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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私は環境を破壊しました

作者: なき

 テレビで『グップラ!』って叫ばれています。ぐっどふぉーざぷらねっと、環境保全について考えよう! な試みらしいです。素晴らしいことだと思います。

 しかしこれを見て思い出すのが、小学生のときにおこなったとある行動。


 『よかれ』と思ってやったことが、取り返しのつかないことになる。なんてことは、生きていればわりとよくあることなのかもしれません。



 我が家のすぐ近くには大きな川があります。川の氾濫を防ぐため、拡張工事をしてありますが、工事が始まってまだ間もない頃にはこの川にもたくさん生き物が棲んでいて、兄がドジョウを獲ってきたりもしていました。


 そのドジョウを、我が家の先住民族だったメダカの水槽に投入。兄としては、どちらも川に棲む仲間だし、仲良くしてくれると思ったのでしょう。

 メダカは全滅しました。

 『弱肉強食』という言葉の意味を、このとき兄は初めて知ったに違いありません。


 これも『よかれ』と思ってやって取り返しのつかなくなったことですけど、今回お話したいのは、もう1つのほうです。


 私の通っていた小学校では、この川に『鯉の放流』をおこなっていました。



 ……もう20年以上前になるでしょうか。(あ、歳がばれる)

 当時は各地の小学校で、同じように鯉の放流をおこなっていたようです。

 河川工事や、単純に川が汚れていたことが原因で川の生き物はどんどん減っていました。そこで、川に活気を取り戻すために、という名目の上で鯉の稚魚をたくさん放流してたのです。


 このときのこれが、今になって問題になっているようで。


 なんでもこのときに放流していた鯉の稚魚というのが、『外来種』だったそうなのですよ。


 ……ええそうです、この外来種の鯉が今、川の生態をぶち壊しているそうです。嘘やん。これ聞いたときは愕然としましたね。


 その川では現在、バカみたいに大きくなったたくさんの黒い鯉が我が物顔で泳いでます。

 ドジョウ? 今もいるのかな? 滅びたか、別の川に移動したんじゃないかな。



 『よかれ』と思ってやったことが、あとになって取り返しのつかないことになるなんてことは、本当によくあります。


 環境保全のための行動、本当に素晴らしいことだと思う。けれどもきちんと調べ、それがどういう結果をもたらすのかをちゃんと考えてやらないと、逆効果にしかならないのです。


 テレビを見て、そんなことを徒然と考えました。

はじめてエッセイを書きました。

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