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第4話 平民から大出世を希望します

お、遅くなった...

「じゃ、じゃあ、ちょっとお偉い感じの貴族でも良いので!!」


俺だって、御伽話、神話を読んだことがある。だから土台、王の子息としての入学が無理な事など知っている。

だから、一番最初のお願いはただの、聞いてみただけってやつだ。


「ふむ、それぐらいなら...」


王はイスの肘掛けに手を置き、顎を触りながらウムムムム...なんて呻き声を発しながら熟考する。

多分、今俺に権利を与える事と今後のいざこざの面倒臭さを天秤にかけて考えているのだろう。


「うむ!グルシア横行15代国王、我がクラ・ジグメルの名においてレギト・ヴィヴァント、其方を下級貴族の一員とする。我が王国の為にがんばってくれたまえ。」


王の勅令。

凄まじい威厳と、王としての覇気。

誰1人として、否定する事を許さない。

そこにあるのは肯定のみ。


「ハッ。謹んでお受けいたします。」


丁寧に跪いて返すと、バッジのような物がジグメルから渡される。

美しい銅の丸いバッジ。これが下級貴族の証。平民なら誰しも喉から手が出るほど欲しがるバッジだ。

だが、このバッジを自分の身につけたその瞬間から、貴族に恥じぬ行動をせぬよう頑張らなければ。

そう、決意を一新し銀のバッジを右の胸につける。


「うんうん、良かったな!」


そんなクラシスのお祝いの言葉で場の緊張は解れ、続いてカルクルが膝をつき、簡易的な祝辞を述べてくる。


「この度は戴冠おめでとうございます。更なる発展を心から願っております。」


タキシードに土がつくことも躊躇わず、地に膝をつき頭を下げる。


今日この時からレギト・ヴィヴァントは下級、中級、上級貴族の一番下、下級貴族となった。


「では、これにて俺は。用事があるので。」


そうだ。13:00ぐらいから試験があったんだった。

あぶない、あぶない。忘れるところだった。


まぁまぁな地位を有しても学校に入学できないと意味ないし...


「え、あ。はい。」


レギトは既にゴマ粒ほどの大きさになっている。

王の驚いた反応には誰も応答しなかった。


その場にはポカンという効果音が付きそうな、王、皇女、執事が取り残された。



「ふぅ〜。やばいやばい。」


学校はどこにあるのかは一目瞭然だ。都市の中でも学校は一際大きく周辺まで行くと魔法行使の聞こえてくるからだ。

都市の地面赤色のレンガでキッチリと舗装されて、走りやすい。

だが、フルスピードで走ってしまったらすぐ周りからキャッ!や、うおわっ!なんて聞こえてくるから、スピードの管理調整がいるのが少し面倒くさいけど。


そんな愚痴を頭で幾つも思い浮かべて起きながら三分ほど走ると学校の校門に着く。


「ふぅ〜。危ない危ない。」


校舎の時計を見てみると12:50分になっている。

ギリギリセーフ。


校門は既に開放されており、入学志願者を待ち構えている体制である。

スピードを下げ、校舎の真ん中を目指す。

周りを少しキョロキョロ見渡すと沢山の人がいる。


ん?あそこ、校門の前で挙動不審に動いてるあの2人の女の子、あれエルフじゃない?


少し近くに寄って耳を見てみるとやはり耳が尖っている。

へぇ〜スゲェー初めて見た!!


「ね、ねぇ!君エルフだよね?」


珍しくて思わず声をかけてしまう。

するとビクッと肩を振るわし、俺の口を塞いでくる。


「んー!んんー!?」


路地裏まで引き込まれる。

なんかちょっと怒ってる?

え?なんで?

やっぱり俺キモかった?

急に後ろから話しかけてキモかった?


「なんで私達姉妹がエルフだって知ってるんだよ!!」


短髪の少しボーイッシュの女の子が声を投げかけてくる。

顔を見ると驚きに染まっており、フードを深く被り、耳を隠す。


「い、いや、この人私達の耳が見えてる?」

「いや、私達にも耳はついてるでしょ!」

「え、いやいやそういう事じゃなくて、私達のエルフの耳が見えてるかもって事!」


なんて会話をしてるが、普通に見えているし、なんなら自分から見せているかの様にイヤリングまでつけている。


「い、いやそれはないでしょ!だって私達、変装のイヤリングつけてるし!おかしいだろ!?」


イヤリング?何かイヤリングにあるのか?


科学創生の職業を用いて、相手のイヤリングを検査する。



──────────────


隠れ森のイヤリング


効果:これを着けている体の部分を隠す。


  このイヤリングは二つあり、誰かと分け合うことが可能


  分け合えた対象が自分の近くにいれば自分の全ステータスは1.5倍。


  その代わり、対象離れた場合ステータスが0.8倍になる。


  効果発揮中


──────────────


え、?着けている体の部分を隠す?効果も発揮中って記載してあるし、自分にはきいてない?

うーん?偽装魔法の類は誰にでも効く物だと思うけど...

もしかして、偽装魔法じゃない?

魔族が使う悪魔法?いや、それでも効果発揮されないと...

あ、頭がこんがらがるなぁ。


「え、そのイヤリングは?」


とりあえず質問しとく。


「あ、このイヤリングは────────────」


────────────


この世界の種族。


この世界にはエルフ、獣人、人間、魔族の4種であり、

エルフは美人が多く、森の声とやらが聞こえる。数も少ない。

獣人は動物の様な耳、聴力、視力など、動物に似た様な能力を持っている。

人間は数も一番多く、特に優れた能力はない。だが、全てをそつなくこなす。

魔物は地獄にいる為、数は不明。魔法を自由自在に使うことが視認されている。



────────────



もうちょっと投稿ペース上げれる様に頑張るからぁ!!

俺、もう2度と遅れねぇから!!

文句あるか読者ぁ!!


あ、毎度のことながら評価とブックマークお願いします。

私のモチベに大きく関わります。

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