(3)
公園の中に入りその女は、ベンチに座る。
「それで、誰が犯人なんだ。さっさと言えよ。」
「そんなに、せっかちになるなよ。探偵ぽく、推理しながら話していこうか。」
「そんな暇ねぇんだよ。犯人は、遠くに行ってるかもしれねぇんだぞ。」
「それは、ありえないから。大丈夫だよ。」
「は?どういうことだよ。」
女は、俺の問に答えずに微笑み、話していく。
「まず、彼女、古橋文乃を嫌う人はいなかった。」
「あぁ、アイツはどんなに酷いやつだろうとも手を差し伸べる様な、女神みたいな奴だ。ありえねぇ。」
「そうだよね。優しい子だよ。すっごく…」
女は、何か思い返しながら星を見上げる。
「当然彼女を恨む人も妬む人もいなかった。」
「恨む奴なんかできるわけ無いだろ。それに、妬む奴なんているはずねぇ。」
「さて、彼女を殺す人は誰でしょう?」
「は?だから、どういうことだよ?」
「ねぇ、ホントは気づいてんじゃないの?」
「何いってんだよ…わかんねぇよ…教えろよ…」
俺は、女と目があった。その時、俺は女の目に涙が滲んでることに気づく。
「なんで…なんで、わかんねぇんだよ。アイツの側にいつもいたのによぉ…」
女は涙を流しながら、俺に訴えるかのように目を見つめてくる。
「ねぇ、ホントにわかんないの?あの子…あの子は、殺されていないの…」
「は?」
「もう気づいてよ。あの子は…自殺したのよ…」




