2話
「ただ転職するだけならステータスが下がって損するだけだけど?」
『わかってるって、だから君にあげるのはロスト上級職「超越万能者」さ。」
「ロスト上級職「超越万能者」?なんだそれは?」
『かつて神代にあり、強力過ぎて失われた上級職。それがロスト上級職だ。そして超越万能者は万能職のステータスを全て引き継いで転職することが出来るのさ。』
「いいのか?」
『あぁ、ご褒美だからね。それとこの称号も送らせてもらうよ。』
アナウンスが流れる。
『ワールドエンドダンジョンを攻略したことにより称号【世界の果て】を獲得しました。効果は*******です。』
『おっとアナウンスの*を無くしてくれ。』
『わかりました。最高神様の許可により*を言語化します。ワールドエンドダンジョンを攻略したことにより称号【世界の果て】を獲得しました。効果は神界への挑戦権です。』
あっ!最高神だったんだ。
『とにかくクリアおめでとう。さっそく転職するよ。』
「わかった。」
『ほいっと!はい完了だよ〜。あと銀河装備を進化させておくね。』
「ありがとう。じゃあさっそく。ステータス」
『称号【性転換者】を獲得しました。効果は常時性転換します。』
「え!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー朝生 零:男→女
超越万能者
LV 0
力:9999
素早さ:9999
身の守り:9999
器用さ:9999
魅力:9999
回復魔力:9999
攻撃魔力:9999
最大HP:9999
最大MP:9999
攻撃力:合計9999+α
守備力:合計9999+α
素手スキル:マスター
素手スキルEX:0/100
武器スキル:マスター
武器スキルEX:0/100
防具スキル:マスター
防具スキルEX:0/100
魔法スキル:マスター
魔法スキルEX:0/100
万能スキル:マスター
万能スキルEX:0/100
呪文:ファイア、メガファイア、ギガファイア、ウォーター、メガウォーター、ギガウォーター、ウィンド、メガウィンド、ギガウィンド、アース、メガアース、ギガアース、ヒール、メガヒール、ギガヒール、リザレクション、テレポート、脱出、インビジブル
特技:スラッシュ、メガスラッシュ、ギガスラッシュ、疾風切り、突き、急所突き、薙ぎ払い、乱れ突き、連射、乱れ撃ち、鑑定
称号:【ワールドエンドダンジョンの初挑戦者】【バトルマスター】【ウェポンマスター】【アーマーマスター】【マジックマスター】【万能】【万能者】【男の娘】【世界の果て】【性転換者】
装備
銀河流星剣:攻撃力+9999、素早さ+9999
銀河流星盾:守備力+9999、HP+9999、MP+9999
銀河流星の髪飾り:素早さ+9999、魅力+9999
銀河流星ローブ:守備力+9999、HP+9999、MP+9999
銀河流星のシャツ:器用さ+9999、MP自動回復50%
銀河流星の手袋:魅力+9999、器用さ+9999
銀河流星のパンツ:魅力+9999、HP自動回復50%
銀河流星スカート:魅力+9999、MP+9999、回復魔力+9999
銀河流星タイツ:魅力+9999、攻撃力+9999、攻撃魔力+9999
銀河流星の靴:素早さ+9999、魅力+9999
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「それでどうして女に?」
『いや、なんかかわいそうだから。完全に女の子にしてあげた。やったね♪』
「最後の砦が、………」
なんかもうどうでもいいや。
「それで僕はどうすれば?」
『そうだねぇ〜〜。とりあえずはダンジョンを出て考えてね。バイバ〜イ。』
「えっちょ待っ!」
気がつくと目の前に街が!?
