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鉄塊の国 ~魔導鎧と絆の戦訓、笑顔と涙の群像詩~  作者: jetts
第三章 絆を紡ぐ漢

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33/46

ハガネ1

  DaysAIで作成したイラストに妄想ストーリーをつけ、物語になりました。

 小説を書くのは初めてですので、見苦しい表現もあるかと思いますがご容赦ください。

 残酷な描写は、なるべく避けますが、戦闘や戦争を扱っていますので、苦手な方はご遠慮ください。

 文中の挿絵の著作はjettsにありますので無断転載はご遠慮ください。


 ゲストのイラストも無断転載はお断り致します。


 投稿時間


 本編 水、日の朝7時投稿です。


 大図書館 不定期更新中


 鉄塊の国を支えるAI先生〜鉄塊の国実験スピンオフ〜  不定期更新中

 

 鉄塊シリーズに新たな試みが出来ました。

よろしければ、お暇つぶしにどうぞ。

 

        鉄塊の国

挿絵(By みてみん)


 一本の鉄塊が国を興した。

 歴史は綴られる。


 『鉄塊の国』時間軸ガイド


 一本の鉄塊が国を興した――ヴァルグランの歴史を紐解く!

 

 約132年前:神々の旅開始

「名を忘れられた漢」(神)が祈りの聖女、鉄塊の王、大賢者、メカムスメ、名も無い暗殺者と建国の旅を開始。信玄の戦訓で希望を灯す!


 約129年前:ヴァルグラン建国

一本の鉄塊からヴァルグランが誕生。魔導鎧と絆で繁栄へ。


 現在:龍獣統一軍との戦い

龍鬼神シュタルクの侵略に立ち向かう!

リヴァール砦防衛戦(ep.1〜6):ルヴェリーとマリーの絆、ヘルガの暗殺で防衛成功。


 シャルセア防衛戦(ep.7〜11、17):グライシアの「乾坤一擲」、ルーの神速、シャルフの「射抜かれた道」で民間人被害ゼロの奇跡。


 ラウンドベルク攻防戦(ep.12〜26):シーラの「リヒトヴァルグラン」起動、ヘルガの「隷属」、ゼーエンの諜報で4万の敵に立ち向かう。


 ラウンドベルクでの5対4万の戦いはヴァルグランの完全勝利に終わる。



 このエピソードの位置:シャルセアとラウンドベルクの戦いの7日後


 運命の日!鋼ヴァルグランに帰還


 昼過ぎの謁見の間!


 明かされる3つの作戦と衝撃の事実

 

 

 

 「ヤー」


 謁見の間にいる全員。国王のシーラ姉ちゃんまで直立不動で声を上げる。ノリでやってしまったが、これ130年ちゃんと受け継がれてきたのか。かっこいいのでこのままいこう。


 俺は皆に説明を始める。


 作戦はすべて平行に行い、5日で終了する。なぜなら、最後の1日は俺の観光日だからだ。

当たり前だが、皆には観光の事は伏せる。


 1つ目は最重要。ヘルガの魂の修復だ。流れとしては、北東の大森林に住むエルフの王女が魂に関しての秘術を受け継いでいる。


 この情報はかなり確かで以前から知っていた。王女に会ってヘルガを治してもらう。


 シンプルな作戦だ。


 参加確定はヘルガとマリアと影技隊のエルフ。ヘルガの魂修復だからヘルガは必須。


 空間跳躍が出来るマリアは移動時間を大幅に減らせるし、マリアはエルフと知らない仲じゃない。130年前にエルフの森に迫る1万を超える魔獣の群れを撃退したのがマリアである。その事を知るものも多いので俺の超翻訳がある今なら交渉役としても期待できる。


 それと、アインから今の事情を聞く際にエルフがダークエルフと聞きダメ元でコンタクト取ったら、なんと王女にコネがある知人がいるとの事。なので一緒に行ってもらう。


 さらに、緑と小糸も一緒に同行をお願いする。割と安全である事と、普通に見たいだろエルフ王国。本当は、俺も行きたいぐらいだ。


 シーラ姉ちゃんの采配により影技隊よりツヴァイとメカ娘グレンカイザーが護衛につく。




挿絵(By みてみん)




 今、グレンカイザーのことをサラッと言ったら周りがざわついたので皆に説明したが、俺がメカ娘が好きだという話をしたらヴァンが作ってしまったものだ。本当は違うが、自律して戦闘行動も可能な魔導鎧の一種という説明をした。


