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グライシア4〜戦の終わり〜

 DaysAIで作成したイラストに妄想ストーリーをつけ、物語になりました。

 小説を書くのは初めてですので、見苦しい表現もあるかと思いますがご容赦ください。

 残酷な描写は、なるべく避けますが、戦闘や戦争を扱っていますので、苦手な方はご遠慮ください。

 文中の挿絵の著作はjettsにありますので無断転載はご遠慮ください。


 ゲストのイラストも無断転載はお断り致します。


 本編 水、金、日の朝7時夜10時投稿です。


        鉄塊の国

挿絵(By みてみん)


 一本の鉄塊が国を興した。

 歴史は綴られる。


 しばらくしてから、轟音が鳴り響く。

 

 巨竜が地面に衝突した衝撃波で後方の何頭かの下位竜が蠍を手放し錐揉みしなが落ちて行った。


 下位竜達に一瞬動揺が走ったように見えたが、すぐにこちらへ敵意を向けてきた。


 先頭の群れが、シュルトシャインの射程に入る。先ほどの轟音ほどではないが、大きな唸りを上げて狙撃銃から閃光が走る。


 3体の蠍の腹に命中しそこから魔力爆発が起き爆ぜる。爆風を受け数頭の下位竜もあおられ蠍を手放し吹き飛ばされていく。


 次々と遠距離射撃を当てていく3機の魔導鎧。一撃で何体か巻き込んでいく。数から言えば微々たるものだが少しずつでも減らしていくことが今回勝利する唯一の方法だ。


 まだ減ったようには見えないほどの損害しか無く無数の下位竜が街に近づいてくる。


 肉眼でも、下位竜の輪郭が見え始め、50名程の弓兵も攻撃を始める。蠍の腹に向けて弓を打つ。5人ごとのグループで一体を狙い撃つ。どの様にコミュニケーションを取っているのかわからないが確実に1体に複数の矢が刺さる。


 10体程の蠍が力なくだらりと脱力し下位竜の手からするりと抜けて地に落ち、辺りに高温の体液を撒き散らしグシャリと潰れる。


 断続的に矢が放たれ数は減っている。しかし物量が違う。まだ下位竜が壁のように編隊を組みこちらの上空に向けて迫ってくる。

 

 500体以上の損害を与えているが、まだ減ったようには見えない。


 防御壁の上空に迫る下位竜の群れ。そこに私が、今まで生成し続けた水晶全て1000程を向かわせる。全ての水晶の動きを制御し下から蠍の腹にぶち込む!!



挿絵(By みてみん)




乾坤一擲(ケンコンイッテキ)!これが私の全力だー!」


 水晶の大量制御で頭が焼ききれそうに痛み鼻血がたらりと流れるが、我が軍の士気を挙げ、この戦いに勝利する為、全軍に私の叫びを伝える。


 私の叫びに応え次々と腹をぶち破られる蠍と下位竜。次々と防壁前にぼとぼとと死体の山が積み上げられる。

 

 開戦から時間にして5分弱。巨竜の片翼全壊。未だ地面にのめり込んでおりジタバタとしている。


 下位竜は狙撃銃の爆発に巻き込まれ700程落下し絶命。蠍は落下したものの生き残ってるものもおり600程度の損害。私の攻撃で下位竜ごと水晶に貫かれ1300程が防壁の前に積み上げられた。


 損害約2000ずつ。残り1000ずつの下位竜と蠍。そして、5キロほどの距離に片翼をもがれた巨竜が倒すべき相手だ。


 防壁の上空に500近い群れが迫る。必死に迎撃を行っている。私も新たに先ほどより小さな水晶を生成し攻撃。狙撃銃、弓矢での攻撃。


 それでも、攻撃をかいくぐり私達の上空を400弱の下位竜がすり抜ける。


 と、突然、市街から巨大な榴弾が放たれ下位竜に命中し爆発。爆風が防壁にたたきつけられる。弓兵達は榴弾を確認した時点で伏せて口を開け爆発に備え、損傷なし。


 またもう一発炸裂。密集していた下位竜たちが巻き込まれ100頭以上が蠍もろとも砕け散る。


 「遅くなりました。シュッツガルト、ギカントオーギスにて支援砲撃を開始します。」


 ギガントオーギスの参戦で下位竜への攻撃を厚くできた。


 しかし、市街地に蠍が300体近く放たれてしまった。蠍は外骨格が硬いため防壁の上からの攻撃では撃破は難しい。白兵戦の魔導鎧は、防壁外で蠍の生き残りの対応で動かせない。


