閑話1 リヴァール砦防衛戦報告
DaysAIで作成したイラストに妄想ストーリーをつけ、物語になりました。
小説を書くのは初めてですので、見苦しい表現もあるかと思いますがご容赦ください。
残酷な描写は、なるべく避けますが、戦闘や戦争を扱っていますので、苦手な方はご遠慮ください。
文中の挿絵の著作はjettsにありますので無断転載はご遠慮ください。
鉄塊の国
一本の鉄塊が国を興した。
歴史は綴られる。
ヴァルグラン歴129年 鎌研月
リヴァール砦北西のアサト村に傷ついた狩人が駆け込んできた。王国駐在兵が報告を受け事情聴取を行なう。
アサト村から北方に2日程の距離にある狩猟小屋が大量のウォルグに強襲され6名の狩人が逃げ遅れた。
前兆は、1週間前程からウォルフ山脈よりも北に生息の動物たちが目撃されたり、罠に掛かるという現象が確認されていたが、報告については、次回街に降りる時にとのリーダーの指示があり、臨時で報告は行ってなかった。
狩猟小屋には恐らく30体前後、動物が逃げてくるほどの影響を考えると先行隊である可能性が高く、1000体を超える群れの可能性が考えられた。
最悪の可能性と、この時点では思われたが、それは間違いであったことが後にわかる。
王国駐在兵は村に避難勧告を出しリヴァール砦への避難を進める。と同時に、救助と警戒を求め、通信を行った。
迅速な判断により、翌日に避難が始まると同時に先行の魔導鎧3体が到着。周囲の警戒を開始。
同時進行にて周囲2つの村に各2体ずつの魔導鎧が砦への避難を促すため派遣された。
最北の村に向かったヘンリーとジャックの視界一面に群がるウォルグ発見の通信を受け、避難と同時に北門の防衛戦準備が開始された。
推定で3千体のウォルグの群れである。
防衛戦が開始される。主力が北より侵攻。別働隊が北西、北東の村を襲撃しつつ侵攻。
砦の防衛に副長含む5体。北東の村の避難誘導および防衛に3体、北西の村の避難誘導に隊長を含む2体の魔導鎧。3番隊全ての魔導鎧が動員され、一般兵300名、冒険者による義勇兵30名での防衛戦となった。
本国は多方面の襲撃を備え、各砦増援を決定。
狩人の到着後、2日の間に戦況は急転していく。
北からの襲撃により村人の避難は困難を極めたが、迅速な判断、現場の指示力の高さにより負傷者は多いものの死傷者は最小限に抑えられた。
3日後に事態は大きく動く。
大型魔獣『エルフォング』の群れが北西より侵攻。同時に北にも5頭現れる。
主戦場では、3頭討伐するも義勇兵含む一般兵40名以上の死者と魔導鎧2体、装着者1名の損耗が出た。現場の士気が乱れ、一時損耗が増えるが義勇兵の働きにより拮抗するまでに回復するが好転までに時間がかかった。
群れと遭遇した2体の魔導鎧は隊長機が切り込み、1体は避難民の護衛を行った。
その後、隊長機からの通信により現場の士気が向上。撃退に成功する。
北西では、魔導鎧の魔力炉の爆発とおぼしき光が観測され、爆心地からは真っ二つに折れた魔導鎧の装備が発見された。
今回の被害は
最北の村人55名安否不明
(生存は絶望的)
狩人 6名安否不明
避難民12名死傷 行方不明無し
義勇兵13名死傷 行方不明1名(目撃者の証言では空間跳躍の魔法を行使。魔法陣の書かれたマントが残されていた。)
一般兵88名死傷 行方不明無し
魔導鎧3体大破
魔導鎧装着者1名死傷 行方不明1名(3番隊総員の申し出により隊長の捜索は継続)
報告を受けた国王は人払いの後、
「あんのキノコがーーーーーーー!」
と怒鳴ると、傍らの大賢者マリアを睨む。
マリア?は目をそらし、吹けない口笛を吹く……
国王は、怒りを納めると遠くを見つめる。
「魔女が本気で動いたならあの子は無事かな?」
友と、部下の安否を案じた。
短めの閑話で、スタートダッシュ終了です。
無理無く水曜、金曜、日曜に投稿できるよう書き溜めていこうと思います。
キャラが増えて行きますが、ほぼほぼ時間軸は同じで進めていきますので、寸劇感覚で楽しんでいただければ幸いです。
えーと。ついに身内贔屓です。
女王陛下です。仲良くしてください。
冒険の王『シーラ』
初代女王 歴代4代目国王
先代国王の元冒険仲間
稀有な能力、全ての武装を扱えるという力で全国を冒険していたが、先代国王から、半ば無理やり王位を押し付けられる。
「俺には似合わねーだろ」
「あたしだって無理だよぉ」
断りきれずに初代女王となってしまう。
そして、歴史が動く場面に遭遇してしまうのだ。
#鉄塊の国