 実際は、ヘルガとも互角に戦えるオーバーテクノロジーの塊。なので俺がいない間は封印されていた。感情がありさみしかったと言われ帰ってきてる間だけという約束で行動を許可している。本当は俺の側にいたいと思うが念の為

緑たちの護衛をお願いする。 


 次がリヒトヴァルグランの改修。これは裏目的があり、そちらをカモフラージュする為に皆にはこの様に説明。


 リヒトヴァルグランの魔術回路を臨機応変に書き換え最適化するサポートアイテムの作成。新たな魔力炉の開発の為に、俺が陣頭指揮を取ってヴァンの工房の職人29人から3人担当してもらう。




挿絵(By みてみん)



 シーラ姉ちゃんの采配で職人3人と俺と皆の連絡がつくように、同調の能力を持つアイン。


 それと、今回は俺の来訪が期間限定である為、民に俺の存在を明かさないほうが混乱を防げるということで、職人には必要最低限秘密厳守してもらう為記憶などに関われるドライも一緒にいてもらう。


 よしもっともらしい理由が出来た。作りたいものがある。作ってしまえばこっちの物だ、思う存分腕を振るうぜ。


 最後の超量産型魔導鎧について説明しようとすると、シーラ姉ちゃんが実はと話しだした。


 聞いてびっくり、俺の計画そっくりな魔導鎧をもう試験運用しているとのこと。


 俺の計画を簡単に説明すると、今魔導鎧を大量に量産出来ない理由は魔力炉という、辺りにある魔力を利用可能な魔力に調整及び溜めておく魔導鎧の心臓部を作るのに、ヴァルグランの職人総出で2ヶ月に20個くらいしか作れない。ならば、魔力炉の無い魔導鎧にしてしまえっていう計画。


 魔導鎧の原理は、各所に魔力回路を搭載した鎧を着て、適宜身体能力向上や武装の魔術回路に魔力を流して戦う。要するに多重に魔術を使用しながら装備者は自分の魔術回路を形成して本来の戦い方ができるという仕組み。


 例えるなら自分専用に10人ぐらい魔術師がしがみついてて攻撃と支援されて楽々戦えるという感じ。


 ただ、そうなると魔力がいくらあっても足りないので魔力炉が必須というわけなのだが、超量産型は大きめの魔力炉をいくつかつか作ってそこから、暗号化した魔力を照射。それを受けて魔術回路を動かすという方式。


 正直、魔力炉を積むよりはロスも多く、たくさんの魔術回路を動かせる訳では無いが、一つの魔力炉で100体以上に照射可能と俺は考えており、試験でも似たような結果で動かせる魔術回路は5個程度らしい。


 通常の魔導鎧が平均10ぐらい同時展開できるので、単純に1つの魔力炉で通常の半分の魔術を展開できる魔導鎧を100体以上稼働可能ということになる。


 実際、シャーフブロッケンというワクワクが止まらないネーミングの試験部隊がおり、今回の襲撃時に生け捕りに出来た魔獣相手に十分な成果を出しているらしい。



挿絵(By みてみん)



 後は装備の統一化や量産に向けてのライン確保だけなので話が早い。ヴァンも関わっているので、後は俺が少しアイディアを足せば問題なし。


 こちらは、魔導技師のイーリスちゃんが中心になり、シャーフブロッケンとして試験運用していたメガネっ娘のヴェルカーちゃん、ヴァンがフォローする。


 以上の説明をすると、それぞれ持ち場に着く用意に取り掛かる。


 その最中、ヘルガの帽子から声がする。


「マリア、ヘルガ、出発前にちょっとみんなで集まんない?」


 モソモソと帽子から拳大の少し不格好だが愛らしい蜘蛛が出てくる。



 挿絵(By みてみん)



 「マリア〜、おっひさ~!」


 前足を片方、ピシッと上げてマリアに挨拶する蜘蛛。


 「エ〜クセ?」


 マリアが困惑しながらも的確に答える。さすが、大賢者と呼ばれるまでに育った我が妹。


 「えへへ、マリア鋭い。まぁ取り敢えず行こ」


 蜘蛛改めエクセはぴょーとヴァンの肩に乗る。んっ?ヴァンにはエクセのことを話してないはず。


 「ヴァンどう言うことだ?」


 ニカッと笑いヴァンは歩きながら呟く。


 「わしとエクセ、マリアにヘルガ。グレンカイザーまで起き出してお前を待ってんだ。見当くらいつくだろ?」


 まさか?と思いヴァンに付いていく。緑と小糸、シーラ姉ちゃんも後ろに着いてくる。


 一行はヴァルグラン城の深部、リヒトヴァルグランの格納庫に着く。色々ピースがはまっていく。今回、実は俺が考えていた緊急時のルーティンが働いてない。


 ヴァルグランに危機が迫った時、マリアが判断し現国王に文明レベルを引き上げる可能性があるがオーバースペックの魔導機神を起動するかどうか問う事になっている。残念だがこれが機能しなかった。


