柔らかいお肉は美味しい
騎兵たちの下に近寄っていくシェラ。
一際大きな体躯の馬を連れた騎兵が現れ、その手綱を離す。青褪めた馬は、頭を下げると顔をシェラへと摺り寄せる。
「そっか。貴方も来てたんだ」
シェラは馬の身体を軽く撫でた後、飛び乗る。青褪めた馬は身体を震わせて嘶きをあげた。
「やっぱり貴方の背中が一番乗りやすい。フフ、また一緒に駆け回りましょうか」
そう言うとシェラは馬を反転させ、城門へと近づいていく。波を掻き分けるように騎兵隊は二つに別れ、道を作る。
目の前の平地には亜人たちの群れ。兎、鹿、牛。いろんな種類の肉が一杯だ。どれも美味しそうで目移りしてしまう。
「大佐ッ!」
「シェラ大佐、御命令ヲッ!!」
「食べ物はいくらあっても困らない。だから、全部狩りつくす。仕留めたあとは宴にしましょう。きっと楽しいと思うから」
大鎌を回転させた後、前方に向けて突き出すシェラ。騎兵達が槍を掲げて命令を待つ。
「シェラ騎兵隊、突撃開始、皆殺しにしろッ!!」
『シェラ大佐万歳ッ!!』
『シェラ大佐ニ勝利ヲ!!』
「続けッ!!」
シェラが馬を走らせ始めると、二つの言葉を繰り返しながら騎兵達が遅れじと続いて行く。シェラを先頭とした騎兵隊、引き絞られた“黒い矢”が亜人の軍勢に怒涛の勢いで襲い掛かった。
勢いを止めんと立ちはだかった最前線の兎兵達は、シェラの大鎌に掛かって斬殺されていく。水車のごとく回転する歪な刃が、白き獣を赤黒く染め上げる。それは獣将でも変わらない。自慢の跳躍力を活かして飛び掛ってきた兎の獣将の首を掴み上げると、その首筋を噛み切ってしまう。頚動脈を断ち切られた獣から噴水の如く血が巻き起こる。シェラがそれを放り投げると、騎兵の一人が槍で胴体を串刺しにした。
「…………」
口をもぐもぐと動かし、噛み千切った兎肉の歯応えを味わう。新鮮だから生でも食えなくはないが味気ない。お腹は膨れるが、あまり楽しくない。
「焼くか煮込んだ方が美味しいわね。誰か、後で調理してくれる?」
「――オ任セヲ」
兎兵を串刺しにした騎兵がニヤリと笑う。その顔を見たシェラは、満足そうに頷く。いつか飲んだスープの味を思い出したのだ。あれは本当に美味しかったということを、シェラは今も覚えている。
「貴方のスープ、本当に美味しかったから。今回も期待しているわ」
微笑みながら、鎌を突き出して鹿兵の首を跳ね飛ばす。できるだけ原型を留めておかないと、後で食べられなくなってしまう。シェラは大切なことを思い出したので、できるだけ急所を狙うように心がけ始めた。
「……圧倒的すぎる。これは、一体何事なのじゃ。モロク、お前にも見えておるか」
「しかと見えておりまする。亜人たちに勢いで勝るとは、信じられませぬ」
ミナス要塞の外壁からシェラの戦いぶりを眺めるロゼッタ。最初は無謀な突撃を止めるために声をかけようとしたが、彼らの勢いに呑まれてしまったのだった。
「わ、妾は夢でも見ているのか。それとも、既に死後の世界にいるのではなかろうか」
「姫、お気を確かに!」
「妾は正気じゃ。見るが良い、あの恐ろしい亜人たちが、まるでバターのように掻き分けられていくぞ。モロク、これが本当に夢ではないと言うのか」
「お、恐らくは神が遣わされた援軍でしょう。我等を助ける為に、偉大な神が遣わしてくださった――」
「妾にはそのようには思えぬ! あやつらは自分の為に戦っておるのじゃ」
ロゼッタは馬鹿馬鹿しいと否定する。シェラはそんな殊勝な人間にはとても思えない。善良な神のもとから遣わされた使者など、とてもではないが思えない。むしろ、食べるだけ食べて満足したら、とっとと帰ってしまいそうだ。
