マリー2
DaysAIで作成したイラストに妄想ストーリーをつけ、物語になりました。
小説を書くのは初めてですので、見苦しい表現もあるかと思いますがご容赦ください。
残酷な描写は、なるべく避けますが、戦闘や戦争を扱っていますので、苦手な方はご遠慮ください。
文中の挿絵の著作はjettsにありますので無断転載はご遠慮ください。
鉄塊の国
一本の鉄塊が国を興した。
歴史は綴られる。
空間跳躍。
一般的に古代の技術で再現不能と思われているが、そんなことはない。現実、10m以上の魔法陣と数10人での儀式を行うことで国家間の移動を行う技術は確立されている。
個人で行なうことは不可能と言う魔導学者が多いのだが、彼らは圧縮魔法回路の存在に気がついてないだけなのだと思う。
何でもぎゅうぎゅうにすれば大概何でも出来る事に気付いていない人が多すぎるのだ。
私なら3mの真っ黒黒の魔法陣で空間跳躍が可能。そこで、マントに1mの魔法陣を3重に仕込んで、今回の砦からルヴェリーのところまで空間跳躍出来た。
虎の子の魔法回路は少し方法が違ってて、触媒と言われる魔力を含んだ物質は魔法陣の大きさを小さく出来る。
魔力の強さによって大きさは大幅に小さく出来る。私は竜1頭分の血をぎゅうぎゅうして小指の爪位に結晶化して魔法陣を刻み奥歯に仕込んでいたの。大体国家予算半年分くらいだからおいそれとは使えないけど、命には代えれないからね。
さて、問題です。なんでこんな風に現実逃避しているのでしょーか?
正解は
空間跳躍したけど、魔導鎧の魔力暴走の魔力に回路を破損させられてとんでもない場所に飛ばされた。
そのうえ、遺跡の最深部だったらしく守護獣っぽい、でっけー石のドラゴンに襲われているからでーす。
「ぎゃああああああっっっ」
私の両手はルヴェリーを抱えてるから使えないのに、容赦なく尻尾が横薙ぎで私たちを襲う。
ルヴェリーは全身火傷で虫の息。顔まで焼けただれてるから、早く治療しないと息すらできない。
素早く魔力回路を3つ展開。さすがに負荷が強くこめかみから血が噴き出る。しかし、後で治せばいいので無理やり行使する。
1つ目の回路が完成。ルヴェリーの顔と喉に緑の燐光が宿る。ジューっと音を立て皮膚と髪の毛が再生していく。ひとまず窒息死はなくなった。
私の後頭部からブチブチっと、やな音がするが見えないからセーフとする。
2つ目の回路の完成。ルヴェリーの周りに護りの赤い膜がまとわりつく。同時にルヴェリーを頭上に投げる。天井天井ギリギリ6mほどまで舞い上がるルヴェリー。
素早く足踏みを2回する。全力で踏み抜き10センチほど足を床にめり込ませる。そのまま前傾姿勢をとり、しっぽを迎え撃つ。
3つ目の回路にはギリギリまで魔力流し入れる。心臓が握りつぶされるような痛みに顔を歪める。魔力を使い過ぎた。きついがやるしか無い。
轟音を立てて太さ3m程の尻尾が、私に迫る右手をゆっくり上に、左手は下に。
私の両手と尻尾がぶつかる。とてつもない衝撃。めり込んだ足が床を壊しながら後退していく。さすがに拮抗は無理だが、私が吹き飛ばされなかった時点で勝ちだ。
身体中の血が沸騰するかのように熱く、視界が真っ赤になるが、3つ目の回路が完成する。
「ディスインテ・グレイト」
私が触った尻尾から崩壊が連鎖して石のドラゴンは砂とかした。崩壊を司る伝説の魔法はどのようなものも手で触ったものは、全て砂に変える。
最後の気力を振り絞り駆け出し、落ちてきたルヴェリーをキャッチし、ゆっくりと床に置き、一息つく。
ここまでの間、約3秒。一生で一番濃い3秒間だったと思う。長い事生きてきたが、本気で動けなくなるかと思った……
守りきれた。
息を整える。しばらく視界は真っ赤だろうが、落ち着けば戻るだろう。それよりも、まずはルヴェリーだ。
本当に気休め程度の治癒の光を手から放出しながら、全身の火傷に生存できるギリギリの治療を行い、清潔な包帯を巻いていく。
ここまでの火傷は普通じゃ治らない。早急に治療の魔力を注ぎたいところだが、並の量では傷口が残ってしまう。一気に治せるまではこの程度の治療に留めるしか無い。
魔力の枯渇で息苦しいが、できる所までやってしまわないと休むこともできない。
次に、スカートを切り裂いて、床に敷くとその上にルヴェリーをそっと寝かせる。
着ていた貫頭衣を脱いで切り裂いてからルヴェリーにそっとかける。
これでよし。
周りの探索を行なう。守護獣がいた先を見ると杖が台座に刺さっている。あれはここの宝具なのだろう。宝具があり守護獣を倒したのだからここは安全だろう。
くるりと回り、扉は一つと確認したあと扉を調べるが特になにも無いのを確認し扉の外に出る。
扉の外は、扉の中と違い岩肌が広がる洞窟だった。恐らく天然の洞窟の先に守護獣を置いたのだろう。罠も十分考えられる慎重に進もう。
出会うのは、一流の戦士なら問題ないぐらいの魔物達で恐らく配置されたのではなく、守護獣の間にあった杖が呼びよせているのだと思われる。ここはかなり険しい地の洞窟なのだと推測する。
寒冷地ならではの毛が多い獣が多いので北なのは確定。ある程度魔獣を駆逐してから扉まで戻り、ポーチから瓶に入った胞子の詰め合わせを取り出し近くに撒く。この胞子は私が丹精込めて育てた特別製だ。
野営用の防御結界が込められた魔導具を発動させ、キノコが生えるまで横になり体を休める。
目を閉じるとすぐに意識を失った。
3日坊主は脱却です。
今回はうまくまとまらず次もマリーです。
昨日の痛痛物語に続き、今回も痛痛でした。
次は痛くないです。
基本朝7時投稿でいきたいと思います。
明日も投稿できそうです。
守護獣『ブロッケンドライフ』
獣王族に伝わる宝具を護る石の肌を持つ獣。全長15m程で尻尾は太さが3mを超える。
獣王族の秘術で生み出され、無限の寿命と凄まじい回復力を持つ。巨体以外の特殊な攻撃はないが、尻尾の一撃は人間等粉々にする破壊力がある。本来は力を示し、獣王族の秘宝を受け継ぐに値する高潔さを見せれば認めてくれる。
しかし、不幸な出来事で砂と化され、守護の任を終えたのであった。
リヴァール砦
山岳地帯と王都を隔てるために建てられた。有事には周辺の村人が、避難することができる。堅牢な上、通常は魔導鎧3番隊が常駐している。
氷鳥『フリーゲストーク』
北方の地に生息する鳥の魔物。氷の刃で敵を切り裂く。
魔獣『グレーグベア』
北方の山岳地帯に生息する凶暴な熊型の魔獣。獲物を高電圧の雷で焼いて美味しくいただく。
上の魔物が行間でのされてました。
今回、話が大きすぎて、2分割して少し本編少ないので後書き増量。