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第5話 エルフはやっぱ耳だよな!!

遅くなりました。


ん?もう遅れねぇから?誰かそんなこと言った奴いたっけ?(すっとぼけ)

イヤリングが着けてある耳。それは、エルフ耳のそれで、細長く、先はとんがっている。

人は自分には無い物を欲しがる性質がある様で、やはり、そのエルフの耳も羨ましがる者もいる。

そして、羨ましがる者もいればその対となる、妬み、嫉みから来る迫害も別の国では少なからずあったりする。


だが、どれだけ貶められようがエルフの綺麗な顔立ちは変わらず、秀麗である。人の様に妬み嫉みによって染まる顔では無い。

その顔は醜悪、真っ黒に染まり果ててしまった顔なのか、それとも何も知らない純潔無垢な真っ白な何者にも染まっていない、美しい白なのかは誰にもわからないし、そんな者を理解しようと思える程時間もない。


そんな美しさ、奇妙さを持ち合わせる者が俺の目の前にいる。




「おかしい!おかしい!」


と、吐き捨てるのはボーイッシュな黒髪短髪な女の子。

俺が指摘した途端、急にイヤリングを触りだす。


「う、うん。で、でも大丈夫だよ?ほ、他の人には見えてないみたいだし...」


おどおどしながら片方の緑髪ロングの女の子が返答する。

その瞳には、恐怖と不安が映っており、今すぐにでも逃げたい。という思いがヒシヒシと伝わってくる。


「で、でも、怖いならもう一度発動しとく?」


提案を投げかける。ここで言う発動というのは魔道具を使用する事を指すのだろう。

だが、発動だ、なんだとそんなこと言えば言うほど自分たちの耳に俺の視線が集まる事など、彼女らは知らない。


「う、ぅぅ。ま、まぁこれから試験だし、バレたら心配だし、念の為使用しとこっか。」


そう返すと、彼女たちは詠唱を始める。

この前の盗賊が持っていた魔法道具(マジックツール)とは違い自動使用(オートユーズ)ではなく手動使用(マニュアルユーズ)だ。なので、効果を発動させるには定められた手順を踏まなければいけない。

手動使用(マニュアルユーズ)の中にも触るだけで良かったり、衝撃を加える事で発動される物もある。


今回このエルフが使っている魔法道具(マジックツール)手動使用(マニュアルユーズ)だ。

彼女らの話を聞くに、効果の発動方法は魔法の詠唱まがいの事を行う事だろう。


「【森に隠れるのはいつまでか?囚われるのはもう飽き飽きだ。ならば、隠者となり人となろう。】」


と、ボーイッシュな方が詠唱を行うと、それに続くかの様にもう片方のオドオドしている方も詠唱の続きと思われる文言を発する。


「【愚者に自ら堕とすのは滑稽だが、それでも自由を求めて我らは今飛び立とう。】」


先程までもオドオドした雰囲気は無くなり、目が吊り上がり、魔力が高まり、彼女らの体、主に耳の部分に集中して白く、透明な光が集まる。

その光は、元々のとんがった耳を丸くしていき、人間らしい耳になっていく───はずだった。だが、レギトの目には、何も変わらずエルフの耳のままにしか見えない。


「で、どうよ!普通の人間らしい耳になったでしょ!!!」


全くなっていない。

多々の耳が光っただけのエルフだ。キラキラえるふ〜

だが、当の本人達は耳が人間らしくなった。と、思っているらしい。

ボーイッシュの方なんかは、ふんす!と自分たちがエルフ耳から人間の耳へなっている事に疑いを持たない。


「あ、!カレンちゃん!も、もうそろそろ時間だよ!ほら、試験試験!」


あ、そうだ。俺も試験に行かないといけないんだった。

忘れてた。あぶないあぶない。まだ、時間は大丈夫そうだな。

よし、行くとするか。


「ごめん、俺も試験あるからさ。じゃあね。」


と、一言置いて走り出す。

ここから走れば三十秒ぐらいで着くだろう。

試験には十分間に合う。


「え、あ?」


レギトが走り去った場所にはそんな声だけが残る。

少しの間、困惑したがすぐさまカレン達も試験会場へと歩き出す。


レギトは数分前に見た大きな校門の目の前に戻って、入り口にいる試験官と思われる男性に声をかける。


「下級貴族、レギト・ヴィヴァントです。」


ここで、平民、下級、中級、上級の身分を言う。そして、今言った文言を王に送り、それが正しい物かどうか判断し可決または否決する。それを軽く数千人こなさなければならない王も試験官も結構な働き者である。

勿論、ここでホラを吹くと一発で否決されてしまう。


「うむ。では通れ。ここから真っ直ぐ行くと試験会場だ。試験官の言うことには従う様に。」


正面玄関から入り、長く大きな真っ白い廊下を静かに歩く。周りを見ると他の試験者もおり、全員緊張している様に見える。まぁ...当然だ。この学校はこの国で最高峰の学校であり、卒業できれば将来安泰。エリート街道が確定することは、まず、間違いないだろう。


そして、廊下を歩くと砂場が見えてくる。

もう少し歩くと、グラウンドらしき場所が見えてきておりたくさんの試験官が待ち構えている。

既に来ていた生徒たちがガヤガヤと少し騒いでいるが、それは試験官の一声によって沈まる。


「聞け!!お前ら!!!今からお前らに試験を行う!まず手始めに、ここの的に初級魔法、水球(シュイボール)を打ち込んでみろ!!!!!!!!」


そんな怒号で始まった試験。

だが、水球を打ち込むだけと言う簡単な試験内容にレギトはびっくりしながらも、試験に集中する。

試験の開始はすぐそこだ。




___________________

地下界大神話


死した、グルギリアル様は水を操る事を得意としており、大規模な水害を引き起こし戦っていた。

対してパルバルディは地獄の炎つまり、火を操る事を得意としており、大規模な火害を引き起こし戦っていた。

そのため人々は、火を悪の象徴とし、水は善の象徴とした。


____________________





ん〜〜〜〜〜〜〜〜????

なぜ、描くのがこんなにも遅いのだろう?????

あ、!!今年の一月とかにあったアニメ消化してるからだ!!

アニメっていいよなぁ。俺も書籍化されてぇ〜

ちな、次はなろうらしく無双だよ!やったね!


あ、いつもの感想、ブックマーク、☆マークよろしくお願いします!!!

どれかやってくれたら投稿頻度が上がるよ...(たぶん)

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