神様からのプレゼント
まぁ要するに結局は自己判断ってことだよね。
止められることもないし。
でも、命のことだから冷静に考えて使おうね的な。
どんな判断で貰えるのかとか、教会に通ってたら家族にも周りにもバレるんじゃないかとか、その薬の世間体?とか。
使うにしても、大切な人が辛い思いをするのは違うと思っちゃう。
本当はもっと聞きたいこともあるけど、今のままじゃ聞けない。
だったら今ある情報を有難く貰っておこうと思う。
それに、教会に行けば話は十分聞けると判断した。
なら焦る必要も無いかな。
「そろそろ命名の儀式をしましょうかね。
パトロ!終わったわよ!」
「はいはい、元気なおばあちゃんだろ?
騒がしくしてすまなかったねぇ」
そう言ってパトロさんがお兄ちゃんの乳母車を引いてやってくる。
ちょっと見たら既にお兄ちゃんは寝ていた。
パトロさんってあやすの上手そうだもんね。
なんか感覚だけどそう感じる。
「始めようか、アモル」
「はい」
そっとオルゴールを渡された。
なんだろう?と思っていたら、お腹の上に抱えるように持たされた。
お兄ちゃんも同じみたい。
そして2人は頷き合い、もう一度オルゴールに手をかざす。
音がまた変わった。
それに合わせて2人が歌うように言葉を重ねていく。
~可愛い可愛い大地の子~
~愛しい愛しい大地の子~
~この世界に産まれたことに祝福を~
~この時に産まれたことに祝福を~
~女神の慈愛を与えたまえ~
~男神の守護を与えたまえ~
~新来の彼らに希望を~
~新来の彼らに未来を~
~~その象徴たる名前を示したまえ~~
眩しい!!
そう思って目を閉じる寸前に、あの時みた美男美女が見えた気がした。
その2人がそっと微笑むのが。
眩しさが収まって目を開けた時には優しい笑みのパトロさんとアモルさんが見えて。
あとはあっという間。
両親と使用人の人たちの前に戻った私達には、
「ハナ」と「ピオジャ」という名前が着いていた。




