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ペンギンシリーズ

ペンギン侍は空を飛びたい

作者: 透坂雨音



 拙者はペンギンである。

 ペンギンは空を飛べない。

 そんな事は分かりきっている。

 しかし、ペンギンだって空を飛びたいのだ。


 だから、機械のツバサを作っている最中だ。

 けれど、鋼鉄のツバサはとても重い。


 飛ぶなんてとてもできるものではなかった。


 計量化が今後の課題だな。うむ。


 魔法があるだって?

 拙者は魔法が使えないのだ。

 だから侍として刀を振るっているのだ。ばかたれ。


 人に飛ばしてもらえ?。

 自分で努力してこそだろう。

 楽をして飛んで、そこにどんな意味がある。

 ペンギンが努力して空を飛ぶことに、ロマンがあるのだ。


 人の魔法で空を飛ぶこともできるが、断じてそれはロマンではない。


 しかし、ううむ。


 道は険しいな。


 拙者は何日も何日も思い悩んだ。


 そんなある時、拙者の元に刺客がやって来た。


 物騒だと?

 日常だわ、たわけ。


 刀を振るう日々を過ごしているゆえ、恨みをかう事はめずらしくないのだ。


 しかし、その日は苦戦したな。

 拙者、わき目もふらずがむしゃらに刀を振っておった。


 そしたらなんと、剣風で拙者の体が空にうきあがっておった。


 うむ?


 これはあれだろうか。


 機械より、これを極めた方がすぐ飛べるのでは?


 拙者、頑張る分野まちがえたかもしれない?



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