トモダチ
「愛萌~!今日ケーキバイキング行くんだけどさっ♪」
「モチロン、あめたんも行くよねぇ♪」
『翼ちゃん!茨ちゃん!』
私、甘田愛萌。
ちょっとふわふわした女子高生。
みんなには天然ってよく言われるんだけど、自分では分かんないや…。
私には、大好きな心友が二人います!
まず、白羽翼ちゃん。
ショートヘアでボーイッシュ。
いつも元気いっぱいで、とーっても明るいんだ。
イケメン系の美人さんで、そこら辺の男の子よりずっとカッコいいの。
そのせいか、女の子にモテモテなんだ♪
女子バスケ部のキャプテンをやってて、試合にはたくさんの女の子が応援に来るんだって!
そして、姫路茨ちゃん。
歩けば男の子がみんな振り返っちゃうくらいの美人さん。
モデルにスカウトされたことは一度や二度じゃないみたい。だけど、本人はモデルに興味がないんだって。
たくさんの男の子に告白されているんだけど、自分が好きになった人としか付き合いたくないって言うんだ。
誰か好きな人でもいるのかな??
なんで二人が、フツウすぎる私と心友でいてくれるのか、ちょっぴり不思議…。
―ドン…!
『きゃっ…?!』
いきなり背中を押されて、私はびっくり。振り返ったら、ちょっと不機嫌な顔をした翼ちゃん。
私が目をぱちぱちしていると、今度は茨ちゃんが、私のおでこを指で弾いた。
「愛萌、今…『なんで私と心友でいてくれるんだろう』って思ったでしょ」
ドキッ…。
思ったことを言い当てられて、私は口をパクパクさせる。
「あ、図星。愛萌ってホント分かりやすい!ホント、おバカ!」
『おバカって…~~、翼ちゃんひどい…』
「ヒドイのは、あめたんだよ~!うちら、あめたんのコト大好きだからぁ~。だから一緒にいるんだよぉ?」
「そーだよ。アタシら、マジで愛萌のこと大好きだから!」
………!
そっか、そうだよね。
酷いのは、私のほう――。
『ごめんね…!私も、二人のこと大好きっ!!』
「当たり前~」
「今さらだよぉ♪」
大好きだよ。
心から、だいすき。
こんな素敵な心友がいて、私は幸せだね…。
「あっ!そーいえば愛萌。ケーキバイキングどうする??」
『行くよ!絶対いく!』
「あめたん、甘いもの大好きだもんねぇ~♪」
『うん♪でも、二人と一緒に行くから、ケーキバイキングって好きなんだっ』
「~~愛萌っ!アンタ素直すぎだよっ」
「あめたんのそーいうトコ、めっちゃ可愛いよぉ~♪」
『へへっ』
それから放課後、私たちは仲良くケーキバイキングに向かった。
ずっとこうして三人でいられたらいいなぁって。
そう…願ってた。
でも、それは叶わなかったの。
私は気づかなかった。
私の心友は、
嘘つきだった―…。




