3話
今、私たちは龍さんを待っているところ。
龍さんは凄い人らしい。
ミルさんは私のことを知っているらしいけど私は覚えていない。
とにかく今私とニートは龍さんという人を待っていた。
と、しばらく待っていると少し遠くが騒がしくなってきた。
そとからこんな声が聞こえてきた。
「龍さん、サインください!」
「握手してください!」
「どうやったらそんな強くなれるんですか!」
そこに100人ぐらいの男女が現れた。
みんな後ろに『龍専属親衛隊』と書いてあるシャツを着ている。
「「「「「龍さんに用件がある人はこちらに並んでください!」」」」」
龍「え?何この人達」
「「「「「ぼくたち、わたしたちは龍さんの専属の親衛隊です!」」」」」
龍「はぁぁぁぁ!?」
こうして龍専属の親衛隊は人々をまとめて並ばせた。
それを見ていた私たちは
ミル「これは並ぶしかなさそうねっ!」
ニート「俺、龍さんに握手してもらうんだ!」
カイト「しょーがない、並ぶか。」
ということで私たちは並ぶことになった。
最後尾に親衛隊の1人が看板を持っている
看板にはこう書かれている。
『最後尾 想定時間6時間待ち』
カイト「おいおいマジかよ!」
ミル「人気ありすぎでしょっ!」
結局私たちは並ぶことになった。
ちなみに私たち以降の人は諦めて帰って行った。
そしてだいたい6時間後
親衛隊「「「「「制限時間は1人30秒だ!それ以上独占するのは我らが許さん!」」」」」
私の番がやって来た。
龍「はぁー次の方どうぞ。」
「こんにちは」
龍さんは相当疲れが溜まっているようで下を向いている。
龍「………」
「あのえっと………」
どうしよう何を喋ればいいの?
龍さんは顔あげながら威圧していう。
「用件がないなら帰ってくれ、他の人が待っているんだ。」
ど、どうしよう!そうだ、そう思って私はカードを出した。
「えっと、はい!」
龍さんは私のカードを受けとった。
「えーっとなになに?………零のじゃないか!?どこでこれを!?」
龍さんは顔を思いっきりあげて私の方へ向いた。
「え?零」
「やっぱり私を知って………」
親衛隊「「「「「そこまでだ!!!!!30秒経ったから立ち去るがいい!!!!!」」」」」
龍「ちょっと待て待て!こいつは俺の親友だ。それに何か訳がありそうだ。今後ろにいる人たちも残りは俺の知り合いのようだ。つまり終わりだ。はいお疲れ様解散!解散!」
「「「「「えっ!」」」」」
そう龍さんは言ってギルドへ入って行った。
現在龍さんがギルドに来た所だ。
ニートは龍さんに握手してもらい嬉しそうにしていた。
龍「それであのあとお前に何があったんだ零?」
いきなり私に話題を振ってきた。
「えっ!私!?」
「そうだが、なんか口調変わってないか?」
ミル「零さんはいま、記憶喪失なんだよ。」
「えっ!マジかよ!」
「実は私あんまり記憶がなくて。」
カイト「用件は零が記憶喪失ということだ。」
「しょうがねぇが、俺の情報によれば各国には記憶のオルゴールというものがあるらしい。それが現れたのはちょうどこの間零がいなくなってからだ。つまりでがかりはそこにあるかもしれん、行ってみるか。」
ニート「お、俺も行かせてください!記憶を失ってからのれいを一番知ってるのは俺です!」
龍「わかった。連れて行こう。そこ前に名前は?」
「俺はニートだ。よろしくお願いします。」
「ミル!カイトとニートも『ドラゴン・ゼロ』に入れてくれ。」
「えっ!いいの?まぁいっか!………はい!完了だよっ!」
こうして私たちは各国を巡る旅が始まったのだった。