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甘いカフェオレ

ヒューマンドラマにしてるけど、これのジャンルが分からない。

大学にて


「次何?」


「休講」


「まじ?俺もだわ。どっかいかね?」


「あー…でも帰って提出予定のプリントする時間無いから、今のうちに終わらせねぇと」


「あぁ、お前、完全に主夫してるもんな。

クソッ羨ましい!俺もヒモになりてぇ…あんな美人系お姉さんのヒモに…そして夜な夜なシッポリしてぇ」


「シッポリはねぇけど、羨ましいだろ?お前が俺を羨む事を継続させなきゃならんから、俺はプリントするよ」


「腹立つなぁ…なんだかんだ言って、やることはやってんじゃねぇの?」


「俺もそれを夢見て五年だ。

まぁ、家事はある程度やってるから、ある意味やることはやってるな…」


「意味合い変わると虚しいぞ、おい。

しゃーねぇな、そんな虚しいお前に優しい友人がコーヒーを奢ってやろう」


「駅の横のドットルでいいぞ」


「は?コンビニに決まってんだろ」


「俺の友人の器がしれたな」


「……」


「悲しいわ。非常に悲しい。

まさか、ドヤ顔かましてコンビニで済まそうとする男とは…」


「上等じゃねぇか!ドットルでもスタベでもタリでも何処でも奢ったるわ!」


「ククッ、嘘だよ。コンビニで十分うれしいわ」


「うっせぇ行くぞ!友人の器のデカさを知るがいい!

ついでに、俺のレポートも手伝ってくれ」


「そっちが本命か」


「…たのんます」



駅前横のコーヒーショップにて


「そこ、さっき消した文を引用した方がいいんじゃねぇの?…ってか、ここ間違えてる」


「うわ…マジだ…。計算し直しじゃん」


「どんまい」


「くっそだりぃ…。

そういやお前さ、ツブヤキSNS登録したのに使わねぇよな」


「あぁ…お前に言われて登録したやつか。

正直、呟く事がなぁ…お前のとか見たりはしてるよ?こないだ、映画みたとかなんとか」


「呟く事なんて、なんでもいいんだぞ?

例えば…ほら、その飲んでるやつ撮って、今宿題してる。とかで」


「なるほどなぁ…。ま、試しにしてみるか」


注文した品を撮り、アップロードしてコメントを添え投稿。


「お、通知来たわ。

……'うまい。'ってお前…」


「いや、本当に美味かったんだ」


「ま、まぁ…そんな感じでいいんじゃね?」


「気が向いたら、また…ん?お前コメントした?」


「んにゃ?コメント来たのか?」


「っぽいわ。あ…」


'私は、そこの甘いカフェオレが好きだな'


「お姉さんじゃん」


「……催促だわコレ」


「ははは…甘いの教えるわ」


「頼む」


「お前、なんだかんだでお姉さんに甘いよな」


「姉さんは、甘党だからな…」


「へたれ」


「…」


その夜


「青年も投稿したりするんだな」


「姉さんからコメント来るとは思ってなかったわ」


「青年が登録した時に教えてくれたんでしょ?

ちょうど昼休みに入った所だったから見れたんだ。そう、ちょうど仕事の私が昼休みの時にね。

仕事している時に、青年はオシャレなカフェでブレイクタイムだったわけだ」


「いつもご苦労様です」


「うむ。うやまえー」


蜂蜜の入ったカフェオレを飲んで頬が緩む姉さんは、どこか子供っぽい。

私、コーヒーショップに、行ったことありません。

いつもコンビニで缶のブラックコーヒーです。

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