ルヴェリー2
DaysAIで作成したイラストに妄想ストーリーをつけ、物語になりました。
小説を書くのは初めてですので、見苦しい表現もあるかと思いますがご容赦ください。
残酷な描写は、なるべく避けますが、戦闘や戦争を扱っていますので、苦手な方はご遠慮ください。
文中の挿絵の著作はjettsにありますので無断転載はご遠慮ください。
鉄塊の国
一本の鉄塊が国を興した。
歴史は綴られる。
そうか。私は生き延びたんだ。
しかし、あの爆発の中どうして生きていたんだ?誰かの声が聞こえた気がする。聞いたことがある独特な声……
思い出せそうで、思い出せない。
仕方ない、まずは現状を把握しよう。
痛む首を庇いながら自分の状態を確認する。痛みでそれどころではなかったが、かなり問題がある状態だった。身体中に包帯が巻かれている。中はかなりひどい状態であることが想像される。恐らくひどい火傷で一生消えることのない傷跡が残るだろう。
命が助かったのだ。軍人としては勲章だ……と割り切れない気持ちになる。
憂鬱になりながらも、さらに周りを見渡す。
先程動いてしまったためか、体の横に貫頭衣を割いたと思われる布が落ちている。恐らく私の上にかかっていたのだろう。
床にも綿の布がしかれている。この布は恐らくスカートを割いた物だ。
そこまで、確認すると頭上から声がする。
「おきた〜」
ゆっくり首を動かし声の主確認する。
そこには、私と同じか少し下くらいの女性が下着姿で、手にはたくさんのキノコを抱えて立っている。
「あなたが助けてくれたの?」
彼女はゆっくりと頷く。そして、キノコを脇に置くと、私の横に屈み込むと、手をかざし魔力を私に流し込んでくれる。
身体中に温かい魔力が染み込んで、痛みが引いていく。身体が楽になるのを感じる。
「まりょく〜、もどった〜」
恐らく私を助けてくれた時に魔力を使い切ってしまっていたのだろう。魔力が戻ったということは、そこそこの時間が経過したということだ。
「助けてくれて本当にありがとう」
そう告げると、彼女は少し困ったように眉を細め、腰のポーチから巻物と羽根ペンを取り出し、凄い勢いで巻物に字を書いていく。
ものの数秒で書き上げた巻物をそっと、私の脇に置くとぺたんと座り込んで、頭を下げてきた。
私はとっさに起き上がり座り込んで彼女の頭を上げてもらうよう手をブンブンと振る。と、そこで気が付く。
「痛くない」
さっきまでの痛みが、嘘のように感じられない。目の前に頭を下げている彼女がいるにも関わらず、腕の包帯を解く。
いつもの私の腕がある。傷一つない。包帯の裏には血や黄色い染みが付いている。全身の包帯を無我夢中に解く。
傷一つない私の身体があった。
そこで、目の前で頭を下げ続ける彼女に気が付き、ゆっくりと顔を、上げてもらえるよう促し、思い切り抱きついた所で、涙が溢れた。何かが切れたかのようにただただ泣いた。声を出し彼女の胸に顔をうずめ、子どものように泣いた。
彼女は、私を抱き寄せて、ただただ微笑んで見守ってくれていた。
ひとしきり泣いてスッキリした私に、先ほど書いていた巻物を差し出した彼女は声をかけてくれる。
「イタイの〜イタイの〜とんでった〜〜」
気が抜ける声を聞いて、はっとする。私はこの人を知ってる。この魔導羽根ペンで書いた巻物も知ってる。
「マリア師匠?」
目の前の師匠とおぼしき人物は、大慌てで手をブンブン、首がもげるほど振る。
「よんで〜」
そして巻物をグイグイ押し付けてきた。
ひとまず、受け取り、巻物を読む。軽い目眩を感じた所で確信が持てた、師匠だ。
ここまで確信しても私は、目の前の彼女を女性もしくは少女としか認識できない。恐らく認識障害と魔力隠蔽を組み合わせているのだろう。ここまで頑なに否定するのだから理由があるのだろう。
まずは解読しよう。
師匠の巻物の特徴は、文字数の多さ。パッと見は黒い紙に見えるほどだ。
次に、話が順番に並んでない。異次元に来たのかと思うほど迷子になる。
極めつけが回りくどい言い回し。一昨日から見た明日は充実してるなぁ。と狂おしい表現が散りばめられている。
私は、その場でペタンと座り込み、慣れた手順で読み進める。
懐かしい感覚。テストパイロット時代は、師匠のおうちで、ショーちゃん、ロンちゃんと一緒に議論を交わして解読したっけ。
「ふ~ふ~ふっふっふ♫ふふふふふ~ん♪」
私の横で、師匠?は鼻歌交じりに貫頭衣だった布を器用に切ったり縫ったりしてベストとスカートを作り、スカートだった布を自分に巻き付け胸と腰を隠していた。
解読結果は大きく分けて3つの事を私に伝えようと書かれたものだということが解った。
1つ目は、呼ぶ時はマリーと呼んでほしいという事。
モンスター襲撃の際、陛下から不測の事態に備えて王宮に控えるよう勅令が下ったが、ロンちゃんを影武者にしてぶっちぎった為、バレたら叱られるので、師匠は冒険者マリーなんだそうだ。
師匠は、これだけ説明すれば私が本当に冒険者のマリーなのだと思ってくれると信じているのだ。その信頼を受け、私は目の前の女性をマリーさんと呼ぶことにした。
2つ目は現状説明。
爆発の時、吹き飛ぶ私を受け止めたマリーさんは、空間跳躍で砦まで帰るつもりが、魔力暴走の余波に魔力回路の一部が破損し、何処かの遺跡の最深部に飛ばされたとの事。
周辺は探索済みで取り敢えずの安全確保済みという報告だった。
最後は謝罪だった。
すぐに帰れなかったこと。安全確保優先で治療魔法が遅れたこと。その事の謝罪だった。
私はマリーさんに向き直す。マリーさんもこちらを向いてペコリと頭を下げる。
「マリーさん、頭を上げて。あなたは命の恩人です。本当にありがとう」
精一杯の感謝を込める。
マリーさんは顔を上げ、満面の笑みを浮かべる。
「ど〜いたしまして〜」
3日連続投稿できました。
三日坊主にはならないよう息切れしないよう投稿をしていきます。
明日まで朝7時投稿できそうです。忙しい為、以降は最低でも3日に一投稿目指して行きます。
魔導鎧3番隊隊長『ルヴェリー』
試作機『ジ・アクストゥ』のテストパイロットを経て量産強襲型魔導鎧『マストゥリル アクストゥ』の隊長機に搭乗。
テストパイロット時に使用していた
オリジナルと同等の『ギガンティックツァッシュβ』の装備を許されている。
先のリヴァール砦防衛戦の際、十数体の巨獣『エルフォング』に単身突貫を強行。自軍魔導鎧7体、一般兵200人、民間人500人強の命を救うことになる。
最後の通信は「支給品のプリン、ちゃんと取っといて!」であった。
現在彼女の部下の懇願により2階級特進は見送られており、残された折れたギガンティックツァッシュβは改修され片手斧、斧槍の二斧流として副隊長機に装備されている。
大賢者マリアは自分と同じ姿のホムンクルスに身の回りの世話をさせている。ショートカットのショーちゃんとロングヘアーのロンちゃん。
マリアの性格がよくわかるネーミングである。