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聖印の導き  作者: hiro
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モンスター

次の日、早朝より支度をはじめ早々に出発することにしたリューイたち。


特に大きな問題もなく昼前には山の麓の森へと到着した。


大きな木が生い茂るスンダラ山の麓の森、スンダラ森。

獣やモンスターはいるが、そこまで凶暴ではなく比較的安全とされている森。



「ここからは視界も悪くなるからね」

チェルンが言う。


昨晩の雨で地面がぬかるみ森の中はとても歩きにくい状態だった。


「最悪だあ。ちゃちゃっといけると思ったんだけどな」

リューイは文句を言いながらずんずん先へと進んでいる。


「リューイ!あまり離れないで」

シュエルが声を掛ける。


「山の口には宿場があるみたいだから、今日はそこまでね」

チェルンは地図を見ている。


「なんかじめじめするー」

リンは服の胸元をパタパタとさせて嫌そうな顔。


四人は周りを警戒しながら森の中を進んでいく。

まだ昼だというのに森の中はすこし薄暗い。


四人が森の中を進んでいると、近くの茂みから大きな音がする。


「なにかいるぞ!」

リューイの声に全員が身構える。


その時、茂みの中からガサっと何かが飛び出してきた。


角が生えた小さなウサギだった。


「「か、かわいいー!」」

シュエルとリンの声が重なる。


「に、肉だ!」

リューイが飛びつくとピョンと華麗に避ける角ウサギ。


「これでも立派なモンスターよ!気を付けて!」

チェルンは魔術を発動させた。


水の刃が数発、角ウサギに向かってすごい速さで飛んでいく。

最初の一発を避けられたが、二発目が見事に命中。



「「ああ!」」

シュエルとリンが叫ぶ。

首を落とされた角ウサギを見てショックを受けているようだ。


「やったぜ」

リューイは角ウサギへ駆け寄る。


「よかった」

チェルンはほっとした。


角ウサギは塵となり消えた。


「ありゃ?」

リューイは首を傾げた。


「モンスターは初めて?」

「そうだ。なんで消えたんだ?」

「モンスターは死んだあと何も残さないの。たまに例外もあるみたいだけど」

「そんなぁ」


「さあ、気を取り直して進みましょう」

チェルンはみんなに声を掛ける。


歩き出してしばらく経ち、日も暮れ始めたころ宿場に到着した。


「なんとか間に合ったわね」

「歩きにくくて予定より時間がかかりましたね」

「疲れた!早く飯にしようぜ!」

「う~ん、もう着いたー?」

リンはリューイの鞄から顔を出す。


「さあ宿へ行きましょう」

チェルンが先頭を歩き出す。


宿はかなりりっぱな宿だった。

一階には食堂があり、多くの人が食事をしている。


四人は受付をすませる。


「私とシュエルが相部屋で、リューイは一人ね」

「おう」


それぞれ部屋に荷物を置き、水を浴び汚れを落とす。


シュエルとチェルンは二人で食堂へ向かう。

食堂ではすでにリューイが待っていた。


「遅せぇって!」

「ごめん、ごめん」

「女の子は時間がかかるの!チェルン、謝らなくていいんですよ」


「ふーん。まあいいや!飯にしようぜ!」


食事はいつも通りにぎやかだった。


「明日も早朝から出発して一気に山を越えるわよ」

食事を終えて一息ついたところでチェルンが話し出す。


「あとどれくらいなんだ?」

「山を越えて砂漠を一日歩けばドザールよ」

「今で半分進んだ感じですね」

「そうね」

「今日も早めに寝て明日に備えるわよ」

「りょうかいー」


四人は部屋に戻り次の日の支度を済ませ、早めに寝た。

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