もちろん、シェラに従う騎兵達も。恐らく彼らは“吊るされた男達”なのだ。呼び出した切っ掛けはロゼッタだが、彼らはただ主人の下に帰ってきただけに過ぎない。再び己の意志に準じるためだけにこの世界に現れただけ。
「し、しかしながら、結果として我らの為に戦ってくださっているのですぞ。それは神のお慈悲と言えるのでは」
食い下がるモロクにロゼッタは呟く。遠い戦場に目を凝らしながら。
「ふん、神は神でも“死神”じゃろう。それにあの恐ろしい騎兵達はなんじゃ。全身を串刺しにされても戦っておるぞ。――ハハッ、上半身だけだというに、兎を抱き潰しおった。誰じゃ、騎兵は役立たずなどと言った戯け者は」
シェラとその騎兵たちはまるで死を恐れない。死など存在しないかのように、猛然と斬り込み、赤き鮮血を撒き散らしている。もちろん反撃も食らっている。シェラの肩には矢が刺さっているし、騎兵達も引き摺り下ろされる者、身体を千切られる者、頭部を叩き潰された者もいる。それでも突撃が止まらない。心なしか、亜人たちの勢いが落ちてきている気がする。怒声や罵声は鳴りを顰め、耳を劈く断末魔や悲鳴が木霊するようになっている。
「亜人たちが、脅えておるのか? 死を恐れぬはずの亜人が、恐怖を感じている?」
人間たちが追い詰められた原因には、各国の協力体制の不備、亜人たちへの見くびりや嘲り、指導者の戦略の誤りが当然ある。だが、一番の原因は、数と生命力、そして戦意の違いだろう。小型、中型亜人の繁殖力、大型亜人の凄まじい膂力は人間をあっと言う間に劣勢へと追いやった。そして家畜としての立場を覆そうとする戦意。憎悪と怨念を基にした彼らの強さは計り知れないものがあったのだ。人間を前にした彼らに“恐怖”という感情はないはずだった。
「姫、ここは危険ですぞ。どうかお退きください。鳥型亜人がいつ襲ってきてもおかしくはありませぬ」
防衛の指揮を執っていたライゲンが近衛兵を伴って近づいてくる。否といえば強制的に退去させんとばかりに。
「そのようなことを言っている場合ではなかろう。ライゲンよ、今しかないぞ」
「何が、でありましょうか」
「最後の反抗の機会がだ。死神がくれた最後の好機、これを見逃しては本物の愚者になってしまう」
「お言葉ですが、負傷を追っている者多く、攻勢を掛けるのは自殺行為。それは分かっておられますな?」
「妾は兵法は分からぬが、目を持っている。歩ける者すべてに剣を取らせよ。もちろん妾も行く」
「ひ、姫、お待ち下さい!」
「行くなら今しかない。よいか、死神の食い残しを全て片付けていくのじゃ!」
ずれそうになる大兜を抑えながら、ロゼッタははっきりと言い切った。
モロクは狼狽したままだが、ライゲンは暫しの沈黙の後頷いた。いずれにせよ落城は避けられないことは分かっていた。ならば、この天啓ともいうべき事態に身を任せるのも悪くはないと思ったのだ。
そしてなにより、ロゼッタはロートラック帝国最後の皇族。彼女が最高指揮官なのだ。彼女が初めて下した決断。臣はそれに従う義務がある。
「承知しました。ただし、この老骨めに、姫の盾となる許可を頂きたく」
「無論じゃ。妾は剣を使えぬからの。大いに神輿として活用するがよい」
「はっ。――伝令、ただちに全兵力を集結させよ! このまま篭っていても滅びを待つのみ、ならば潔く打って出るとな!」
