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聖印の導き  作者: hiro
3/12

きっかけ

コンコンッとドアを叩く音が聞こえる。

リューイはその音に起こされ、ドアのほうに歩いていく。


「だれだー」

リューイは寝ぼけながら言う。


「シュエルです。あなたのお世話をするように言われました」


お世話?そんなのいらねえよ。

リューイはドアを開ける。


!?


そこにはエレナに似た少女がいた。


リューイは一瞬驚いたが、よく見れば髪の色は茶色がかっているし、顔も全然違う。

けど雰囲気が少し似ていた。


「朝食を持ってきました」


シュエルの手には食事があり、テーブルへ運んでいく。


「あ、ありがと」

柄にもなくお礼を言ってしまう。

まだ本調子ではないようだ。


少しリューイより年上なのだろう、しっかりしている。


シュエルは部屋から出ようとするが、突然立ち止まった。


「今日は昼からヒデル様があなたにお話があるようです。それまではゆっくりしていてください。

私は隣の部屋にいるので、なにかあれば言ってくださいね」


「わ、わかった」


シュエルからはいい匂いがした。



朝食を食べ暇になったリューイは一人で神殿うろうろすることにした。


昨日はあまり見ていなかったが、神殿というがここにいる男たちはかなり鍛えられた体をしている。

特にヒデルはかなり良い体をしていた。


中庭に近づいてくると男たちの声が聞こえてきた。

戦闘訓練をしているようだ。

たくさんの男たちが組み手をしたり、武器の使い方を学んでいる。


「神殿ってこんなことするのか?」


「強くなければ守りたいものを守れないからね」


突然の声にリューイは驚く。

知らないうちにヒデルが横にいた。


「驚かせてしまったね。すまない」

笑いながらヒデルが言う。


「君には守りたいものがあるかい?私にはある。ここに住むものはもちろん、この世界に住む人たちみんなさ」


「おれにはねえよ」

リューイはうつむく。


「大切な人をなくしたか」


「なっ!」


「君を見ればわかる。そのネックレスはその人の物か?」


「そうだ」


「帝国の兵士がやったのだろう。君が倒れていた近くにたくさんの帝国兵士も倒れていた」


「帝国の兵士………、帝国ってなんだよ」


「あいつらは今次から次へと他国へ戦争をしかけている。すでに多くの国や村が滅ぼされた。ゆくゆくは世界を手に入れるつもりだろう」


ヒデルの拳に力が入る。


「私たちはそんな帝国に対抗するため、日々鍛えている」


リューイはそれを聞き思いつく。


「なあ!俺を鍛えてくれよ!帝国のやつらに勝てるぐらいに!!お前強いんだろ!」


ヒデルは真剣な顔でこちらを見ている。

復讐心か、復讐は正しいことと言えるのだろうか………今はきっかけがなんでも鍛えることを優先するか。


「わかった。鍛えてあげよう。ただし訓練は厳しいぞ?耐えられるのか?」


「ああ!絶対に強くなって帝国に目にもの見せてやる!!」

リューイは復讐に燃えていた。


「では、明日から始めよう。朝起きて準備ができたら私のところへ来なさい」


「わかった!」


リンはやれやれといった表情をしている。


リューイは生きる目的を得た。

それが正しいかどうかはまだわからない。


しかし世界のためにはリューイの力が必要だ。

使い方を間違えなければだが。

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