表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

2話 グリンの森

「おい、ここまでだ。さっさと降りろ。」


俺は馬車の御者に投げ出された。

「ああ、ありがとう。ここからは自分でいける。」


「野垂れ死ぬのが尽きだがな。頑張れよ少年。」


ああいう、タイプのオッサン好きだわと思いつつ森の奥地へと入っていく。


ここからはマジで危険だ。冒険者になって何年もするが、今まで行っていたのは草原や洞窟だ。

そこに出るのはゴブリンやスライム、スケルトンなどやその上位種だ。しかし、この森にはその上位種の何倍もの力を持ったやつがたくさんいる。


そんなことをしているうちに囲まれていることに気づいた。赤い目に紺色の艶のある毛。

「レッドアイ!」それも3体だ。


赤目ブラックウルフ通称レッドアイ

ウルウの上位種だ。


弱点は炎魔法だったっけな。

「炎魔法 ファイアーアロー」


こいつが最初で良かった。

倒し方は至って簡単。ファイアーアローで攻撃しつつ、MPがなくなったらファイアーウォールで身を囲みMPを回復する。それの繰り返しだ。


十分後

「レベルアップレベルアップレベルアップ」


「3レベアップか、今日はここらで野宿だな。」

しっかり焼いたレッドアイはうまかった。


突然あたりの雰囲気が変わった。

「おいおい…こんな森から浅いところにもでるのかよ。マウンテンタイガーフィッシュ。」


マウンテンタイガーフィッシュ

大きな虎だが味が魚に似ていることからついた名前。


「グリュュュ」

こちらの出方を伺っている。


ハッキリ言って勝ち目は無いだろう。こいつ一体でも街を一つ半壊にできる程の実力だ。

だが、やってみるだけやるか…


「雷魔法ビッグサンダー クイックス」

雷の攻撃魔法と動きを早くする魔法だ。


「な、なんでだ。俺が今打てる最高の雷魔法だぞ。」

全くダメージが入っていない。

「ここで終わりか…」

俺はそう思いながら意識を断った。


気がつくと俺は広い洞窟で寝ていた。

すぐ近くには若い男が瞑想をしている。


「あのぉー助けて頂いて図々しいのですが。ここは何処か教えてくれませんか?」


「森以外に何だよ。お前も知ってて来たんだろう。」


衝撃の事実だ。この森に人が住んでいたなんて。

「私はユウです。あなたは?」


「俺の名前は………」


え?今なんていった?




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