一章までの登場人物紹介(及び訂正とお詫び)
◎訂正とお詫び
今回諸事情につきまして、誠に勝手ながらこれ以降の更新分から以下の名称、設定に訂正が加わることとなります。
■魔法式
↓
■魔術式
■ラクスティア魔法大学
↓
■ラクスティア魔術大学
魔術と魔法の違いが明確に定義されたことにより、読者の皆様を混乱させる結果となってしまいましたので、名称を完全に区別することとしました。
以降「魔法式」は「魔術式」に、「ラクスティア魔法大学」は「ラクスティア魔術大学」へ変更となります。
■魔族と幻獣
人魔大戦は魔術師と「魔族」の戦争ということで解説があり、黒竜の娘などのモンスターもまた一括して「魔族」とされていましたが、黒竜の娘を始めとしたモンスターは以後「幻獣」と表記します。
これもまた読者様の混乱を招くと思った上での判断です。ご容赦ください。
◎登場人物紹介
■アーテル・ヴィート・アルバリス
20歳(実年齢367歳) 男 学生
ラクスティア魔術大学、総合魔術科一年
身長173㎝ 体重65kg
約200年前に魔術師と魔族の間に起こった人魔大戦を終結させた三大賢者の一人。
その驚くべき謙虚さとストイックさによって100年もの間山奥の小屋に籠り、孤独に魔術の研究に勤しんでいた。
しかしある日自宅に届いたラクスティア魔術大学のパンフレットを目にして、真に魔術を究めるためには大学に通って学生とともに高め合うべきだと思い至り、若返りの大魔術を敢行、大学へと入学する。
間違いなく世界有数の魔術師であるのだが自己評価は極めて低く、高い向上心を持ち、他の学生や教授に対して最大限の敬意を払っている。
意識が高い。高い系ではなく、実際に高い。
老人特有の落ち着き、余裕、礼儀はあるが、同時に少年のように純粋な感性も持ち合わせており、感情に素直な行動をとる。
基本的に物事を好意的に解釈し、何かを非難したりすることはほとんどない。
100年単位のジェネレーションギャップに苦戦しつつも、旺盛な知識欲で徐々に現代に適応していく。
知識は豊富だが、浮世離れした部分があり、現代知識に疎い。
生き残る術は知っているが健全な生活を送る能力には欠如している。興味のある物に対して夢中になる反面、興味のないものに対してはかなり無頓着。
「大学生とは魔術を究めんとする素晴らしき魔術師の集団で、孤独に魔術の研究をしていた自分などは足元にも及ばない」と根本的に勘違いしているため、周囲からはズレまくり、トラブルを呼び寄せる。
なんだかんだ一番キャンパス・ライフを満喫している。
好きな物:グリモワール、勉強、自分の知らないもの、新しいもの
嫌いな物:マリウス
■ソユリ・クレイアット
20歳 女 学生
ラクスティア魔術大学、結界魔術科一年
身長152㎝ 体重?kg
由緒正しき魔術の名門、クレイアット家の箱入り娘。
しかし現代に至るまでにクレイアット家に継承されてきた魔術はほとんどが失われたため魔術の腕は並、勉強も人より多少できるといった程度。
受験勉強は死ぬほど頑張った。一年で偏差値を20ぐらい上げた。
大学生活を通して一人前の大人の女性になってやろうと意気込む。
真面目な性格で、一人暮らしに備えて頑張って練習したため家事もこなせるが、でもやっぱり箱入り娘なので基本的に人見知りだし、ところどころ抜けている。
人見知りを克服することも兼ねて、頑張って最初の講義で隣の席に座った男子に声をかけてみたのだが、それがアーテルだったのは運の尽き、彼女のキャンパス・ライフは初日から彼によって振り回されることが確定した。
アーテルが鈍感さや意識の高さゆえ周囲からズレていることも理解しているが、割と早い段階でこれを指摘することは諦めた。