 これについては完全に俺のミス。マリアは、基本的に家族にしか興味が無く、王やヘルガを守る為王城を離れることは無いと踏んでいた。だから、ギリギリ不味い時にマリアの判断で5体いる魔導機神の1体を解き放てば、まぁなんとかなると思っていた。


 今回は、マリアが俺の教えを学習し家族の幅が国民まで広がってしまっていた。そして、国民を助ける為に動いてしまった結果、偶然が重なり連絡が取れない場所に飛ばされるという最悪の事態が起きた。


 これは由々しき事態。今回は、リヒトヴァルグランに与えた、ギリギリ使っていいオーバーテクノロジーでなんとかなった。


 だが、結果ヘルガの存在の危機に繋がった。しかも、もしマリアがこのことに気が付き責任を感じてしまったら………永劫を生きるマリアにとんでもない呪いを与えてしまう。


 マリアのせいでは断じて無い。しかし現実には最悪滅亡の危機があったのは事実。きっとそれを察してあいつが最後の手段を…………


 涙が止めどなく流れてしまう。皆に気付かれぬように魔力回路を展開し隠ぺいする。


 格納庫に着くと、巨大なリヒトヴァルグランが、俺たちの前で突然動き出してあぐらを組み一言。


 「おう、会いたかったぜ。友よ」


 俺の最悪の予感は当たった。


 これで、エクセに続きヴァルにまで人を辞めさせてしまった。魂は変質し二度と人への転生は叶わない。2人は知っていたはず、それでも選んでくれた道。


 ならば、次にする事は友の心に応えよう。悲観するな俺。俺らしくないぜ。


 未来永劫、ヴァルグランを守ってくれる鉄塊の剣が戻ってきてくれただけだ。それだけだ。


 「おう、ずいぶんでかくなったんじゃねーか。ヴァル!」


 俺は、大親友の名を呼んだ。


 







シャーフブロッケン及びリヒトヴァルグランは【月皇神姫】妖夜様からお借りしております。


 今回は説明回で、最後に少しドラマをつけてみました。


座り込みあぐらをかくリヒトヴァルグランです。


https://x.com/obqQWbt7ty41243/status/1940146235287249255?t=VTchFJjrE57Jo-4nnLQkDg&s=19


 鋼はこんな奴です。無邪気で、自分のやりたいこと優先。無謀かつ計算高い。色々破綻していますが、ヴァルグランにとっては唯一無二のリーダーであることは明確です。


 ヴァルの事や、エクセの事は自責の念で潰されそうになってはいます。でも、2人の覚悟を後押ししようと明るく振る舞っています。


 私は、鋼のことがかなり好きです。自分ではないですね、多分。前向きさ欲しいです。


 みなさんはどんなキャラが好きですか?鉄塊の国で推しがいたらぜひ教えていただきたいです。


 日曜日の視点はさて誰でしょう?


挿絵(By みてみん)


小型試験型魔導鎧部隊『シャーフブロッケン』


 魔導鎧をコンパクトにし、通常の鎧とほぼ同じ大きさに落とし込む実験部隊が、秘密裏にテスト運用されている。


 魔力炉を積まず、後方に控える、魔力供給車からのダイレクトウェーブ供給を受けて稼働する。


 兵の運用が大きく変わる礎となる実験部隊である。


 隊長は赤霧のヴェルカーが兼任。一般の兵士、原隊の魔導鎧装着者等様々な戦い方を検証した。


 今回の戦い以前から少しずつトライアルを重ね、今回生け捕りした魔獣で一気にサンプルが集まった。



挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


魔蟲『ファルス シュピーネ』


 ヘルガが我が子と呼ぶ魔物。主にヘルガの糸に混じりヘルガに逆らうものを貪り喰らう始末役。

 

 ほぼ、知能はなく、食べていいものといけないものをインプットされてただあるものを喰らう貪欲な捕食者。


 本質は糸の為、形は自由に変えられる。


 材料はヘルガの魔力やヘルガの破片。通常は髪のごく一部だが、その量により強力な個体も生み出せる。


 ヘルガがゼーエンに褒美として、お酒を飲み交わした際に形に残るものも渡そうと言って、創った知能が高く独自に行動できる強力な個体に、祈りの聖女エクセの魂が宿った。



 

 

 

 

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