現状だしね」
オ「てかあいつなんなの!?はっ、まさか俺を狙って!?」
ア「オース狙いだったらあげるか」
オ「おおーい!!!」
ガ「まあ、オースは置いておいて」
オ「おいておくのかよ!」
ガ「作者から、謝罪とかがあります」
ア「えーと、なになに?『体調不良で書けませんでした、申し訳ないです。熱とともに、発想(妄想力)も下がってしまい、スピードが遅くなる事が予想されます。簡単に言うと、スランプの状態のようです。本当にすみません。更新の遅さをこの場を借りて謝罪させていただきます』だって」
ガ「インフルは治ったのか?」
オ「治ったのかもだが、作者弱ってるからなー、しばらく更新が遅くなるだろう」
ガ「ああ、なんか本当にすみません」
ア「てか作者自分で謝れよ!」
ガ「合わす顔がないって待機部屋の隅でのの字を書いてたよ」
オ「・・・・・・古くね?」
ド「読者様、カムバーック!」
ア「でたよドМ!?」
ガ「ま、まあそれは置いておこう」
オ「次回、『闘技場』」
ア「今回とタイトル変わんないのな」
ガ「ちなみに2月17日は作者の誕生日だ。これに免じて?遅くなったことを許してくれたら嬉しい」