老骨に鞭打って最後の気合を入れるライゲン。ロゼッタは大きく息を吐き、気分を落ち着けようとする。興奮と恐怖が入り混じってなにがなんだか分からない。なぜ打って出るなどと言ってしまったのかも良く分からなくなってきている。だが、それほど後悔はしていない。
その間にもシェラの騎兵隊は、亜人の陣を縦断し、獣王が待つ本陣へと迫っている。果たして死神は獣王に通じるのか。
「…………グルル」
「犬っころ?」
妙な唸り声を上げる犬っころを見下ろす。何かを思い出すかのように、鋭い牙を剥き出しにして顔を歪めている。つぶらで可愛らしかった黒い瞳は、血のような真紅へと変化している。
「だ、大丈夫か、犬っころ。亜人がそんなに怖かったのかの? 妾も同じじゃが、案ずることはない。いずれにせよ、そなたは無事に帰れるのじゃ」
ロゼッタが震える犬の身体を撫でてやると、身を寄せてきた。まるで、求めていた何かに縋りつくようにして全身ごと。その小さな獣の身体は、まるで焼けるように熱かった。
本陣から出陣しようとしていた牛の獣王、ビルは怒りに身体を震わせていた。牛族はもともと短気で気性が荒い。側仕えとして世話をしていた兎族は、その怒りを受けて身体を八つ裂きにされてしまった。
「ふざけおって!! この俺様の最高の舞台が、滅びを待つだけの屑共に邪魔されるだと? そんな真似が許されると思っているのかッ!!」
「まぁまぁビルはん、少しは気分を落ち着けたらどないでっか。時間も時間やし、ここは態勢を立て直して、もう一度寄せれば宜しいやん」
「それがしも一度仕切りなおすのも肝要かと存ずる。間もなく夜が訪れる。日の出とともに――」
兎と鹿の獣王が宥めるが、聞く耳を持たない。外していた大剣を手に取ると、酒の置かれていた卓を蹴飛ばして粉砕する。
「仕切りなおしなど、絶対にありえぬっ!! 次の日の出まで奴等を生かしておけるものか!!」
ビルは激昂すると、天幕の外へと飛び出した。仕方ないといった表情で付き従う二人の獣王。
そこに兎族の伝令が飛び込んでくる。怒り狂うビルに身を竦ませながらも職務を忠実に果たしてしまった。
「ほ、本陣に敵襲!! 人間どもの騎兵が――」
「黙らぬかッ!!」
最後まで言わせずに、ビルはその兎を踏み潰した。血と肉片が飛び散る。兎の獣王が腰の剣に手をやろうとして踏みとどまった。必死に愛想笑いを浮かべる。
(こんのクソ牛、いつかいてもうたる。やけど、今は無理や。……この恨み、絶対忘れへんで)
「人間共を叩き潰す! 俺の後に続けッ! 人間相手に怯んだ奴は同胞と言えど容赦せんぞ!」
ビルは高らかに吠えた後、一直線に前線へと走り出す。怒声を上げながら獣将たちも後に続く。
迫る人間の黒騎兵、その先頭にはシェラ。体格差は三倍以上はあるだろう。ビルの大剣は、シェラの身体ほどもあるのだから。
「死ねっ、惨めな死に損ないどもがッ!!」
ビルが大剣を振り下ろすと、シェラは馬から飛び降り、すんでのところでそれを回避する。後続の騎兵たちが一撃の余波を受けて弾け飛ぶ。態勢を立て直したシェラは、すれちがい様に大鎌を一閃させる。だが、ビルの身体を断ち切るには至らない。左腕に僅かな傷をつけるにとどまった。
勢いをつけた騎兵と、獣将、獣兵がぶつかり乱戦を繰り広げ始めた。騎兵達は足を止めることなく、馬を駆り本陣を掻き乱していく。足を止めて対峙するのはシェラとビルの両者のみ。
「こ、この俺の身体に人間が傷をつけただと? 痴れ者めがッ、貴様は頭から喰らってくれるわ!!」
「…………」
ビルが大剣の乱撃を浴びせかける。下馬したシェラはそれを紙一重でかわしながら、“左腕”に狙いを定めて攻撃を加えていく。愛馬を活用し、上下左右いたるところから鎌を振るう。斬撃の鋭さではなく、打撃のように重い一撃へと攻めを切り替えて。
