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シャルフ1

 DaysAIで作成したイラストに妄想ストーリーをつけ、物語になりました。

 小説を書くのは初めてですので、見苦しい表現もあるかと思いますがご容赦ください。

 残酷な描写は、なるべく避けますが、戦闘や戦争を扱っていますので、苦手な方はご遠慮ください。

 文中の挿絵の著作はjettsにありますので無断転載はご遠慮ください。


 ゲストのイラストも無断転載はお断り致します。


 投稿時間が、4月28日より変更します。


 本編 水、日の朝7時投稿です。


 大図書館 月、土の朝7時投稿です。


        鉄塊の国

挿絵(By みてみん)


 一本の鉄塊が国を興した。

 歴史は綴られる。


 4キロ先の砂漠に墜落した巨竜はまだ立ち上がれずもがいている。狙い違わず翼をもげた。しばらくは、あそこからは動けんじゃろう。


 さて、わしの方も動けん。何と言っても全力で、わし専用魔導狙撃銃『ファイエルラーツェン』を放ったのじゃから。


 限界ギリギリの出力を出したのは初めてだったが、撃ったわしもびっくりじゃ。


 ここまでとは思わなんだ。頭狙ってもいけたのではと思ってしまう。


 まぁ、タラレバを言っても仕方無しじゃな。まずは目の前の絶体絶命が、絶望に変わった程度。数が多い。


 うちの隊の狙撃能力は高い。しかし、物量に対しての殲滅力については副隊長のギガントオーギス以外には無く、間の悪いことに整備中ですぐには出れないときた。

 

 救いは、何故いたのかわからないが王都にいるはずの、水晶の姫さんが司令官になってくれたことじゃな。


 噂通りであれば対軍の能力が並外れているというから、薄氷くらいの希望が……


 そうこう考えるうちに、3体の狙撃型魔導鎧の射程に入る。1.5キロなど、外す距離ではない。


 3発とも蠍に着弾。爆風で何体か巻き込む。


 弓の射程に入る前に減らせるだけ減らす。


 まずやれることしよう。


 「弓兵隊は、フォーマイツオンフィーア」


 隊列についての命令を送る。 


 5人グループで隊長は長弓で弩4人。長弓の狙いの対象物を弩で狙撃するという戦法。対魔獣の基本戦術の一つ。


 3000という数の前では、焼け石に水でも1体ずつ確実に仕留める。


 やれることを一つずつじゃ。


 弓の範囲に入り、掛け声をかけながら無数の矢が飛び交った。


 全体の2割に届くかどうかの損害を与えてきたが、このままでは士気が持たん。


 目の前を何かの大群が通り過ぎる。一抱えもある巨大な水晶が太陽を反射し、幻想的ともいえる。


 上空の下位竜と蠍に向かい、まるで生きているかのように上昇を続け次々と蠍を下位竜諸共貫いていく。


 司令官の渾身の叫びが響く!


 「乾坤一擲(ケンコンイッテキ)!これが私の全力だー!」


 弓兵達から歓声が上がる。


 命運をすべて賭けた一手。


 やるではないか。司令官殿。


 こちらの士気も上がり、射撃精度も上がる。


 敵は防壁前のにバタバタと墜落していく。一気に敵の数が減り残りは3分の1、1000体弱ずつ。


 大きな戦果であるものの、未だ大軍の襲来であることには変わりない。


 防壁上空まであと僅か、先発の500頭の下位竜が迫る。


 榴弾の飛行音。


 「総員、着弾に備えよ」


 生身の兵はその場に伏せ、口を半開きにする。


 下位竜に榴弾が、着弾。爆発。


 一発で50体ほどが巻き込まれ墜落していく。続いてもう一発。


 「遅くなりました。シュッツガルト、ギカントオーギスにて支援砲撃を開始します。」


 敵戦力を削っていくが、ついに蠍が防壁内に滑空していく。


 計算高いシュッツガルトが、わしにもなにも言わずここまで来たのじゃ。当然。


 「我が名は、後ろ神のルー。国王陛下に、ご恩を返す為、馳せ参じた。」


 よし、陸戦の傭兵団じゃ。聞いたことがある。残りの数を考えるとかなり難しいが、ギリギリまで士気は持つ。


 「近距離特機1体、近距離量産型4体、魔導工兵50人。傭兵団砂漠の疾風、指揮下に入る。ラーヴァスコルピオはお手の物だ。数を相手にするので用意するのに時間をもらったが、遅れた分の仕事はするぜ。」


 わしは知っておる。ヴァルグランでは、

諦めなければ来る。絶対に諦めてはいけない。


 神頼みと言われるかもしれないが、わが国は幾数もの神に守られし国である。八百万の神であったか?古き言い伝えじゃ。


 ここでわしは、すべてを信じて一手打つ。


 「シュッツガルト! 弾幕張りつつわしの所に来い。アレの用意をせい。」


 ついに、最後の500体ずつの大軍。


 皆が、全力を尽くす。200体ずつの数を減らす。


 300の降下、陸戦隊は崩壊する。司令官が降りればあるいはだが、下位竜の群れがさばけぬ 


 そこに、神風が吹いた。


 蜘蛛の糸が300体ずつ600体を絡め取り防壁内の訓練場に落下。蠍の体液で蜘蛛の糸が燃え上がり下位竜達は燃え尽きていく。


 ヴァルグランを護る蜘蛛の神が動いたのじゃろう。古参兵は皆知っとる。ヴァルグランには神がおり、諦めないものには駆けつけると。


 ここぞ好機。


 「シュッツガルトそばにおるか?」


 魔力回路と『ファイエルラーツェン』の状態確認しながら呼びかける。


 「接続可能距離におり、現在、砂漠の疾風の魔道工兵隊が接続中です。」


 完全勝利で儂らの面目躍如じゃ。


 高出力の、ギガントオーギスの魔力出力での最大射撃。


 魔道工兵が魔力炉に、魔力線を接続する。


 不味いレベルの魔力が流れる。


 「南無三!」


 暴発だけないように祈りながら、トリガーをひく。


 聞いたことのない轟音。見たことのない閃光。


 砂漠の砂がガラス化した道が4キロ続き、竜であったものは姿を消した。




 いかがですか?

 構造が分かりづらくすみません。


 それぞれの視点での楽しみを見いだしていただければ。


 技量が足りませんので、ここを足せーみたいなレビューお待ちしてます。


 さて、開戦は次回で一応一段落です。


 お待ちかねの(待ってない)あいつが来ます。皆様、心の防御をお願いします。


 私は多分1週間は後遺症が出ると思います。


 ではでは、

 

 日曜日にお会いしましょう。


 神風については不快に感じる方がいらっしゃったら本当に申し訳ありません。私の解釈は神道の神から賜われた幸運という意味で使用しております。他意はございません。


 更新の変更については、前書き、王立ヴァルグラン大図書館での告知。活動報告にある通りです。これからもよろしくお願い致します。






挿絵(By みてみん)





射抜く者『シャルフ』


魔導鎧7番隊隊長


 歴戦の勇士。様々な戦場を駆け抜けてきた。


 彼のスナイプは奇跡を起こす。


 外見に反して部下思いの好々爺。


 この国の神風を何度も見てきた。本当の古強者。


 



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