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短編童話シリーズ

味噌おにぎり

作者: 敬愛

昨日の味噌汁がお父さん手抜きで作ったのか味噌が沈殿していて、お、味噌おにぎりみたいな味するなと思って書きました。

杏ちゃんは味噌おにぎりが大好きな小学生です。


「ママ、味噌おにぎりは~」


「ちゃんと作ったわよ。」


「え~一個だけ~」


「ごめんね。味噌が無くなっちゃたの。」


仕方なく急いでいたので杏ちゃんは味噌おにぎりを手に持って小学校に登校します。


途中近くの小さな川の流れる土手で杏ちゃんは味噌おにぎりを落としてしまいました。


コロリンコロリンコロコロリン 味噌おにぎりは土手の下まで落ちていきました。


すると蟻さんがたくさんたくさんやってきて味噌おにぎりに言いました。


「すいません、女王蟻様が味噌おにぎり大好物なんです。


少し持っていってもいいですか?」


味噌おにぎりは快く良いですよ、少しならと言いました。


蟻さん達が御飯粒を運んでいるうちに味噌オニギリは


角が取れて段々丸くなっていきました。


蟻さん達はどうもありがとうございますと言って去っていきました。


味噌おにぎりはこれからどうしたものかと思案しているとお母さんと川沿いを散歩していた


と思われる三歳くらいの男の子が「やきゅうぼうる、やきゅうぼうる!」と言って味噌おに


ぎりをひょいとつまみあげ川に向かって投げました。


哀れ味噌おにぎりは川に流されてバラバラになってしまいましたとさ。

味噌おにぎりかわいそう・・・。

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― 新着の感想 ―
[一言] 男の子がひょいとつまんだ後にしっかり握ったので無事でした(笑)
[一言] 味噌おにぎりも可哀想ですが、杏ちゃんも可哀想じゃないですか? 味噌おにぎり、裏切り者ですね。あんなに杏ちゃんが楽しみにしてたのに、蟻にOKしちゃうなんて。 それにしても、確かに最後は哀れ…
[一言]  拝読しました。面白かったです。味噌おにぎり蟻に自分を分けてやるなんて良い方ですね。まさか最後は川に投げられてしまうなんて可哀相ですね。ブラックジョークがきいた秀逸な作品ですね。楽しめました…
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