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「そっか、変わってたのは文乃じゃなくて、俺だったのか。ハハ…ハハハハハハハ、ハッハハ…」
俺は笑いながら枯れたはずの涙を流す。
俺が今まで、無駄な時間を過ごしてお前を殺した。
部屋に引きこもって、お前との約束を破った。
お前が死んだ理由も知らずに、
他殺だと思って犯人を探してた。
アナウンサーの言葉も、
蝉の声も…
花火の音も…
奏汰の誘いも…
お前の気持ちを…
全部聞こえてなかった。いや…聞こうとしなかった。
「アァァァァァァ…ウアァァァァァァア!!!」
目の前に奏汰がいようが関係なかった。無我夢中で、声を出していたかった。自分の中の何かを吐き出したかった。
「いつからか、お前は変わっちまった。」




