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二人だけの時間

もうすぐお姉さん帰って来るかな?

誰かの帰りを待つ日が来るなんて夢にも思っていなかった。

前の家では帰らないでとさえ何度思ったことか。

だけど今は違う。

待ってる。心から。


「ゆうくんただいまー!」

「お姉さんお帰りなさい!」

「寂しかったー?」

「はい!とても、、、、」


お姉さんにたまらず抱き着いてしまった。

待ち遠しくて待ち遠しくて、

どこか帰って来ないんじゃないだろうかって気持ちがあったからこそお姉さん見たら我慢出来なかった。


「もうーゆうくん可愛いんだから」


頭をもしゃもしゃされるのが気持ちいい。

幸せすぎる。


「とりあえず玄関から動こ?」

「すみません!つい、、」


お姉さんから急いで離れて手荷物を預かる。

ん?この紙袋なんだろう?

あとで聞いてみよう。


「ゆうくんは今日何してたのー?」

「えーと今日はなにも、、、」

「じー」


なんだかお姉さんには全て見られてる気がする。

駄目だ。

隠し事なんてしたらお姉さんに嫌われるかも。


「お姉さんの布団で寝てまし、、、」


最後まで言う前に押し倒されていた。

怒らせてしまった、、


「ゆうくん初めからそう言わないとね?」

「はいごめんなさい」


どうしよう。お姉さん近い。

お姉さんの目を見ると体に力が入らなくなる。

怖いとかじゃない。

まるで僕の全てを握られている感覚、


「今回は許すけど次からもし嘘ついたら、、」


僕の耳元でゆっくり、はっきりと


「捨てちゃうかも」


嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!

お姉さんに捨てられたら僕は、、、生きていけない。

幸せも喜びも全部お姉さんから教えてもらったんだから。


「2度と隠し事しません」

「うん。私こそちょっと言い過ぎちゃったかも」


怖かった。僕の全てを失うようで。

今すぐ僕という存在を肯定してほしいくらい。


「あ、そういえばこれ買ってきたの!ゆうくん似合うかなって思って!それに、、、」


僕の着ている服を指指して


「私のは今度から簡単に着せてあげるわけにはいかないからね」

「はい」


残念だけど言う通りだ。

仕方なくお姉さんの服を脱いで買ってきてくれた服を着る。


「凄いです!。ぴったりだしこんなに動きやすい服があるなんて」

「そうでしょー!ゆうくんに合うと思って!」

「嬉しいです!凄い大事に着ます!」

「うんうん。気に入ってくれてよかった」


青色の短パンに白を基調としてすこし青が入ったTシャツ。

他にも色んな色の組み合わせがある。


「でも汚れちゃうからいっぱい買ったから安心してね」

「ありがとうございます!」


僕のことを全部わかってくれているお姉さんが大好きだ。


「ゆうくんご飯にしよっかー」

「僕もします!」

「いいよ。ゆうくん怪我しないようにね」

「はい!」

「ちょっと着替えてくるから待っててねー」

「はーい!待ってます!」



寝室の扉を締めた私はゆうくんの可愛さにやられて悶えていた。


「可愛すぎでしょー!捨てちゃうっていった時の泣きそうな顔!ていうか少し泣いてたし!可愛すぎるよぉー」


服も似合ってたしゆうくんが天使すぎて辛い。

一緒に料理したいとか!

なんで私の心をこんなに揺らしてくれるの!

帰ったらすぐに抱き着いてくるし、私のこと好きすぎでしょ!

ゆうくんはやっぱり家で拘束してないと他の女に攫われちゃう。

その前に私なしじゃ生きられないようにするけどね。うふふ

っておっと。あんまり長いとゆうくんがまた寂しさで死んじゃうから着替えないと。


ゆうくんと料理楽しみだな!

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