(6)
「お前と、文乃が、同じ?どういうことだよ。」
「なぁ、覚えてるか。俺たちが最後遊んだ日。」
「あぁ、覚えてる。忘れたりなんかしねぇ。」
あの日は、奏汰と、文乃達で川に遊びに行って、夜に手持ち花火をした。
「あの時さぁ。文乃なんて言ってたか思えてるか?」
俺は、あの日の記憶を思い出す。
『ねぇ、ケンちゃん、カナちゃん。約束しよ!』
『何を?』
『私達ずっと、
「「友達でいよう」だよな。」
俺は、あの日の文乃の笑顔に惚れてしまった。
「なぁ、ケンちゃん。友達ってなんだと思う?」
「友達って、親しくて、ずっと一緒にいる大切な人のことだろ?」
「じゃあさ、俺たち友達?」
「あぁ、ともだちだ「違うよね。」
「は?」
「だって、ケンちゃん。中学に上がってから、一緒にいる時間がすくなくなっていったじゃん。」
「…」
確かに、俺は奏汰達と遊ぶ時間は少なくなっていた。
別に、二人が嫌いな訳では無い。大切で一生の友だと思っているほどだ。
「ケンちゃんが来なくなってから、文乃と俺は遊んでた。友達として、ゲーセン行ったり。買い物したり。遊園地行ったり。でも恋人未満友達以上の関係で保っていたよ?お前が文乃に惚れてたのわかってたし。」
「なら、なんで文乃は自殺なんか…」
「お前が変わっちまったからだよ。」
俺は言葉が出せなかった。
俺の何が変わっていたのか分からなくて、
奏汰の言ってることが理解できなかったからだ。
「文乃から聞いたよ。お前が家に引き籠もって、外に行く回数が減っていること。ホント変わったな。外に遊びに行くことが好きだったのに。今じゃぁ、引きこもりかよ。」
「それは、文乃の自殺と関係ないだろ。」
「関係あるよ。ずっと友達でいようねぇ。
ずっと一緒に遊ぼうねぇ。忘れたわけじゃないんだよなぁ?!」
俺は、奏汰の言葉の意味を理解する。
そっか。文乃は、俺達と一緒にいたかったんだ。
俺が中学に上がってから、文乃達からの誘いを
断って家に引き籠もってた。
友達として、一緒にいれてない。そんな奴、
友達じゃないな…
「お前が学校に来なくなって、アイツは元気がなくなっていったよ。お前が悪い訳じゃないのは知ってる…
いじめられてたの知ってた…でもさ、文乃は…お前を助けようと、いじめてる奴らに殴りにいったんだぞ。」
「え…」
「虐めてきた奴ら見て、文乃は泣いてたよ。明日、
お前に謝りに行こうって、それなのに…それなのに、お前は部屋に引き籠もって、二度と出てこなくなった。お前が引きこもったのは自分のせいだって…」




