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第二章:センターの先輩




「……その子、目がいいね。嘘がない」


トレーニングスタジオに現れたのは、美咲だった。

今や業界のトップを走るSIRIUSのセンターは、新堂レイの歌声を一度聴くと、こう告げた。


「あなたが目指すものが何であれ、きっとその声は、誰かを救うよ」


その言葉に、レイは息をのんだ。

朝比奈美咲。彼女が“伝説”と呼ばれる理由を、初めて間近で実感した瞬間だった。


そしてその隣で、未来翔は静かに頷いた。


「伝えたい想いがあるなら、俺は全力で形にする。プロデューサーっていうのは、そういう仕事なんだ」


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