今では生活能力の低いアーテルの身の回りの世話を甲斐甲斐しく焼いている。
アーテルが他の女子と話しているとヤキモチを焼いたりする女性的な面がある一方で、アーテルが問題を起こすと説教をするなど、お母さんのような振る舞いを見せる。
ただし基本的に初対面の相手の前では委縮しておとなしくなってしまう。
普段は怒っても全く怖くなく、むしろ可愛いぐらいだが、本気で怒るとメチャクチャ怖い。
一部の女子からは鬼のソユリと呼ばれ、一種尊敬の念を集めているが、本人がそれに気付くのはまだまだ先のことである。
好きな物:子ども、ショッピング、流行のもの、甘いもの
嫌いな物:高圧的な人、声の大きい人、辛い物
■りゅーちゃん
数百歳(外見年齢10歳) 女 伝説に語られる黒竜の娘(受験生)
身長134㎝ 体重?kg
数百年前の人魔大戦の際、アーテルとイゾルデの手によって討伐された伝説の黒竜のその娘。
高い知能を持ち、人語を介する。幻獣の中でもかなり高位の存在であり、比例してプライドも高い。
(ちなみに現代のグランテシアには彼女よりも遥かに小さく、動物並の知能しかない低級竜しか生息していない。)
遥か昔、とある魔術師の手により大学敷地内の竜舎に封印されていたが、アーテルによって封印を解かれ、母の仇を討つべくアーテルに牙を剥く。
しかし見事返り討ちに遭い、更に「人化の魔術」によって年端も行かない人間の少女の姿に変えられてしまった。
今はなんとか自らにかけられた人化の魔術を解除するため、アーテルのアパートに居候をするかたちで受験勉強に勤しむ。
プライドの高い彼女にとって人間の小娘の姿でいるというのは非常に屈辱。いつか寝首を掻いてやろうと狙っている。
人の姿になっても記憶力の良さは健在で、受験勉強は意外と順調。
我が儘で高慢なのは人の姿でも相変わらずだが、思いのほか人の姿への適応が早く、アーテルよりも人の感情の機微が分かり、生活能力も高い、自分と同じ境遇の者に対しては優しさも見せる。
内心人間の姿のまま暮らすのも悪くないなと思い始めているが、そんなことは口が裂けても言えない。
アーテル宅唯一のベッドはすでに彼女の支配下にある。
好きな物:ソユリの料理、ベッド、外出、肉
嫌いな物:魔術師(特にアーテル)、竜としてのプライドを傷つけられること、子ども扱いされること、自分のワガママが通らないこと、受験勉強、説教、すっぱいもの、苦いもの、シスペ、野菜
■マリウス・クレイアット
16歳(実年齢345歳) 女 学生
ラクスティア魔術大学、総合魔術科二年
身長144㎝ 体重?kg
かつてアーテル、イゾルデに並び、三大賢者の一人として数えられた大魔術師の一人。
歴史ある魔術の名門クレイアット家の魔術式を正しく継承し、これに改良を加えた上でマリウス式魔術式と名付け、後世に残した。
しかしアーテルから「カビの生えた魔術式」と称されている通り、マリウス式魔術式はあまり実戦的ではなく、総合的に見れば三大賢者の中では最弱。
とはいえ腐っても三大賢者のひとり、生まれつき魔術の才能には目を見張るものがあり、アーテル、イゾルデが「秀才」とすれば、彼女はまごうことなき「天才」。
今も昔も彼女に勝てる魔術師は指で数えるほどしかいない。
とりわけ彼女の扱う、大抵の攻撃魔術を無効化してしまう「魔術障壁」はアーテルでも手を焼くほど。
基本的に傲慢で、他の魔術師を見下している。すぐに調子に乗る。相手(特にアーテル)の悔しがる顔を見るのがこの上ない喜びと性格はかなりひねくれており、端的に言ってイヤなヤツ。
しかし嫌味なキャラで隠しているが、実際はかなり繊細で臆病な性格。一人になると自己嫌悪に陥り、すぐに酒に逃げて、酔って暴れて泣く。
