ヘルガ14
DaysAIで作成したイラストに妄想ストーリーをつけ、物語になりました。
小説を書くのは初めてですので、見苦しい表現もあるかと思いますがご容赦ください。
残酷な描写は、なるべく避けますが、戦闘や戦争を扱っていますので、苦手な方はご遠慮ください。
文中の挿絵の著作はjettsにありますので無断転載はご遠慮ください。
ゲストのイラストも無断転載はお断り致します。
投稿時間
本編 水曜日更新
大図書館 不定期更新
鉄塊の国を支えるAI先生〜鉄塊の国実験スピンオフ〜 不定期更新
鉄塊の国
一本の鉄塊が国を興した。
歴史は綴られる。
『鉄塊の国』時間軸ガイド
一本の鉄塊が国を興した――ヴァルグランの歴史を紐解く!
約132年前:神々の旅開始
「名を忘れられた漢」(神)が祈りの聖女、鉄塊の王、大賢者、メカムスメ、名も無い暗殺者と建国の旅を開始。信玄の戦訓で希望を灯す!
約129年前:ヴァルグラン建国
一本の鉄塊からヴァルグランが誕生。魔導鎧と絆で繁栄へ。
現在:龍獣統一軍との戦い
龍鬼神シュタルクの侵略に立ち向かう!
リヴァール砦防衛戦(ep.1〜6):ルヴェリーとマリーの絆、ヘルガの暗殺で防衛成功。
シャルセア防衛戦(ep.7〜11、17):グライシアの「乾坤一擲」、ルーの神速、シャルフの「射抜かれた道」で民間人被害ゼロの奇跡。
ラウンドベルク攻防戦(ep.12〜26):シーラの「リヒトヴァルグラン」起動、ヘルガの「隷属」、ゼーエンの諜報で4万の敵に立ち向かう。
ラウンドベルクでの5対4万の戦いはヴァルグランの完全勝利に終わる。
国興しの神ハガネの再度の降臨
ヴァルグランを救う三作戦は成し遂げられた。しかし、ハガネの甘やかしが爆発し過剰戦力が与えられた。
これからのヴァルグランのあり方が問われる。
このエピソードの位置:ハガネは帰った。これからのヴァルグランを担う四人は、前を向くのだった。
「ヘルガ、またな」
主殿の唇が離れた後、手を振る主殿とミドリ殿とコイトの姿が薄れて完全に消える。
妾の目から、とめどなく流れる雫。肩を震るわせ、口を噛み締めて嗚咽を噛み殺す。
いつもの妾の部屋にシーラと姉御、机の上にちょこんと鮮やかな色の蜘蛛の魔物エクセと妾、四人が残された。
「ガマ〜ン、えらい〜」
姉御…………マリアが妾を抱きしめてくれる。暖かい温もり、百三十年親しんだ、間の抜けた言い回し。主殿の超翻訳が失われ本来の姿に戻った姉御の口調を聞きながら抱きつく。
「あるじ〜」
姉御の胸で泣きじゃくる。泣かないと決めたのに…………もう堰は切れてしまった。大声を上げ、ただ泣く。
「よく頑張ったじゃん。大丈夫だよ、前とは違うんだ。年単位だけど連絡が取れるし、力が戻り次第またちょくちょく呼ぶよ」
妾の頭の上にのったエクセがヒョコヒョコと足を動かしながら慰めてくれる。
シーラは黙って妾を見つめて頷いている。
えぐえぐと泣きながら、姉御の温かさを味わい思いを巡らせる。次の戦も影技隊と妾が鍵となる。ここで折れるわけにいかぬ、ヴァルグランを護る刃を研ぐのじゃ。
孤独で獲物を狩り、腹を満たし愉悦に浸るだけの蜘蛛であった妾に与えられた家族。妾は自らの意思で主殿の残したこの国を守護する。
シーラの方を向き、まだ赤く腫れぼったい目を見開き宣言する。
「龍獣統一軍並びに異世界人との戦い、再び妾は刃となる。刃は使う者の力量以上の働きはできぬ、重い役目だが頼むぞ王よ」
シーラは大きく頷き、姉御がシーラの横に寄り添う。祈りの聖女に見守られ龍の脅威に立ち向かうヴァルグランがここにある。
『成すべき事をしろ』
主殿の新しき祝福、妾が成す事が主殿が望む事。やるのじゃ、此度は勝つのではない。ヴァルグランを示す戦いとなるのじゃ。
次の日、妾はアインとドライツェーンを連れヴァルグラン最北東の要所『リヴァール砦』に訪れていた。
「ルヴェリーちゃん、久しぶりっス。うちの片道切符隊長がお世話になったっス」
リヴァール砦の責任者、魔導鎧三番隊隊長の斧娘ルヴェリー。姉御の教え子にして、あらゆる魔力波長でも感じ取り、合わせることのできる天才。
あまりにも早い思考の為、百三十年の付き合いがあるアチシでも難しい姉御との意思疎通がほぼ完璧にできる逸材。
恐らく魔力波長の揺らぎなどから、姉御の感情や思考を共感できているのだと推測される。
その力をいかんなく発揮し、姉御と共に貴重な情報を持って帰還してくれた功労者。
アインとドライツェーンを先行させ北方の調査をさせつつアチシはルヴェリーから現在分かっている情報を確認するっス。
レンの盗視によって大体の場所を掴んでいる龍獣統一軍の集落と駐屯地を三番隊に監視させた内容の確認。
三番隊は狩人や野外探索者が多く、とにかく監視、斥候任務に向いている。近接戦闘用の魔導鎧のパワーを瞬発力として扱い、森での隠密性が飛び抜けてるっス。
これ、今進めている超量産型魔導鎧の魔力貯蔵型を与えたらどれほどの情報収集能力になるのか…………想像すらできないっス。
次々と告げられる詳細な報告、集落の食糧事情や出生率等正確無比なデータ。有能だとは知っていたがここまでとは。
そして極めつけ……………龍獣統一軍の首魁シュタルクの幼馴染が魔獣の進化を促す古代のアーティファクトを求め試練を受けている…………
彼女は? シュタルクを止めるために人間の冒険者と共に試練を受けている…………
待てぃ、姉御よ何故その情報をシーラに話さなかったのだ…………多分、姉御的に気分乗らなかったのだろうが…………
「アイン! 聞こえるか? 姉御が滞在していたとされる洞窟にドライツェーンを連れて行け。 此度の鍵を握る龍鬼人とコンタクトを取れ」
あぁ~、姉御。こういう情報は共有しておくれ〜なのじゃ〜。