「目障りな羽虫が、砕け散れっ!!」
牛の獣将の横槍が入り、シェラの態勢が僅かに崩れる。見向きもせず獣将の首を叩き落した後、ビルの大剣を柄で受け止めた。衝撃が身体に伝わり、吹き飛ばされる。それを庇うようにシェラの馬が回り込んだため、勢いは幾分か弱まった。
「……糞っ、運の良い。だがそれもここまで、次は必ず当てる!」
「…………」
追い詰められているというのに、シェラの表情は最初からずっと変わることはない。逆にビルの方が薄気味悪さを感じている。じわりと脂汗が流れ落ちるのを感じる。この人間の小娘は、恐怖を浮かべることもなければいきり立つこともない。殺気を漲らせもしない。ただ、淡々とビルの左腕を狙って鎌を振るってくるのだ。刃ではなく、柄の部分での攻撃ばかりだ。目立つ切り傷はないが、重い打撃は左腕から感覚を奪い始めている。舌打ちすると、言う事をきかなくなった左腕をだらりと垂らし、右腕のみで大剣を構える。
「ふん、貴様など右腕一本で十分」
人間相手に獣王が気圧されているなどと、間違っても認めるわけにはいかない。
だが、嫌な感じはやはり拭えない。ビルの奥底に押さえつけられていた感情がじくりと刺激される。シェラの視線がそうさせるのだ。それを振り払う為に、ビルは声を荒げる。
「分かるか、人間の娘。お前らが幾ら奮戦しようと何も変わらない。お前達では、この獣王ビルを討ち取ることなど出来ないのだ。貴様の刃はこの強靭な身体を打ち破ることはできぬ!! その足が止まったときが、貴様の最後となる!!」
「…………」
シェラは鎌を肩に乗せると、笑いながら舌なめずりをした。初めて感情を表した瞬間でもある。
「き、貴様、獣王たるこのビルを嘲るつもりかッ!!」
ビルが唾を飛ばして激昂すると、シェラはそんなつもりはないと首を横に振る。
「違うわ。ただ、美味しそうだったから」
「――な、なにをぬかすか! 恐ろしさで気でも触れたか!」
「貴方、とても美味しそうだから。そろそろ良いかなって」
シェラは大鎌をビルに向けると、歯を剥き出しにした。その目にはある欲望がギラギラと滾っている。
「き、貴様――」
「本当に美味しそう」
「……やめろ、その目で俺を見るのを止めろ!! 今すぐにだ!」
「だって、人間はお肉が大好きだもの。ねぇ、貴方も、人間を食べたんでしょ? だったら、逆に食べられても仕方ないわよね。そうじゃないとずるいし」
淡々と弱肉強食の論を語る小娘。ビルは絶句して、表情を強張らせる。
嫌な予感を覚えていた理由が分かった。普通の人間ならば、ビルに相対したとき必ず恐怖か怒りの感情を露わにする。それが戦いというものだ。だが、この小娘は違うのだ。対峙した瞬間から、この小娘は“食欲”のみでビルを捉えていたのだ。どうしたら美味しく食べられるかだけを考えて鎌を振るっていた。こいつは狂っていると、ビルは一歩後ずさる。
「肉を美味しく食べる方法って知ってる? どんなに固いお肉でも、“よく叩く”と柔らかくなるの」
「お、俺をその目で見るな。止めろ、俺に近寄るな!!」
「そろそろその左腕、食べごろだと思うな。ねぇ、貴方もそう思わない?」
シェラが口元を歪めて一歩を踏み出した瞬間、ビルのある感情が頂点に達してしまった。それは、心底に押し込めていた“恐怖”という感情。