平和になった現代で魔術が堕落してしまったことを嘆いており、アーテルが大学へ入学するよう仕向けた張本人である。
その計画の事前準備として自らも魔術で若返って大学へ潜入しようと考えたのだが、魔術式の構築をミスして少し若返りすぎてしまったのはご愛敬。
ついでに妹の子孫であるところのソユリもまたラクスティア魔術大学へ入学してきたのは最大の誤算。
アーテルやソユリよりも一年早く入学していたため、学内の事情には詳しい。
ただ性格が悪いので友達はいない。
好きな物:アーテル、ソユリ、自分への賛辞、ロロ(クマのぬいぐるみ)、野菜、野菜ジュース
嫌いな物:下品なヤツ、正しく魔術を扱わないヤツ、自分より偉そうなヤツ、肉
■ディヴィーナ・フランケンシュタイン
?歳(見た目20代前半) 女 学長
身長173㎝ 体重?kg
三大賢者イゾルデ・フランケンシュタインの玄孫であり、ラクスティア魔術大学の学長。
魔術の腕はイゾルデには遥かに及ばないものの、それでも大学では五本の指に入る実力の持ち主である。
得意とするのは高祖母と同じ結界魔術。
幼い頃、高祖母であるイゾルデに耳に胼胝ができるほどアーテルの伝説を聞かされ、彼女もまたいつの間にかアーテルに対する好意を抱いていた。
アーテルをラクスティア魔術大学の教授として囲い込みたいのだが、アーテルはただの学生として過ごしたいだけなので、なかなかうまくいかない。
憧れの彼に振り向いてほしい恋する乙女。年齢は不詳。
胸がでかい。
好きな物:アーテル、宝石、ガーデニング、カヨネサラダ、アメモア茶
嫌いな物:虫、脂っこいもの
■トルア・リーキンツ
22歳 男 学生
ラクスティア魔術大学、魔術遺産科三年
身長178㎝ 体重66kg
騎竜サークル“騎竜倶楽部”の部長。優男風イケメン。
笑顔が眩しく、とても社交的な先輩だが、女癖が悪い。
どちらかと言えばかなり女々しい手法で新入生女子を食いまくっている。
大学入学以前は騎竜で全国を目指していた(補欠)らしいが、今では完全に新入生にモテるためだけに騎竜をやっている。とはいえ騎竜にはある程度詳しい。
■クロウス・ケイクライト
22歳 男 学生
ラクスティア魔術大学、魔術遺産科三年
身長182㎝ 体重72kg
天文サークル“星見の森”の部長。ワイルド風イケメン。
爽やかな印象の先輩だが、女癖が悪い。
かなり強引な手法で新入生女子を食いまくっている。
優秀な魔術師であり、入学当初は高い志を持っていたが、実際の大学の堕落した雰囲気のギャップに打ちのめされ、すっかり腐ってしまった。
酒に詳しく、オリジナルのカクテルが作れる。
酒には強いが、酒癖が悪く、酔っ払うと暴力・暴言を振るってしまう。
■シュリィ・メルスティナ
22歳 女 学生
ラクスティア魔術大学、魔道具制作科三年
身長164㎝ 体重?kg
演劇サークル“サバト”の部長。とても快活で、強引な性格。
最高の舞台を作るためならどんな犠牲も惜しまない、が信条で、実際彼女が部長になってからというもの、退学処分となった学生は数知れない。
あまりにも派手にやりすぎて、とうとう教学から目をつけられた。
毎年入学式の日に新歓を兼ねて演劇をやるのだが、役者が教学に捕まってしまい、アーテルたちに半ば無理やり代役を押し付けた。
■アルガン・バディーレー
27歳 男 教学
ラクスティア魔術大学 教学事務室所属
身長151cm 体重42cm
教学の面々を率い、日夜キャンパスの平和を守るヒーロー。
ただしあまりにも融通が利かないので学生からは嫌われている不憫な男。
魔術の腕は中堅ぐらい、学生相手ならば大体は制圧できる。ラクスティアの銭形警部。
シークレットブーツを履いている。





