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少年と姉さん
亀更新前提
書きたくなったら更新
「ただいまー」
「あ、姉さんお帰り」
「今日も疲れたわ…」
「ははは、お疲れ様。もうすぐでご飯できるよ」
「おー、今日のご飯はなんじゃろな」
「おばさんからカボチャと里芋がたんまり届いたから、煮物にした」
「酒のツマミに合いそうだ」
「ツマミじゃない、ご飯だ。
とりあえず、風呂にでも先に入ってきなよ。上がる頃にはできてる」
「それじゃそうしようかな…」
「冷えたビールも用意しとくから、ちゃんと入ってくること」
「ははは!そんな事を言われなくても、私も子供じゃない。ないが…さすが少年だ!わかってるね!」
「…俺も、少年なんて歳じゃねーよ」
「そうかいそうかい。なら、そろそろ青年に昇格させるか!」
上機嫌なご様子の姉さんは、そのまま風呂場へと足を進めた。
こういう生活をして、もうすぐ五年になる。
今の俺の状況は周りに話せば、周りは羨む生活だ。だけどな、分かるやつは分かってると思うんだ。
何かと苦労も多かったりする…って。
だけどまぁ…昔なら俺も羨む生活だったのは間違いない。