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「ミーン、ミーン…ミミーン。」
蝉の声が聞こえて…あれから一年経つ事に気がつく。
「遅いぞー、賢人。早く来ねぇと置いてくぞぉ。」
「ごめんごめん。すぐ行く。」
あれから、俺は学校に通うことにした。
今更ながらではあるが、行かなきゃいけない気がしたんだ。学校に行くと、奏汰は笑ってたし、元担任の先生は驚きで口が開きっぱなしだった。
「さぁ、急ごうか。少年。」
「引き篭もりの人間には酷ですよ。彩音さん。」
あれから、彩音さんとも仲良くなり。
いまでは、3人で食事に行ったりしている。
もし、俺が引きこもっていなければ…
「俺達の隣にお前はいたのかなぁ…」
「何か言ったか?賢人。」
「ううん。なんでもない。」
門をくぐり、桶に水を汲んでから歩き出せば、俺たちの目的地に辿り着く。
「久しぶり、文乃。遊びに来たよ。」
これで、本編は終わります。
番外編もありますので、お楽しみに…