 衛兵では手に負えない。私が降りて対応するしか無い。だが、そうしたら下位竜の迎撃が足りず、さらなる蠍が市街に溢れてしまう。


 損害を覚悟で指令を出そうとした時、通信に割り込みがかかる。


 「我が名は、後ろ神のルー。国王陛下に、ご恩を返す為、馳せ参じた。」




挿絵(By みてみん)




 1体の魔導鎧が蠍に肉薄しすれ違う。気がついた時には次の蠍の近づいていく。すれ違われた蠍は、慌てたように後ろを向こうとしたが、足が1本残らず切られており、バランスを崩した蠍が傾くと上部と下部が一文字に別れ「ズルリ」とズレて息絶えた。


 「近距離特機1体、近距離量産型4体、魔導工兵50人。傭兵団砂漠の疾風、指揮下に入る。ラーヴァスコルピオはお手の物だ。数を相手にするので用意するのに時間をもらったが、遅れた分の仕事はするぜ。」


見ると、街のあちこちで爆炎が上がり吹き飛んだ蠍が仰向けになり、魔導鎧が槍で、腹を突き止めを刺している。


 この状況であれば、降りてしまった分は何とかなりそうだ。

 

 ただ戦況は芳しくはない。


 これで、最後だが、後500体ずつ。 


 数として、1000体。さっきのうち漏らしの下位竜100体程。


 ギガントオーギスの迫撃に加え、水晶の攻撃、狙撃銃、弓矢での攻撃で下位竜を防御壁手前で200体ほどの蠍を倒していくが、ついに壁を越えてしまう。さらに300の蠍がおりてしまっては、流石の砂漠の疾風でも被害が出るだろう。


 下位竜も時間の問題で片付けられるが、それも私が上で、迎撃にあたることが前提。離れれば弓矢部隊や現在、伏せたままで指揮を執るのに精一杯のシャルフ隊長が下位竜に狙われ危険である。


 決断せねば。もう損害無しでは守りきれない。


 と、突然クリスメッサーの背部から白い玉が飛び出す。下位竜へ下から迫っていく、群れの真ん中で放射状に無数の糸が広がる。あっという間に下位竜と蠍を合わせて600体を包み込み、一つ玉のようにまとまっていく。ジタバタと600体の下位竜と蠍がもがく。


 そして、600体の重みで加速をつけて防壁内の広い訓練場に墜落する。


 グシャリと潰れ、蠍の体液が巻き散らかされる。火が付き、糸が爆発的に燃え上がり大きな火の玉となり、命が尽きていく。


 結果、上空には100ちょっとの下位竜、地上には順調に数を減らす100もいない蠍。


 後は残りの殲滅と巨竜への対処。キツネに包まれたような展開ではあるが、助かった。


 しかし、あれは一体?ヴァン爺の新兵器なの?


 「鈍感隊長がヴァン爺の新兵器とか思ってくれると、助かるっスね。」


 ヘルガのつぶやきが聞こえたような気がした。





 


 




 


 


 

 

 

 


 

 今回のルーとフラウファンテルは

 【月皇神姫】妖夜様からお借りしております。

 

 いかがでしたでしょうか?


 なんか、ご都合主義の様に見えますが、最後のあれはちゃんとあのタイミングだった理由あります。ちゃんと、説明入れますので、あきれないでこれからの展開にご期待ください。


 分かりづらい構造で申し訳ありませんが、私なりのなんちゃって群像劇を楽しんでいただけると嬉しいです。





挿絵(By みてみん)


特機超近戦特化魔導鎧『フラウファンテル』


後ろ神が駆る特機。


軍属以外の人間に与えられる専用魔導鎧。


多種多様であり統計たてることはないが一芸に秀でる機体が多い。


この機体は、スピードと武器の切れ味保持に全てを振っている。


切れないものはないが、稼働時間の短さ、大きさ故の被弾率で普通の兵士には扱えない。



挿絵(By みてみん)





 後ろ神 『ルー』


 彼女の動きは神速。見えた時には通りすがられており、ついたあだ名が後ろ神。


 背後についた彼女は血塗られた刃の血を払う。


 傭兵団 砂漠の疾風の団長







むちーむちーむちーむちーでんでん♫



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