もともと家畜だったビルは、食われることへの恐怖がどの同胞よりも強かった。それ故、その感情を憎悪に転換することに成功し“獣王”にまでのし上がったのだ。根源にあるのは、食べられたくないという恐怖なのだ。獣王になってからは、その恐怖をひたすら奥に押し込めて、人間を殺戮して食らっていった。立場は完全に逆転したのだ。恐怖は二度と蘇らないはずだった。
「お、俺は家畜じゃない。俺は人間の餌じゃない。俺は、俺は誇り高き獣王なのだッ!」
「――左腕の後は右腕、よく叩いて、柔らかくしなきゃ」
話を全く聞いていなかったシェラが、更に一歩を踏み出す。そして口元を歪めて駆け出した瞬間、ビルは大剣を投げつけて逃げ始めた。食われることへの恐怖に耐え切れなくなったのだ。“脱兎”の如く本陣をすり抜け、とめようとする兎と鹿の獣王を跳ね除けて走り続ける。
「――ギャアアアアアアアアアッッ!!」
左肩に灼熱が走る。背後から投擲された大鎌で、左肩から先を断ち切られたのだ。大地には左腕と、歪な大鎌が突き立っている。脳を貫くような激痛に思わず絶叫を上げてしまう。本来なら獣王の誇りを損ねる行為だが、今はそんなことに構ってはいられない。食われたくない、食われたくない。それだけを思いながら、ビルはひたすら逃げた。
それを舌打ちして見送るシェラ。呆然とする獣兵や獣将の間を通り、斬りおとしたビルの左腕を掴み、大鎌を拾い上げる。
「……あーあ、逃がしちゃったか。でも、顔は覚えたから、次は全部食べることにしよう。それに、他にも一杯いるしね」
シェラが次の獲物を見定めようと見回した瞬間、周囲にいた亜人たちが雪崩をうつように潰走していく。兎、鹿、牛の連合を率いていた指揮官が、たった一人の小娘を前に惨めに逃げ去っていったのだ。士気はガタ落ちし、更にシェラの騎兵隊が好き勝手に暴れている。その上要塞からは歩兵が群れを成して出撃を始めた。
「なんちゅうこっちゃ。あの牛、自分だけ逃げよったで。これからどないせいちゅうねん」
「ここは退くしかなかろう。今後のことは態勢を立て直した後考えるべし」
最早戦いにならぬと、兎と鹿の獣王も全軍に退却を命じる以外になかった。人間が、徒党を組んだ亜人相手に初めて大勝した瞬間だ。
天幕がぼろぼろになった本陣の前で座り込むと、シェラは持っていた豆を食べ始める。本当はこの柔らかくした肉を食べたいが、それは晩御飯まで我慢だ。皆で食べた方が食事は美味しい。それに、食事を一緒にするという約束もある。
シェラの元に愛馬が近寄り、その周囲に亜人を追い散らした騎兵達が現れる。馬腹には大量の亜人の死体を括りつけて。
「――大佐、一杯獲レマシタ」
「皆、ご苦労様」
そう言って立ち上がると、シェラは言葉を続ける。
「さて、私達の勝ちだから、鬨の声を上げましょう。ねぇ、覚えてる? 私達が高地を落とした戦い。あの時食べたお肉も美味しかったでしょう。だから、今度もきっと美味しいわ」
シェラの命令に頷くと、騎兵達は一斉に鬨の声を上げた。シェラと騎兵隊の勝利を高らかに宣言するために。
「シェラ騎兵隊ノ勝利ダ!! シェラ大佐万歳!!」
『シェラ騎兵隊万歳、シェラ大佐万歳!!』
「まだまだお祭りは続くわ。お祭りの後は寂しいとカタリナやベローチェは言ってたけど、祭りの最中にそんなことを考える必要はない。存分に楽しまないと、もったいないもの。貴方もそう思うでしょ?」
シェラが残りの豆を放り投げると、馬は嬉しそうに口を開けた。ほとんど豆を飲み込んだようなものだったが、馬はとても満足そうに嘶いた。
いわゆるボーナスステージ。シェラ編?終了までは書ききりたいです。終了してもいなくなるわけじゃないけれど。久々のサブタイトルにしてみました。