ファナシア１
DaysAIで作成したイラストに妄想ストーリーをつけ、物語になりました。
小説を書くのは初めてですので、見苦しい表現もあるかと思いますがご容赦ください。
残酷な描写は、なるべく避けますが、戦闘や戦争を扱っていますので、苦手な方はご遠慮ください。
文中の挿絵の著作はjettsにありますので無断転載はご遠慮ください。
ゲストのイラストも無断転載はお断り致します。
投稿時間
本編 水、日の朝７時投稿です。
大図書館 不定期更新中
鉄塊の国を支えるAI先生〜鉄塊の国実験スピンオフ〜 不定期更新中
鉄塊シリーズに新たな試みが出来ました。
よろしければ、お暇つぶしにどうぞ。
鉄塊の国
一本の鉄塊が国を興した。
歴史は綴られる。
『鉄塊の国』時間軸ガイド
一本の鉄塊が国を興した――ヴァルグランの歴史を紐解く！
約132年前：神々の旅開始
「名を忘れられた漢」（神）が祈りの聖女、鉄塊の王、大賢者、メカムスメ、名も無い暗殺者と建国の旅を開始。信玄の戦訓で希望を灯す！
約129年前：ヴァルグラン建国
一本の鉄塊からヴァルグランが誕生。魔導鎧と絆で繁栄へ。
現在：龍獣統一軍との戦い
龍鬼神シュタルクの侵略に立ち向かう！
リヴァール砦防衛戦（ep.1〜6）：ルヴェリーとマリーの絆、ヘルガの暗殺で防衛成功。
シャルセア防衛戦（ep.7〜11、17）：グライシアの「乾坤一擲」、ルーの神速、シャルフの「射抜かれた道」で民間人被害ゼロの奇跡。
ラウンドベルク攻防戦（ep.12〜26）：シーラの「リヒトヴァルグラン」起動、ヘルガの「隷属」、ゼーエンの諜報で4万の敵に立ち向かう。
ラウンドベルクでの5対4万の戦いはヴァルグランの完全勝利に終わる。
国興しの神ハガネの再度の降臨
ヴァルグランを救う3作戦が発動
このエピソードの位置：マリアはヘルガの魂の修復の為にエルフの皇女に謁見する。
目の前にはとても印象的な服装の女性がいらっしゃいます。
４０年前３千にも満たない同族の内６０名越えの者が行方不明になり、私の養母であった闇王ラエルが人間と交流をしているという事で皇族を追放され事態は収束されると思われた。
それでも、行方不明は止まらず１００名を超えた。
その時、女性が攫われた我らの同胞を連れエターナルフェラルの結界前にやって来た。
彼女は名を告げず姿を消したが、我らはその姿を忘れず救済の魔女と呼んだ。
その方が、今目の前で凄い勢いで私に訴えかけている。
ラエル御母様に頼まれて１時間だけという約束で、救済の魔女様との謁見に臨んでいるのですが、これはどんな試練なのでしょうか？
救済の魔女様は寡黙な方とお聞きしておりましたのに。謁見の挨拶もそこそこに、こう仰ったのが事の始まりでした。
「古代エルフ語は聞き取れますか?」
古代エルフ語は会話を行う為の言語ではなく高速詠唱を行うための圧縮言語ですの。
普通は暗記をして魔術行使に使うものですが、高度な魔術戦においては相手の魔術をいち早く知る為、反応力を普通の１０倍まで引き上げる事で聞き取り、意味を理解して対応する事があるにはある。だから、私はできると答えたの。それが間違いでしたわ………
10倍の密度を持った 言語で、ヴァルグラン 王国の成り立ちから聞かされているわたくし。
ハガネという人物がどれだけ素晴らしく気高いか尊いのか10分以上伝えられています。普通の時間にすると2時間にも及ぶ熱量。お会いしたこともありませんが思わず惚れてしまいそうになっていますわ。
そして、20分に及ぶ、わたくしの体感では３時間以上怒涛のように続くヘルガお姉さまの130年間。ハガネ様の喪失による慟哭で、わたくしも涙を堪えられず。さらに ハガネ様の帰還で歓喜の涙が止まりません。
いかに魂修復の秘術が必要かを丁寧かつ情感たっぷりにお伝えいただきました。
５０分もの間、体感では８時間以上休みなく心に訴えかけられ続け、私の心はかつて無い状態です。
隣で聞いてらっしゃったラエル御母様も崩れ落ち、感動の余韻に浸っておられます。
「わかりました」
私の答えに喜びを見せる救済の魔女様。
「わたくしが、ヘルガお姉様の魂を修復させる事はできません。申し訳ありません」
絶望で崩れ落ちる救済の魔女様を慌てて抱き起こす。
「今からわたくしは、独り言を言いますわ。よく聞いていただけますか？」
コクコクと頷いてくれたので抱きとめながら独り言を話す。
生き物は日々魂は擦り減らして生き、肉体の寿命を迎え死ぬと魂は安息期に入り力を溜め転生の日まで休息します。
エルフは人間に比べると肉体が長く生きるので肉体よりも先に魂が弱ってしまいます。
これこそがエルフが繁殖力が低く種族数が少ない理由です。肉体を土に還した時点で魂が酷く弱り転生するまでに長く時間がかってしまうのです。
この事でエルフは存続の危機に陥りました。その時の皇女が編み出したのが魂修復の秘術です。
その法とは、始まりの苗木の前で魂の絆が強い者が治すべきものの魂との絆を結びなおすというものです。
つまり、わたくしにはヘルガお姉様の魂を修復するのは、ほぼ不可能なのです。
始まりの苗木はエルフの至宝。場所は秘匿されており治世に関わるわたくしが、救済の魔女様でもお教えする為には議会を通す必要があります。エルフの議会は普通10年以上かかります
ので、現実的ではありません。
そう言えば、わたくしの養母は皇族を除籍されてまで人族との交流をされておりましたわ。
養母様の気まぐれで、うっかり始まりの苗木の場所に迷いこんでしまったら、わたくしは知るよしもありませんわ。
救済の魔女様はコクコクと頷き。
「ありがとう」
そう言って、よし探すぞ！と走って出ていってしまいました。
「御母様追わなくてよろしいのですか？」
ゆっくり立ち上がる御母様。
「問題になるぞ」
心配してくださるのですね。大丈夫ですよ。
「見つからなければ叱られないって教えて下さったのは御母様ですわよ」
上手くやって下さいね。叱られるのは嫌ですわ。
ファナシアは【月皇神姫】妖夜様から、ラエルはライト様からお借りしています。
どうでしょうか?
手抜きと捉えられるか、効率化と捉えられるか試行錯誤の一品です。わざと端折っているのは圧縮言語と言うことと今までにヒントがでてる話しか匂わせていないので効率的に話を進めてみました。
楽しんでもらえたら幸いです。
次回、ヘルガの魂の根源とハガネとの出会いが語られます。お楽しみに
