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幸せに包まれて

「ゆうくん。私そろそろ仕事いかなくちゃ」

「頑張ってください!」

「もーゆうくん大好き」


お姉さんに飼ってもらうことになってしばらく抱き着いていたが仕事の時間になってしまったみたい。


「あの、お姉さんがいない間にやっておいた方が良いことありますか?」

「うーん今日はいいかな!ゆっくり休んでて」

「はい!わかりました!」


お姉さんに命令されたわけでもない。ただ休んでてって言われただけなのに、心が踊る。

まだこのドキドキはわからない。


「じゃあ行ってくるね」

「はい。では失礼します」


僕はお姉さんの頬に背伸びして頑張ってキスをした。

さっき約束したんだ。出掛ける時は必ずこうすると。


「ゆうくんキスはこれからもっとして上手になろうね」

「はい!!」

「あ、あとわかってると思うけど外には出ないようにね!」

「もちろんです!」

「うん。いい返事。じゃあいってきまーす」

「いってらっしゃい」


ゆっくりとドアが閉まっていく。

行ってしまった。なんでだろう

もう寂しさに支配されてしまいそうだ。

そういえば昨日お姉さんと一緒に寝た布団があるはず。

勝手に触っていいのかな。

少しだけなら、、、


「うわーお姉さんの匂いがするー、、、幸せ」


匂いで人はこんなにも幸せになれるものなのか。

しばらくこのままでいよう。



一方その頃。

私はペット用に使ってるカメラをスマホに繋いでゆうくんを見ていた。

私の布団に行ってる!

ゆうくんもう寂しくなったのね。

今日は帰りに洋服見てゆうくんに似合いそうな服買ってあげよう。

いつまでも私の服じゃもったいないし。

会社の前でニヤニヤしないように気を引き締めてから出勤した。


そして就業後。

今日は意地でも定時で上がった。

日頃の行いか、同僚に体調でも悪いのかと心配されたけど寧ろ逆なのに。

そういえばゆうくんはなにしてるのかな?

スマホを起動すると玄関でウロウロしてるゆうくんが!

可愛い!

なにこの生物!

反則!

急いで洋服屋さんに駆け込んでゆうくんに似合いそうな服全部買い物カゴに入れてレジも一瞬で終わらせた。

早く!帰ってあげないと!

私を待ってるゆうくんが死んじゃうかも!

うふっ。

ゆうくん待っててね。今帰るから

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