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聖印の導き  作者: hiro
7/12

旅立ち

昨日は突然の宴があった。

リューイたちの旅立ちと別れを思っての宴だった。

リューイがセーラの神殿にいた期間はそこまで長くはないが、みんなとの思い出は多く泣き笑い大いに騒いだ。



翌朝の出発の時間、門の前には落ち着きのないリューイとリン、そしてそれを不安に思うシュエル。

「さぁ早く行こうぜ!!」

「おいしいものあるかなー」

「遊びじゃないんだからね」

三人は騒いでいた。


「別れだというのに感動もへったくれもないな」

ヒデルは笑いながら言う。


「気を付けてな。三人の力を合わせれば大丈夫だ!」

ヒデルはガッツポーズをしながら言う。


「任せとけ!」

リューイは答えた。

「おっさん!元気でな!」

「またねー」

「行ってまいります」


三人はそれぞれ別れの挨拶をすませ、出発した。



出発してしばらくが経ったときリューイが話し出す。

「そういえば、水の国ってどれくらいで着くんだ?」

「三日から四日で着きます」

「そんなに遠いのー。着いたら呼んでー」

リンはリューイのリュックへと入っていった。

リューイもうえーっとなっている。


「もうっ!まだ出発したばかりなのに。この辺は安全とは言え気を引き締めていかないと」

シュエルは怒りながら二人に言う。



セーラの神殿は森の中に隠れるようにあったが、森を抜けると広大な平原が広がっていた。

「うおー。すごいな!」

村の周辺しか知らなかったリューイは思わず立ち止まり声をあげる。


「おこちゃまだねー」

リンが茶化す。


「このまま北へまっすぐ行けば水の国ミューズよ」

「ッシャア!いくぜ!待ってろミューズ!」


三人は再び歩き始める。


道中では野生の獣と出会うこともあったが、リューイは剣、シュエルは弓を使い問題なく対処できた。

時折であう行商人などから情報収集などもした。

この辺にも帝国の魔の手が伸び始めているようだった。


夜、近場の村に泊まる三人。

「こんなにゆっくりしてていいのか?話聞いただろ?この近くの村も帝国のやつらに」

「焦ってもしょうがないよー」

「気持ちはわかりますが、まずは力をつけるため仲間を集めることが先です」


少し納得できないリューイはもやもやしながらも疲れていたためすぐに寝た。


リューイはエレナの夢を見た。


……ーイ、リューイ、帝国は………。絶対……。


エレナがそう叫んでいた。



翌朝、朝食をすませ三人は出発した。


リューイは昨夜見た夢を思い出し、うーんうーんとうなっていた。

「どうしたのー。珍しく悩んじゃってー」

リンが聞く。


「いや、昨日変な夢を見てな」

「どんな夢ですか?」

「死んだ友達が夢に出てきて、帝国はなんとか、って言うんだ」

「なんか怖いですね」

「帝国が怖くてそんな夢みたんじゃないのー」

「そんなわけあるか!」


そんな話をしながら三人はミューズを目指した。

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