とにかく街に入ろう。
「おい!そこ!通行料を払え!」
街の門番がそう言う。
「いや、僕は持ってないけど。」
そこに親友の闘心に似た男性が やってきて、
「おい、門番さん、」
「なんだ?」
「こいつを渡すから通してやれ。」
そう言って男性は僕の通行料を払ってくれた。
「ありがとう」
「いいってことよ。もうゲーム開始から1カ月経ってるんだぞ、ログアウトもできないし、新しく発売もしてないんだが、本当に無一文なのか?」
「うん、あー、そう!ダンジョンに潜ってたんだけど全部食べちゃったから。」
「少し怪しいがいいか。それよりサービス開始から親友を探しているんだが知らないか?名前は朝一 零 って言うんだが。」
「もしかして龍?」
「え?もしかして零なのか?」
「そうだけど。やっぱり龍だったんだ。ありがとね。」
「というか零、性別は変えられないはずだがなんで声そんなに高いんだ?」
「いや、キャラメイクで迷ってたらね?」
「あー分かる。短過ぎだもんな。」
「というかどうして顔を隠すようなフード付きのローブを?」
「しょうがない、あんまり見られたくなかったけど……。」
僕は龍の手を掴んで
「どこ行くんだ?」
「まぁとにかく来て。」
「お、おう。」
街の路地裏に来た。
「どうしてこんな場所に?」
「いや、恥ずかしいから、かな?」
「なんで疑問形?まぁいい。」
僕はフードをとる。
「………」
親友は固まった。
「おーい龍、龍?」
龍の前で手をブンブン振る。
「仕方ない、ヒール!」
龍にヒールを掛ける。
「はっ!俺は何を!」
「気を失ってたよ。」
「可愛すぎて気を失った。」
「あ、魅力か、」
「いや、なんでスカート履いてるんだ?」
「性能がいいからね。」
「そういえばそう言う奴だったな。」
再び僕はフードを被った。
「あっそうだ!」
と思い出したように龍は
「ダンジョン行ってたってさっき言ってだが1カ月も潜ったんだからレベルは高いのか?」
「あぁ。龍には追いつけないぐらい高いよ。」
「いや、いつか俺は絶対に追いつくさ。だからステータス見せてくれよ、俺たち親友だろ?」
「親友だからショックを受けない為に見ないほうがいいよ。」
「……そんなにか。わかった見ないよ。」
僕と龍は路地裏から出た。
ーーーーーーーーーーーーーー
街を歩いていると、僕と龍がリア充な目で見られる。僕男なんだけどな。
ん?
あ、女だった。
とにかく宿を取ることにした。
龍「ここが俺がよく泊まってる宿だ。少し高いが環境もいいし、メシが食えるし、風呂もあるいいとこだ。」
「じゃあここにしよう」
僕たちは建物の中に入る。
すると僕たちに気がついた受付の女の子が
「あっ龍さん!お客さんを連れてきてくれたんですか?女の子?ハッ!まさか彼女!?」
龍「こいつは男で俺の親友だ。」
「よろしく。」
「よろしくね。私はミナって呼んでね。それで部屋なんだけど龍さんの隣の部屋が空いてるよ。料金は……」
龍「俺が払うよ。零は無一文だからな。」
ミナ「じゃあ零くん、龍くん、もう暗いし風呂に入って来なよ。」
「「わかった。」」
あれ?僕今女の子だよね?
ヤバイね。
「やっぱり僕ちょっとダンジョンに」
「ちょ待て!何処に行くつもりだ!?
」
「サクッとダンジョンに……」
「絶対嘘だ。」
「何故バレたし、……あっ!」
「「……………」」
「じゃあ入るか。」
「ちょっと来て」
僕は借りた宿の部屋にいく。
僕と龍以外居ないことを確認して、
僕は僕のほんのちょっとだけ膨らんだ胸に龍の手をつかんで当てた。
「何をす……(ぷにっ)」
「その……女の子になっちゃった。」
「そ、そうか、だが対応は変えないからな。」
「それでダンジョンに行って性転換の呪いに掛かったことにしようと思ってね。」
「じゃあ行くか」